2023.7 諸事情あり、仕方なくブログ名を変更しました
美容院での失敗はだれの責任か?

美容院での失敗はだれの責任か?

美容院でのカットの失敗・カラーの失敗・パーマ(縮毛矯正)の失敗…。

美容師が悪い・・・というのが普通の意見だと思いますが、実際はどうでしょうか?全部美容師のせいでしょうか?

確かに、お金を払ってやってもらう以上、その金額を払う価値のある接客・技術を提供してもらわないと困りますよね。

お金でやり取りしているからにはそう思うのは当然ですし、実際、結果的にお客さんに迷惑をかけてしまう、勉強不足だったり未熟な美容師もいるでしょうから、失敗は美容師が悪いと思うでしょう。

毎日仕事をしていれば、全くミスをせずに結果を出すのは気を付けてやっていても無理です。美容師も人間ですから。その中での失敗は、当然美容師の責任でしょう。

しかし、失敗の原因のほとんどはカウンセリングにありますカウンセリングについて)。

そのお客さんの髪質で出来るのか?

今の髪の長さ・量で出来るのか?

その髪のダメージの状態で薬を使って、求める結果(スタイル・色)になるのか?

このサイトでそれぞれの技術について何度か触れていますが、理論的に無理なものはどんなに美容師が頑張っても無理です。いくらお客さんがそうしたくても、美容師が何とかしたいと思っても、今の状態ではできないこともあります。

その中で、お客さんにとって今できるベストな選択をしていくことが出来れば、「失敗」は防げることもあるのではのではないかなと思います。

美容師側はちゃんとお客さんに説明する。お客さんも美容師の説明をちゃんと聞く。

つまり、カウンセリングをしっかりやる・受けるということをお互いにやっていかないと、良い結果は出せません。

繰り返しますが、失敗の原因の多くはカウンセリングにあります。話が噛み合うまで、ちゃんと聞く・伝え合うことが大切です。

今の時代は髪がダメージを受けやすい環境

今の時代は簡単にカラーやパーマ、熱を利用した縮毛矯正やデジタルパーマ・エアウェーブ、毎日のアイロン・コテの利用などができるので、髪がダメージを受ける機会が多いです。

髪は、一度ダメージを受けたら回復しません。( 髪のダメージについて ・ トリートメントについて)。

当たり前だと思われるかもしれませんが、受けてしまった髪のダメージや、元の髪質だけは美容師にはどうすることも出来ないんです。美容師に何とかしてもらおうと、頼ってもらえるのはやりがいがあってありがたいのですが、悔しいことに出来ないこともあるんです。

私が美容師の仕事をしていた時に感じていたことですが、本当に髪が綺麗な方は少ないのが現実でした。カラーをしている方がほとんどだったので、ダメージの程度に差はありますが。

「髪を明るくしたいからブリーチをする。また、頻繁に髪を染める」

「髪をストレートにしたいから縮毛矯正をかける・アイロンで伸ばす」

「ウェーブをつけたいからパーマをかける・コテで巻く」

…など、髪がダメージを受けるその<選択>をしてきたのは誰でしょうか?

その<選択>によって、ダメージを受けてしまったことが原因で出来ないことまで、美容師の責任でしょうか?

髪がダメージを受けると、見た目も汚くなってきますし、パーマも綺麗にかからない、手入れもしにくい。良いことなんてありません。健康管理と同じように髪も自分の一部ですから、大切にしてください。

正しい知識を身に付け、髪をダメージにさらす<選択>はなるべくしない。

また、自分の<選択>には自分で責任を取る。

髪がダメージにさらされる機会が多い今、美容院での失敗を防ぐ対策の一つとして、髪の正しい知識・手入れ方法を身に付け「自分の髪は自分で守る。」という姿勢も必要ではないでしょうか?