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ヘアケア製品を「選ぶ」ということ

ヘアケア製品を「選ぶ」ということ

今の時代、髪型を変えておしゃれをしたい・髪を綺麗にしたいなどの女性のニーズにこたえるために、いろんなヘアケア製品が売られています。

そこで、何を使うか「選ぶ」わけですが、今はインターネットでさまざまな情報が簡単に手に入る社会。この商品が良い、この成分が良い…と、情報が多すぎて迷いますよね。

また、CMなどの影響で髪に良さそうだというイメージ・先入観も自然に持ってしまいます。


そもそも自分が「選ぶ」その基準が、自分の無知、インターネットなどから得た間違った情報、CMなどによって製品を扱う企業に植え付けられた髪に良いというイメージによるものなら、その「選択」はどうでしょうか?

結果的に、髪と頭皮が危険にさらされることになるかもしれません。

ヘアケア製品に限ったことではありませんが、「知らない」ことは「怖い」ことです。

例えば、市販のシャンプーによく見かける成分「ラウリル硫酸ナトリウム」。これは、泡立ちがよく洗浄力も強いものです。一般的な成分ですが、旧厚生省が表示指定成分(まれに皮膚トラブルを起こす危険性がある)に定めた成分です。

特に問題なく使えていれば気にすることはないでしょうが、もし頭皮に何らかのトラブルが起こっていたら、そのシャンプーを変えてみた方が良いかもしれません。ちなみに、表記は少し違いますがラウリル硫酸Na・ラウリル硫酸塩も同じです。

また、「天然成分」「植物性」などと謳われている商品についてですが、天然成分・植物性などと言える成分がほんの少しでもその商品に入っていれば、「天然成分」や「植物性」と表示していいことになっています。

「無添加」に関して言えば、先ほど出てきた表示指定成分(まれに皮膚トラブルを起こす危険性がある成分)が入っていないから無添加と表示していたり、着色料・香料・防腐剤などが入っていないから無添加…など、何を無添加にしているかが商品によって違います。

以前よく見かけたノンシリコンシャンプーについていえば、髪表面への過剰な膜が髪に良くないということから「良いものだ」とされていました。別にシリコンだけが髪に悪いわけではなく「髪表面の過剰な膜」な良くないという考えからできたものです。

それにも関わらず、ノンシリコンシャンプーと表示されているものの中には、シリコンの代わりに髪表面に膜を張る成分が含まれているものもあったのです。それなら確かに、ノンシリコンですからね。

以上のことからも、売る側が作り出した製品のイメージ、インターネットに溢れる合っているのか間違っているのか分からない情報などに惑わされない、正しい情報・知識が必要です。

正しいヘアケアも重要ですが、それ以前に髪を傷ませない「選択」をしていますか?

私が美容師をしていた頃、ヘアカラーがとても身近になり、カラーをした方が綺麗にもしくは可愛く見えるといった価値観が広がりました。茶髪の方が柔らかく見えるからいいといった感じ方、考え方が一般的になっていたように思います。

そんな中、多くの方にパーマをかけてもらい、利益を出そうと頑張る美容業界(参照→美容業界が利益を出すためのシステム)。そして、ヘアアイロン・コテの普及など。

今の時代は、髪がダメージを受け易い環境になりました。

髪のダメージに悩んでいる方も多く、みなさん何とかしようとヘアケアに関心を持っているようです。

熱心にヘアケアすることはいいことだとは思うのですが、髪の毛は一度ダメージを受けたら回復はしない(髪のダメージについて)ので、トリートメントをしても顔にメイクをするのと同じでトリートメントが剥がれれば髪は元の姿に戻ります(トリートメントについて)。

悩みはその原因を何とかしないと解決できないですよね。一度ダメージを受けたら、必死にトリートメントをしても元の健康的な髪には戻れないんです。

最終的には切るしかないんです。

カラー・パーマはやりたい放題、ヘアアイロン・コテは毎日使って・・・と、髪を自分で痛めつけているのにシャンプーやトリートメントに気を使っていても、それ以上に髪にダメージを与えていたら必死にヘアケアなんてしても意味はないです

ヘアケアには気を使うのに、カラー・パーマをすること、ヘアアイロン・コテを頻繁に使うことはあまり気にしないのは、おかしい気がしませんか?

ヘアケアに必死になる前に、髪を傷ませないようにすることが大切なのではないでしょうか?

自分の「選択」によって、その髪の状態になったんです。

では、そんな髪の状態にならないようにするには、どうしたらいいか?美しい・綺麗な髪を手に入れるにはも参考にして考えてください。


正しいヘアケアをするのも、もちろん大切です。

ただ、髪は傷んだら回復はしないのだから、髪を傷ませないようにしていかないと、せっかくの正しいヘアケアも生かし切れないのではないでしょうか?