以前、ネットでニュースをチェックしていたときに、「美容院で男性のヘアカットは違法である」という内容の記事を読みました。
カラーやパーマなどの施術と同時であれば、男性が美容院でヘアカットの施術を受けることか可能で、ヘアカットのみは違法とのことでした。
美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされています。
私は、理容との違いは、簡単に言えば「顔そり」が出来るか・出来ないか、首から上の容姿を「整える」のか「美しく」するのかの違いで、美容の方はメイクや着付けなども扱うことが多い為、範囲が広いといった感じで解釈していました。
では、美容の定義は…
「美容とは『パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること』とされている。美容師がコールドパーマネントウェーブ等の行為に伴う美容行為の一環として、カッティングを行うことは美容の範囲に含まれる。また、女性に対するカッティングはコールドパーマネントウェーブ等の行為との関連を問わず、美容行為の範囲に含まれる。染毛も理容・美容行為に含まれる。(略)」
では、理容の定義は…
「理容とは『頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること』とされており、刈り込み等の行為に伴う理容行為の一環として男子に対し仕上げを目的とするコールドパーマネントウェーブを行うことは理容の範囲に含まれる。染毛も理容・美容行為に含まれる。(略)」
この美容の定義からすると、確かに美容院でカラー・パーマと一緒にカットもするのであれば、美容行為であるから男性のカットもOKということになりますね。
そして、女性に対するカットは美容行為だけど、男性に対するカットは美容行為として認められていないので、男性がカットのみで美容院を利用することはNGということになりますね。
また、理容の定義から考えると、理容院でパーマの施術受けられるのは、男性だけということになりますね。カラーは、どちらでも施術可能ということですね。
理容師法は昭和22年に、美容師法は昭和32年に制定されています。
今の時代とは、生活や価値観、求められるスタイルも違いますから、現状に見合っていないと感じられても仕方がないように思いますね。
美容師が得意とするカットと、理容師が得意とするカットは違いますからね。
仕上がりの形が美容は○、理容は□みたいな感じでしょうか。理容のカットは「面」を綺麗に出します。
上手い技術者は、女性のカットも男性のカットも表現は違えど、同じ「カット」の技術なのでどちらでも問題なく出来るのでしょうけど。(私は理容よりの面を出す、□い感じのカットは難しかったです。理容師さんに習って練習したのですが、残念です)
今は男性でも美容の○の形でカットするスタイルは多いですし、「美」や「お洒落」に興味のある男性も昔よりは増えているのでしょう。
美容の方が「お洒落」なイメージは持たれるでしょうから、男性の利用が増えるのは自然なように思います。
この定義を守る流れにもっていきたいのは、理容側でしょうね。
男性客が美容に流れてしまうと困るでしょうから。
この件で、「まつげエクステ」は美容行為の一環として、まつげエクステ施術が美容師免許取得者のみが出来るように限定されたことを思い出しました。
国家資格になるとその分野の「独占」が認められることになりますから、利権が関わると利用者の需要に即していないことになっても、いろんなことが制限されてしまう可能性があるんですね。
単純に考えて、好きな方を自由に利用したらいいと思いますよね。
そんなに簡単にはいかないのでしょうけれど。