私は日本に住みながら独学で英語を学んだ。
それでもネットの言語交換サイトで夫と知り合い、国際遠距離恋愛後に結婚し、イギリスへ移住することとなった。
もちろん結婚するくらいであるから、一応ではあるが意思の疎通には問題ないくらいには英語が使えるようになっている。また、海外旅行先で多少トラブルにあっても英語で困ることはなくなった。
確かに長期留学した方が英語の習得は早いとは思うが、日本に住みながらでも英語の習得は可能である。
目次
なぜ私は、留学せずに日本に住みながら独学で学ぼうと思ったのか
理由としては、正直に言えば長期留学するための時間やお金などの資源を直ぐには用意できなかったからということと、留学しなくても英語の習得は可能であろうと予想したからである。
留学しなくても英語の習得は可能であると考えることができたきっかけは、英語の習得法を調べていた時にある。
英語を本気で身に付けようを思い立った時、私はまず「英語の習得法」を調べることにした。
そして、英語習得の方法を記した数冊の本を読み、著者の主張に賛同でき尚且つ自分に向いていそうな学習法を採用することにした。
まず私は
英語は右脳で学べを参考にして英語の学習を始めた。
それに加えて、
なぜ、留学生の99%は英語ができないのか?も参考にして、私が英語学習を続けやすい様にした。
この方法で英語を習得すると決めた理由は、著者が提示する方法がいいと思ったからということもあるが、一番の理由は英語の文法を勉強するのが嫌だったからである。
実際に、英語の文法を勉強しない方が良かったと思うので、文法嫌いの人には特におすすめの方法だ。
英語は右脳で学べ
この本の英語習得法は効果が高い。これ以上の英語習得法は見当たらなかった。
この本をサラッと読むと、英語を習得するのは簡単なように感じる。
一読するとなるほどと思えるだろうが、実践・継続するのは難しいかもしれない。
例えば、英語の聞き取りができるようになるには、ネイティブが日常会話で話すスピードで数百時間、英語を聞く必要があると書かれているが、日本に住んでいる場合は実際にそこまでやる人は少ないのではないかと思う。
効果は高いが、英語習得にはある程度の時間はかかるので、よく見かけるような「直ぐに、楽に英語ができるようになる」ことを望む人にはお勧めできない。
直ぐに英語を習得する方法や、楽に習得する方法なんてものはないと考えているので、こういった考えを持っている方は私の勧める方法ではなく、他の方法を探したほうがいいだろう。
私は実践した。英語を聞き取ることだけに集中して海外ドラマを見続け、それが300時間を超えたころ、気が付いたら随分と英語が聞き取れるようになっていた。
海外ドラマ以外でもリスニングはしていたから、何百時間かかったか正確には分からない。
難しい話題や予測不可能なことを発言している場合は、認識できないので聞き取れないが、言っていることが分かると気が付いた時は快感だった。
また、本の中では「英語脳」といわれるようなものを手に入れるために、最低1日2時間、休日は8時間、海外ドラマを字幕なし(もしくは英語字幕)で観ることを勧めているが、これも実行できる人は少ないかもしれない。
この海外ドラマを観ることが、留学して現地で生活することの代わりのような感じだのだろう。
これを最低でも6か月ほど続けると、英語で夢を見たりするほど英語が身近になるとのことだったので、これも実践した。もともと夢はあまり見ないタイプなので、残念ながら英語で夢を見ることはなかったが 笑
因みに海外ドラマを日本語字幕なし、もしくは英語字幕で見られるのは今のところは Netflix とhuluである(私が学習しているときはhuluのみであった)。
あとは有名な英語のスピーチでスピーキングの練習、kindleを利用して英語でリーディング、Twitterを利用してライティングの練習などが紹介されている。
英語力を上げるにはリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4つの要素が考えられる。
それぞれのレベルを上げるための学習法が紹介されているが、何よりも参考になるのは、なぜ日本人は学校で英語を学んだのに英語が使えないのか、英語を身に付けるために本当に必要なことは何かの解説である。
これを分かった上で英語学習に取り組んだ方が、効率的に身に付けられると思う。
胡散臭いと思う人もいるかもしれないが、本気で英語を身に付けたいのであれば一読することをお勧めする。
なぜ留学生の99%は英語ができないのか
こちらの本も同じく英語学習の参考になった。
もちろん、こちらも文法の勉強は不要という視点での英語学習法である 笑
また、こちらの著者が運営している、マイスキ英語というウェブサイトが大いに参考になった。
彼の著書ももちろんお勧めであるが、彼のウェブサイトで上げられている動画が素晴らしいので紹介したい。
このウェブサイトの「英語発音・リスニング」というメニューの中にある、以下の解説が英語発音の向上にお勧めである。
- Fの発音
- Vの発音
- thの発音
- RとLの発音の違い
- 英語の発音を上達させるコツ(リンキング)
この動画のおかげで英語の発音が向上しただけでなく、今までリスニングで認識できなかった音が認識できるようになったので、リスニングの向上にもつながった。
彼の動画に合わせて発音の練習と、英語のスピーチを利用してスピーキングの練習を1日2時間ほどやっていた。
私一人で、彼の動画の再生回数を相当稼いでいたと思う 笑
