今日確認したら、1ポンドは166円を超えていた。
4月に入り、私は初めて160円を超えたのを見てかなり驚いたが、こうなるとどこまでいくのかと面白くなってきてしまった。円の価値が下がるのは残念だけど、もうどうしようもない。
この状況の中、私は今、イギリスの配偶者ビザ更新の申請をしている。
イギリス国内からの申請料金は£1052.20、IHS(国営の医療機関であるNHS の保険料)は£1560だった。
1ポンド166円の日本円で考えると申請料は174,632円、IHS は258,960円になる。高!たっけ~!!
2年9ヶ月分の配偶者ビザを獲得するために、合計で433,592円 笑
これに加えて、英語力を証明するための試験が£150(24,900円)だった。
これも足すと458,492円…笑うしかない。
悪名高い英国のビザビジネス、流石です。
でも、今回はオンラインで申請を進めていくと、必要な提出書類を明確に提示してくれるので、前よりは簡単になった。提示書類のカテゴリー分けが少し紛らわしいけれど、以前より遥かに楽になったと思う。やればできるじゃん!イギリスのホームオフィス。
さて、円安の影響もあり、日本円で考えるとイギリスのビザ申請はとんでもなく高額になる。日本から日本円を使ってイギリスのビザ申請をすると、円安になる前から既に高額だと思っていたのに、更に金額が跳ね上がってしまった。
日本円を稼ぐ日本人にとって、イギリスのビザを取る金銭的なハードルがどんどん上がっていくなぁ…と思ったが、ふと思ったのは、別の国でもビザ申請をするなら日本円を使うと申請料は高くなったし、これからも円安が進めば更に高くなっていく、ということだった。円安が進んでいるのは対ドルやポンドだけではない。
円が弱くなればなるほど、海外に出ていくためにはもっと多くの円を用意する必要がある。稼ぎに余裕がないと、海外旅行にも気軽には行けなくなるだろう。
今までは日本より貧しい国から出稼ぎに来ている人たちがいたが、これからは日本へ出稼ぎにくる安い労働力は得られなくなる。
円が弱くなれば、いつか彼らのように母国を離れ、日本から海外に出稼ぎにいく人が多くなるかもしれない。
私が少ない稼ぎでも海外への一人旅を楽しみ、その後コロナ前にイギリスへ移住して日本を離れたタイミングを考えると、私はとてもラッキーだったなと思う。でも正直に言うと、私より上の世代で、タイミングよく海外への留学や旅行などで円高の恩恵を存分に受けた人たちが本当に羨ましい!いや、そんなこと言っても仕方ないけど!!でも羨ましい!
この円安、私はけっこうヤバいんじゃないかなと思っている。ただでさえ世界的に物価が上昇している中で円安に進んているのだから、日本の物価はそれより更に上昇するのではないだろうか。
うちの親は既に物価が上がってきているなと気がついていても、そのうちまた円高に戻るだろうし大丈夫だと思っている。頭の中は素敵なお花畑!咲き乱れてます!!さすが私と違ってバブルを経験し、年金も得をする世代。彼らのようになんの危機感もなく、普通に生きていればそれなりに良い思いができた人たちが羨ましい。
長期的に考えると、たぶんもう前のようには戻らないと思う。きっと物価はどんどん上がっていくから、生活もどんどん苦しくなっていく。親は年金生活で今までは余裕があったけど、彼らもこのまま逃げ切れるかどうか、微妙かもしれない。私は面倒見れないから、頑張ってねとしか言えない 笑
私はもう日本にはいないけど、日本には家族がいるので、親の老後もどうなるのか気になる。冷たいと思われようと、私には何もできないから。
もちろん余裕があればできることはしてあげたいが、距離が離れすぎているし、私には私の生活がある。
イギリスも物価が上がってるし、先は明るくないかもしれないけど、私にとっては日本よりマシなのだ。日本にいても私は利権に守られる立場じゃないから、辛〜い貧乏生活になっていただろう。これは気合でどうこうできるものじゃない。
…ということで、イギリスにとどまる為にビザを取得する必要がある。
458,492円をかけて!
イギリス国内からの更新申請だから、日本からの初回の申請より安く済むのだけれど、円で換算すると前回と同じくらいの料金になった。マジで驚き。
日本から海外へ移住するなら早いほうがいいとは思っていたけれど、コロナだけではなく円安が進んでこうなるとは思ってもみなかった。
憲法改正の可能性があるし、この日本の状況なら、けっこう本気で日本を離れて海外にいこうと考えてる人は多くいるのではないだろうか。
現地での仕事や現地での語学力がなくても、お金があればビザ取れる国もあるから、お金があればなんとかなる。
でも、円でしか稼いでないのなら、円安になればなるほど、海外のビザは高額になっていくので取得が大変になる。だから、現実的には日本から出たくても出られない、という人も少なくないかもしれない。
海外にしろ日本にしろ、助け合える人がいないと生きるのは大変で、辛いだろう。円安になって物価が上がったり、増税されたりして生活が苦しくなることも大変だけれど、お金がなくても助けてくれる家族や友人がいれば何とかなる。もしくは、できるだけお金を使わずに生きる、という選択もありだ。
日本に家族や友人がいても、彼らとの関係が良くないのであれば、生まれ育った日本なのに誰にも頼れず生きづらい。
人との関係が希薄だから、誰にも助けを求められなくて苦しい。
海外に出られても、移民なので不利な面は少なからずある。現地で孤独だったり経済的に苦しい生活になるのなら、生きづらさは日本にいたときと大して変わらないかもしれない。
だから、日本にいても海外に行っても、助け合える相手を作る、彼らといい関係を築くことが大切なのだと思う。
イギリスで生活していると、私に似たアジア系の人は私の目にとまる。彼らはここイギリスで彼らのコミュニティを作り、助け合って生きている。このあたりが日本人とはちょっと違うなと思う。
これができるから彼らは他国に住み、更に仲間を呼び、仲間を増やしていけるのだろう。日本人でこういった他国への移住をしているケースは、私が知らないだけかもしれないけれど少ない気がする。
話がコロコロ変わったけれど、とにかくこれから生活がどうなるか不安ではある。だから助け合える家族や友人を大切にしつつ、円は外貨へ変えて資産は守り、大変な時代でも生き残れるように行動していこう。旅行にも行きたいし。
これだけ円安になると明らかに損をしているのでムカつくけれど、もう切り替えて生きていくしかない。
それにしても、イギリスのビザ代高いわ!!