イギリス配偶者ビザの申請を今年(2019年)の4月にしたのだが、時間も手間もお金もかかった上にトラブルがあり、一時は死にたくなるほど大変だったので、ここでまとめておこうと思う。
申請にあたっては優先サービスは使用せず、プロの助けは借りずに自力で申請した。
この困難なイギリス配偶者ビザ申請を先に経験された方々による、ブログでの情報発信には大いに励まされ、助けられた。
ブログでまとめる気はなかったが、私のようなトラブルは検索をかけても見かけず、想像以上に大変な思いをしたのでここに記録しておく。
私の体験も、誰かのお役に立てれば幸いである。
2019年イギリス配偶者ビザ申請 時系列
4月18日 オンライン申請
4月24日 東京のビザセンター訪問
5月10日 申請書類が無事イギリスに届き、審査に向けて準備されているとメールで連絡がある
7月9日 追加書類の提出要請がメールで送られてくる。ビザセンター訪問から52営業日(土日祝日は含めてない)
※この UK Decision Making Centre からのメールでトラブル→別ページでまとめた「イギリスビザ申請 追加書類の提出要請でトラブル」
7月22日 追加書類をメール添付で提出。ここまでで61営業日
※彼らからの2度目のミスが発覚するまで不安な日々を送る→「追加書類の提出要請でトラブル2 結果待ちの長期化へ」
8月9日 local MPに問い合わせ(1回目)75営業日
8月20日 正しい追加書類の提出先のメール連絡がくる。提出後直ぐに、追加書類がちゃんと受理されていると連絡がある。この時点で82営業日(マジです)
※ホームオフィスから連絡されたメールアドレスが間違っていることが発覚→「追加書類の提出要請でトラブル3 2つ目のミス」
8月26日 ホームオフィスにクレームを入れる。86営業日。
9月1日 local MPにダメもとで問い合わせ(2回目)
9月4日 local MPから連絡がある。 ホームオフィスから local MPへのメール内容を転送してくれた。ミスへの謝罪があり、なぜか更なる追加書類を要求され(なぜ一度にまとめて要求されなかったのかは不明である)、提出されれば審査に必要な書類は全て揃うと連絡がある→書類はその日に提出。92営業日。
9月17日 夫宛にホームオフィスへのクレームに対する返信メールがくる。2度のミスを認め謝罪があったが、審査・結果が遅れていることに関しては、厳密な審査は今回のように時間がかかることもあるが、効果的な移民対策として理解してほしいといった旨が記載されていた。
9月23日 local MPに審査を早めてもらえるよう、再度協力を要請する。ビザセンター訪問から105営業日。
9月27日 ホームオフィスに問い合わせたとlocal MPから連絡がくる。109営業日。
10月1日 パスポートが東京のビザセンターに届いたとメールがくる
10月2日 ビザ取得 東京のビザセンター訪問から112営業日
※ホームオフィスへの問い合わせは、問い合わせた回数が多すぎるので記載を省略した。気になる方は上記のイギリス配偶者ビザ申請 追加書類の提出要請でトラブル1~3のページと、イギリス配偶者ビザ申請 結果待ちの長期化のページをご参照ください。
要した期間は、トラブルがあったこともあり5か月以上かかった。
もう私でも信じられないが、マジである 笑
トラブル続きで審査待ち期間も長くなり、想像以上に辛い思いをした。
通常はビザセンター訪問から60営業日(東京のビザセンターからは3か月と伝えられ、7月24日を目安と考えていた)で結果が出る。
7月に外せない用事があったので、それが終わったタイミングで渡英できるように申請し(渡英希望日は8月1日で申請)、優先サービスは使用しなかった。
今回のように日本でやっておきたい用事が特になく、ただ申請結果を待つだけだったのであれば、優先サービスを利用したほうが精神衛生上いいだろうと思う。
…それでもトラブルがあれば長期化するし、迅速な対応は期待できないが。
要した金額は約50万。
要した期間は5か月以上。
要した精神力は測定不能。フリーザもビックリ。スカウターも壊れるわ。
金額の内訳は申請料が約23万、healthcare surchargeが約18万、その他役所で発行してもらう戸籍謄本や婚姻受理証明書とその翻訳料、英語力証明の為IELTS試験受験など。
因みにトラブルへの問い合わせは有料である。これには1万円以上かかっている。