最初は口の周りの筋肉が痛くなったので、英語は日本語では使わない筋肉を使って話すから、日本人の発音は理解されにくいのかもしれない。こんな発見もあって楽しかった。
実際に英語を使うために
上記のように英語の学習を続けてはいたが、インプットだけでなくアウトプットも必要であろうと、次にやったことはなんと2週間のセブ島留学である。
短期であろうと留学するつもりはなかったのだが、仕事で想定外のことが起こりストレスにさらされ、運よく時間もできたので旅行ついでに憂さ晴らしに行ったのである。
予定外のセブ島へ、短期2週間留学
行くと決めた10日後にはセブ島にいた。予定外だったから。
月曜から木曜までは1日8時間、金曜は1日4時間の個人レッスンを受けたのだが、ここで英語を話す「壁」みたいなものを崩せたと思う。
グループレッスンでは恥ずかしくて話せないだろうと思ったのと、個人レッスンの方が得られるものが多いだろうと思い、すべて個人レッスンを選んで正解だった。
また、上記のような英語学習をしていたため、担当の先生曰く「リスニングは素晴らしい、発音も日本人らしくなくて良い、英語の感覚も掴んでいるので意思疎通はしやすいが、文法などの「英語のテスト」になるとできない」という、おかしな状態であった。
フィリピン人の先生も不思議に思ったようで、「他の日本人生徒と違う。どんな勉強をしていたのか」と何人かに聞かれたくらいだ。
語学学校のカリキュラムも日本人向けに作られていたせいもあって、やっぱり文法必要だよねという内容の授業が多かったように思う。
語学学校によるのかもしれないが、 やはり長期の海外留学をしなくても英語習得は可能だと思った。
この英語学習法が自分に合っていて効果も高いと分かり、英語力の向上も実感したが、やはり実践する場が必要だと感じた。
もう一つ気が付いたことは、リスニングがある程度身についた上で短期留学に行って良かった、ということである。
英語を聞き取れるようになるまでには、相応の時間がかかる。
せっかく留学に行ってもリスニングの力がなければ、留学に行って数週間もしくは数か月を耳を慣らすこと(リスニングの強化)に使うことになってしまう可能性がある。
現地での貴重な時間の多くを、リスニングに使うのは勿体ないと思うので、ある程度は英語が聞き取れるようになった状態で行くことができて、本当に良かった。
英語話者の友達を作ろう
実践する場としてまず私が選んだのは、ペンパルサイトである。
オンライン英会話という選択肢もあったが、セブ島の語学学校での経験から、考える時間と調べる時間が持てるメッセージのやり取りの方がいいだろうと考えたからだ。
ペンパルサイトで知り合ってから、スカイプとかで会話したり、旅行に行ったときに会えればいいじゃないかと思ったのである。
今はスマホのアプリでもいろいろありそうなので、そちらで調べてみてもいいかもしれない。
まずは、InterPalsというペンパルサイトを利用した。
友人づくり、恋人づくり、言語交換など、目的は人それぞれだが世界中の人と英語でやり取りができる。
様々な国の人が利用しているので、いろんな人とやり取りができて楽しかったが、ちょっとおかしな連中も比較的多く、どの程度英語を使えるかは結構差があるように感じた。
やはりネイティブとやり取りした方が英語の上達にはいいと思い、他のサイトの利用を検討することになった。
また、長くやり取りを続けるには、お互いに共通の趣味などがないと厳しいし、何よりも相手に興味が持てないと友人にまでは発展しないだろうと思ったのである。
そこで次に利用したのがoh my japanというサイトである。
日本に興味がある相手であれば、話題に困ることも少ないだろうし、もっといろんなやり取りができるかもしれないと考え、このサイトを利用することにした。
簡単に言ってしまうと、先に利用したinterpalsよりも民度が高かったので、不快な思いをすることもなく、oh my japanに変えて正解だった。
また、英語ネイティブでなくても高い英語力を持った人もいて、やり取りは楽しかった。
ただ、日本語を学ぶために利用している人も多いので、「クレクレ君」みたいなのも多くいるように感じた。
日本語を勉強したいと言いつつ、ひらがな・カタカナさえ知らないとか話にならない。漢字は確かに難しいだろうが、学びたいと言いつつ何もしてない奴に付き合う時間はない。
そういった方々とは友達にはなれないが、日本に興味があって英語力も高い人が比較的多く利用しているし、無料で利用できる良心的なサイトだったのは確かである。
数人と数か月やり取りしていたが、その中で今の夫と知り合い、格好の英語学習相手になったわけである。
もっと英語ができるようになりたい
さて、以上が私が日本に住みながら英語を学習した方法である。
中学英語で躓き英語の勉強が嫌いで、ずっと聞き取れない・話せない・読めない・書けない状態だったことを考えると、だいぶできるようになったとは思う。
かっこいいと思っていた洋楽の歌詞が聞き取れるようになり、言っていることが想像していたより薄っぺらいことに気が付き、以前のようにかっこいいとは全く思えなくなってしまった悲しさなどはあるが、英語ができると楽しい。
それでも夫の家族や親せき、友人に会った時や、夫が日本に来た時に私の家族の通訳をしたときなど、前よりも英語力は上がっているはずなのに、自分の英語力のなさを実感する。
日常会話ほど難しいものはない気がしている。
もっと英語力を向上させる必要はあるので、イギリス移住後も学習は続けていくつもりだ。
語学習得に終わりはないんだろうな…。