描きたい!という衝動を止めない

描きたい!という衝動を止めない

やっと娘が昼寝の時もベッドで寝てくれるようになった!私の自由時間が増える!!と喜んだのも束の間、風邪をひいたり、連続で夜の外出をして寝るのが遅くなって生活リズムが狂ったりで、意外と自分の時間が取れない。

自分の時間が取れても、娘が起きたらすぐに手を止められることをやっているので、趣味の着物やお菓子作りはなかなかできない。そんな中、最近ある趣味を復活させた。

それは、お絵描きである。これならすぐ手を止められるし、直ぐに片づけられる。娘に触られても針やはさみなどの危険な道具は無いので安全だ。一緒にお絵かきすればいい。

学生の頃は中途半端なオタクだったので、好きなゲームやアニメのキャラクターの絵を模写したり、美容学生時代はメイクのデザイン込みで顔のデッサンを描いたりしていた。美しい人、好きなキャラクターの顔をじっくり観察して描くのが好きだった。こう書くとちょっと気持ち悪いな…。

社会人になってからは絵を描く機会は殆どなく、趣味として描く時間もなかったし、何より描く気が起きなかったので、絵を描くことからは暫くは慣れていた。…が、ここ最近描きたいものが出現。

…娘である。わが子が可愛い。貴い!美しい!!これを描かずにはいられない。

久しぶりに描いたけれど、やはり美しい人を描くのは楽しい。美しいものが好きな私は、実物よりも少し美化して描いてしまう習性があるのだけれど、娘に関しては実物を越えられないと思ってしまう親バカぶり。そして残念なことに、描くのが好きと言っても顔ばかり描いていたので、背景とかは思うように描けない。背景や他の物を描いたりすると、せっかく描いた顔が台無しになる感じがして許せないのだった。でも描きたい衝動に駆られるのが顔周りだけなので、描かないから他のことは上達のしようがない。残念。

そうして描いた絵を夫が気に入り、娘・夫・私の3人の絵を描いてほしいとリクエストされたので、自分の顔の老化に悲しい気持ちで向き合いながら描いてプレゼントした。私は美化され、画力がないせいで娘と夫は実物の方がイケているという申し訳ない作品だったが、夫は満足してくれた。そして、その絵を夫の両親にクリスマスプレゼントとしてあげることになったのだった。全く喜んでもらえる自信はなかったが、喜んでくれて先日遊びにいった時にもリビングに飾ってあった。

うちの親とは大違いである。母は私が描いた絵の粗探ししかしなかったので、早いうちから見せるのは止めていたし、父は私の趣味は読書くらいしか知らないだろう。義両親にめっちゃ褒めてもらえて嬉しいような恥ずかしいような、くすぐったい感じがした。

自分が好きなことをやって自分自身が楽しんで、それによってつくられた何かに対して褒めてもらえたり、それを欲しいと言ってもらえるのは純粋に嬉しい。これなら趣味として細々と描き続けられるかもしれないなと思ったのだった。

最近は自分の自由時間に絵を描く、読書をする、文章を書く、篠笛の練習をする、今日はいけると思った日はお菓子作りをしている。着物を着たり作ったりする時間はどうしても取れないけれど、他の趣味は意外と充実してきた。一つのことにハマるとそればかりやってしまうタイプで、すべての趣味を毎日コツコツとやるようなやり方はできないが、自分のペースでやっていこうと思う。

本は一冊一気に読む、絵は描きたいときに描きたいものを一気に描く、文章も書きたいことを書きたいときに一気に書く、篠笛も吹きたい曲を一気に練習してある程度吹けるようになるまで集中してやる、お菓子はハマると同じものばかり作って食べる。…で、太ってダイエットのために趣味のお菓子作りは暫く止める。飽きっぽい私にはこのやり方しかできない。毎日コツコツができない。良くて毎週、毎月、ものによっては毎年っていうスパンで細々と続ける 笑

先々月は笛を良く吹いていたし、先月は絵をよく描いていた。これやりたい!という気持ちがないとできない。やりたいという気持ちが出てくるまで、自分の中に何か溜めておかないと外には出せないのかもしれない。だから、せっかく出てきたやりたい!という気持ちは無駄にしないことにしている。

描いた絵はお気に入りを選んで部屋に飾ることにした。今までなら自分の描いた絵なんてと恥ずかしくて飾ろうとも思わなかったが、夫や義両親の暖かい反応が切っ掛けで、飾ってみようと思えるようになった。絵があるおかげで部屋に温かい何かが溢れてくる気がしている。可愛い娘の絵だからそう感じるのかもしれない 笑

そしてまた、もう一つの趣味も復活させようかと考え中で、これも何だか突然やりたくなってきてしまったのだ。子育てしつつ、自分のやりたいことばかり考えている。少し前までは、時々は働きたいと思ったり、そう口に出して言ったりしていたけれど、最近は子育てと趣味の生活が楽しすぎて外で働きたいとは全く思わなくなった。暇ではないのだけれど何もやれていなかったから、やっぱり外で働いてお金を稼がないと!という罪悪感があったから、働きたい等と思ってしまったのだろう。

こんなに楽しいのに、外で働いてしまったらこの時間が取れなくなるとか、もう無理だろうな。もう暫くはこうやって自分のやりたいことばかり考える生活を送りたい。