申請書類について
基本的にはgov.ukで公式の情報に則って用意する必要がある。
要求される書類や申請手順の細かいところは頻繁に変更があるので、ネット検索で他者のブログなどを参考には出来ても、「今」はどういう方法で申請が行われているかを確認し、何が必要なのかは自分たちで判断する必要がある。
よく申請者の英語力と、パートナーと自分の経済力、偽装結婚でないことの証明ができればOKといわれているが、まあその通りだと思う。
先輩方のブログを参考にさせていただいたが、個人個人で状況は異なるため鵜呑みには出来ない。
かかる時間と申請料を考え、ビザが下りない事態は避けたいとなると、念のためにと徹底的に用意したくなるのは当然のように思うが、私の性格上、必要ないことはできればしたくない。
私は必要書類を、公式に発表されているこのガイドに従って用意した。
どういった書類であれば、上記を証明できるかというのが必要書類に関するガイドとして示されている。
単純に「この書類を用意してください」という感じではないから難しいのだ。
自分たちの状況と照らし合わせ、何を用意する必要があり、どの書類なら用意できるかを考える必要がある。
どの書類を用意し、どの程度明確に証明できるか、ここが一番のネックになっている。
一番重要なのは、おそらく経済力だと思う。
経済力の証明…ということは、イギリス政府の補助などを受けずとも二人(そのほかに家族がいれば、それも含まれるが)で生活していけると示せ、ということ。
単純な収入だけでなく継続的に安定した収入が見込めるか、もしくはそれ相応の貯蓄があるか、二人が住む家はあるかといった情報だけでなく、過去6か月分の銀行取引明細まで送らなければならない。
イギリスではデビットカードが主流なので、銀行の取引明細を見ればかなりプライベートなことまでわかるであろう。これには驚いた。
カバーレターを自分で書く、またはパートナーやその家族に書いてもらう人もいるようだが、私は付けなかった。それで問題なかったが、夫の雇用主からのカバーレターだけは追加で提出を要求された。(→イギリスビザ申請 ちょっとした疑問まとめを参照)
これは経済力の証明で重要なのだろう。
雇用されているのであれば、提出はほぼ必須なのではないかと思う。雇用されていないのであれば、その代わりになる書類が必要であろう。
まとめるなら…
ビザの申請が却下されているのは、要求されている語学力、経済力、偽装結婚でないことの証明が不十分である場合だ。
用意した書類が不十分であった場合が多いのだろうが、そもそも経済力が不十分であったり、状況を見誤って申請すべきビザを間違えているといった方々もネット上では見受けられた。
経済力や語学力が不十分であるのなら、まずはその条件をクリアしてから申請に臨まないと話にならない。
イギリス人の配偶者だからと言って、このくらい大丈夫だろうと甘く見ると痛い目を見る可能性が高い。
自分が危機感を持っていても、イギリス人のパートナーは楽観的である場合は、後で大変な思いをするよりはマシと思って相手の最大限の協力が得られるように訴えた方がいいだろう。
私はそれで痛い目を見た。勉強にはなったが辛かった。
イギリス配偶者ビザの申請をするなら、まずは大変だけれどやるしかないと覚悟を決めるところから始まる。
書類をもれなく用意して証明できれば、ちゃんとビザは下りるとは言われているが、彼らのミスの多さやホームオフィスへの問い合わせで気が付いた、スタッフの質の低さを考えると、条件はクリアしていても申請が却下になる可能性は、少なからずあるのではないかと疑わずにはいられない。
こちらに非がなくても、運が悪ければ却下される可能性もあるのではないかと私は思っている。
それでも申請をするのであれば、リスクを最小限にするために冷静に必要な書類をキッチリ用意することが大切だ。
私のように相手のミスでトラブルが発生し、申請から結果が出るまでは更に時間がかかることもあるので、あまり意味はないかもしれないが、待つ間のストレス対策もしておいた方がいいかもしれない。
正確な情報が提供されておらず難しいとは思うが、ノーミスで書類を準備し時間に余裕をもったうえで、優先サービスを使って申請するのが最善の選択であるように思う。
私のこの時系列を見ていただければ想像つくと思うが、大変な5か月間であった。
特にラスト2か月半は鬱状態→諦めから悟りの境地へ…である。
まとめとして言うとすれば…
疲れた。
の一言である。