まつげエクステサロンもかなり多くなってきました。格安サロンでは、本数にもよりますが2,000円・3,000円台で、まつげエクステが付けられるようになっています。
まつげエクステ自体、以前よりも利用する人が増えてきているからでしょう。
さて、そんな中で最近「まつげエクステの本質的な価値」とは何かと考えさせられることがありました。
私が今働いているサロンでは、技術はそこそこでいいから、接客が悪くなければ大丈夫という方針で、とにかく接客に関して厳しく言われます。技術研修が減り、ここ数か月、何かと接客に気を付けるようにという連絡が各店舗に来るようになりました。
確かに、大きなクレームにつながる場合は、接客対応でミスがあるとそうなることが多いので分からなくもないのですが、私はお客さんがまつげエクステサロンに求める本質的な価値は、そこではないと考えています。
なぜまつげエクステを付けるのか。
綺麗な目元にしたい、メイク時間の短縮が出来て毎日が楽、この2つが大きな理由だと私は考えています。それには仕上がりと持続性が重視されると思うのです。
技術が無ければ美しい仕上がりにすることも、持続の良さを提供することもできないでしょう。
いくら接客がご丁寧でも、仕上がり・持続が悪かったら私なら二度とそのお店には行きません。正直、普通に不快感のない接客をしてもらえて、技術が良ければOKです。
何が良いかは人それぞれですが、持続が悪い・仕上がりが綺麗でない技術にお金を払いたいとは思いませんよね。それに、日本でそこまで不快な接客を受ける事って少ないでしょう。一般的なまつげエクステサロンで研修を受けて、入客出来ると判断されたスタッフであれば、酷い接客というのはそこまでないように思うのです。
技術が納得いかない上に、接客・対応が悪いことが重なるとクレームになる事が大半で、「接客が悪い」だけでクレームになることはほとんどないと思います。
中には技術云々よりは、スタッフと話がしたい、お客さんとしてすごく丁寧に扱ってもらいたいということが一番に来るお客さんもいるかもしれませんので、接客重視が悪いとは言いません。
ですが、まつげエクステの本質的な価値だと私が考える「美しい仕上がりと持続性」の2点を疎かにするのは嫌なんですよね 笑
そこそこの技術で、いくらでも代わりがきくような施術者でもいいのであれば、技術の向上なんてしなくてもいいのでしょう。チェーン店で同じ料金で誰がやっても出来るだけ同じような技術の提供、という事ならそうなってしまいますが、真剣に毎日施術しているスタッフと、適当にこなしているスタッフとで技術に差が出てくるのは当然でしょう。美容技術提供者として、とにかく接客で誤魔化したくないのです。
ネットで手軽に情報収集ができ、選択肢も増えている中で、どうすればアイデザイナーとしてお客さんに選んでもらえるか、自分ならどんな技術者にやってもらいたいと思うか、ということを自分で考えて行動していくことはとても大切だと思います。
競争が激しくなれば、価格競争にも巻き込まれるでしょう。価格を下げなければお客さんが来ない状況ではなく、高価格であったとしてもやってもらいたいと思える技術や人間性を育てていく意識をもって働いていきます。
安定した技術を持つ、まつげエクステ技術者について
仕事をしていくうえで、一つの技術・分野である程度のものを身に付けようと思ったら、3年というのが一つの目処として見られることが多いですよね。美容師、まつげエクステ施術者、まつげエクステ講師と仕事をしてきた中で、美容業でも同じことが言えるよなと思っています。
まつげエクステも施術者によって、仕上がりや持続性が変わります。(もちろん扱う商材の違いも影響はしますが、今回では触れません。)
まつげエクステの施術も3年を超えてくると、技術が安定してくる人が多く、すぐに取れたり、仕上がりが酷くばらついたりということは、ほとんどなくなってくるように感じます。ただ、元々の「細かい作業が得意」という持って生まれた向き・不向きが、仕上がりに意外と影響しているかなと思っています。
美容師の技術は、不器用な人でもある程度やれば一定のレベルでこなせるようになりますし、薬剤の知識やカット・カラー・パーマなどの複合技術で仕上げていく、仕上げのスタイリングでも変わってくるなどのこともあり、そこまで手先の器用さは影響しないと考えています。
しかし、まつげエクステの施術はそうはいかないようです。
楽器の演奏技術やスポーツなどで、小さいころからやった方が技術的なものがすんなりと身に付けられるということは、よく言われていますよね。大人になってからでは、そのレベルの技術は身に付けられないと言われるものもあります。語学も小さいころからやった方が身に付けやすい。
手先の器用さ、細かい作業が向いているかどうかというのも、同じように影響があるのかなと思っています。
まつげエクステの施術者歴が3年を超えても、引っ掛かりや巻き込み、くっつきが多い施術者がいます。細かいまつ毛が見えていないのか何なのか、よく分からないのですが 笑
まつげエクステを付けてもらうからには、上手い人にやってもらいたいというのは、普通のことでしょう。安定した技術という面でいえば、歴3年以上が一つの目安です。
ネットで確認しても経験年数が分からなかったり、実際の経験年数より長く記載されていたりもしますから、調べることは難しいかもしれませんが、参考までに。
個人的には経験年数も大切ですが、元の手先の器用さもものすごく重要な技術なのかなと感じています。