「まつげエクステ」「危険」「不安」…など、良く見かけますし相談されることも多いので、今回はまつげエクステの危険性について私が思うことを書いていきます。
まず、「不安」になるのはその対象のことを「よく知らないから」ですよね。
人は、未知のものに恐怖を抱く傾向にあります。ですから、まずはまつげエクステについて知っていただきたいです。
まつげエクステについて簡単に説明すると、基本的には自まつ毛一本対し、専用の接着剤を使用して人口毛を付けていく技術です。→参考 まつげエクステとは?
接着剤の主成分はシアノアクリレートという有機化合物で、接着するまつげの水分に反応して硬化し、接着します。→参考 グルーについて
接着剤が水分に反応した際にホルムアルデヒドという揮発性の気体が発生します。→参考 グルーのホルムアルデヒドについて
そしてよく問題になっているのは、
・グルーは「雑貨」扱いですのでまだ配合成分を表示する法的な義務がないため、詳しい成分が不明であることが多く、接着剤によるアレルギー反応が出てしまう可能性もあること
・まつげエクステ施術には美容所登録された場所であること、施術者には美容師免許が必要であること
・未熟な技術での施術によって、眼球を傷つける結果になってしまったり、アレルギー発症のリスクが高くなったりすること
…と、大きな問題になるのはこのあたりですかね。
まつげエクステが危険であるという報道がテレビで定期的にされているので、まつげエクステが危険だと不安になる人も多いようです。
元をたどれば、数年前に今ほどまつげエクステが普及していなかった頃、美容所登録や美容師免許も必要ではなく、個人の独学で身に付けたりちょっとしたスクールに通って簡単に学んだだけで施術をしていた人も多かった為、そのようなトラブルが多かったのではないでしょうか。
テレビなどの報道で問題にされてきたこともあり、まつげエクステ施術者への知識・技術の教育も以前よりはしっかりとされています。。
何より、個人的にはまつげエクステ施術者の技術レベルがほんの2~3年前より格段に上がっているように感じています。
以前は根元の距離が近すぎていたり、説明不足だったりと、他店で危険な施術をされたお客さんが来店することがちょくちょくありましたが、今は滅多に見かけません。
アレルギーに関して言えば、元々は人に悪い影響を与えていなかった花粉や一部の食べ物ですら原因になってしまう時代です。
アレルギーは体質の問題ですから、安全な施術をしたうえでも反応が起こってしまう様なら、本人の体質を改善しない限り、アレルギーの原因物質は避けるしかないでしょう。
これからグルーの規定がいくらかできたとしても、主成分は基本的には変わりませんから、接着に瞬間接着剤を使用する限りアレルギーのリスクは避けられないと思います。
例えば髪のカラーリングでも薬剤によるアレルギーのリスクはありますし、こういったことは人の自然に反することをしているわけですから、それが嫌なら「利用しない」もしくは「アレルギー体質を改善する」「ステロイド薬を使用してアレルギーと上手く付き合う」など、自分に合った方法を選択するしかないのではないでしょうか。
そもそも、「まつげに接着剤で人口毛を付ける」という自然に反することをするわけですから、リスクが全くないということはあり得ないと思います。
もちろん、大切な目元の施術ですし安全性を考慮して、施術をする側は安全な技術・サービスの提供することは絶対必要だとは思います。
では、施術を受ける利用者の人はどうしたらいいのかというと、
まずは、まつげエクステのメリット・デメリット(危険性)、まつげエクステとはどういったものなのかを知ることが大切です。
知ったたうえで、理解したうえで、まつげエクステを付けるようにすれば、「知らない」ことが原因の漠然とした不安は感じなくなります。
また、どういったことが危険につながるのかが分かっていれば、事前に危険を避けることもできるため、大切な自分の目元の健康を守ることもできるでしょう。
自然に反することをすれば、リスクはつきものです。
それでも、自分の行動によってリスクを大きくすることも避けることもできます。
何でも人任せにせず、自分のことは自分で守る意識を持つことが、一番の安全策のように思います。
