赤ちゃんの娘と過ごす幸せな時間

赤ちゃんの娘と過ごす幸せな時間

早いもので娘を産んで半年が過ぎた。

赤ちゃんは直ぐに大きくなってしまうものだなぁと、産まれたての娘の姿を思い出しながら、寂しくなるときがある。時間が経つのはあっという間で、日中は娘と二人だけで過ごしている今の生活が恋しくなる日が、きっと来るだろう。

子供を産むまでは、話すこともできない赤ちゃんのお世話だけで1日が過ぎていく、というのは私には耐えられないだろうと思っていた。早いうちに仕事に復帰して、利用できるものはなんでも利用して子供は預けながら働くほうが、きっと私には向いている気がしていたのだ。

でも、私には無理だと思っていた赤ちゃんと二人きりの生活を実際にしてみたら、とにかく幸せだった。

ほぼ完母だし、体力的にはキツい。自分の時間が持てず、何か自分のことがやりたい気持ちは常にある。それでも、まだまだ小さい娘との生活は色んな発見があって楽しいし、可愛い娘に求められれば、疲れた体でもできるだけ抱っこしてあげたくなる。

やってみて思ったのは、子育てにも向き不向きはあるのだろう、ということだった。

仕事をしていたほうがいい人もいれば、子供と一緒に過ごす方がいい人もいるが、自分が望む生活ができればいいなとは思う。本当は子供と過ごしたいのに働かざるおえない、子供を預けて働きたいのに働けないといった状態で過ごすのは、かなりのストレスになるから、そういった不満から夫との関係も悪くなってしまいそうだ。

もし私には子育てが不向きだったら、きっと鬱にでもなっていただろう。

娘がいるし、私がここイギリスで働けるのはまだ先になる。もし日本にいたら一応は仕事もあったから、すぐに仕事に復帰していただろうかと考えることがあるが、こんなに可愛い娘と離れ、仕事に復帰はできなかった気がしている。

働くことと子育てをうまく両立するのは、不器用な私には無理だ。何かを人に頼むというのも苦手だし、体力がないから疲れやすく、体が疲れると情緒不安定になるので仕事と子育ての両立なんてできる気がしない。無理してやったとしても、夫や子供、自分自身をきっと傷つけてしまう。

それは私が嫌悪する生き方だ。母がそうだったから、私は大人になった今でもその影響で苦しいときがある。

自分の子供には私のような思いはさせたくないと思いつつ、いつか娘に嫉妬してしまうのではないかと不安もある。ふと、私はこんなことしてもらえなかったのに…等と考えてしまうのだ。

そういう面がある私は、子育てだけではなくて娘には関係のない何か自分の好きなこともしていたほうがいいのだろう。娘が成長してもう少し手がかからなくなってきたら、何か自分がやり込めるものをまた見つけて楽しみたいと思う。

赤ちゃんの娘とこうやって過ごせるのは、今だけ。今だけだから、この時間を大切にしていきたい。