勤めていた会社の海外事業撤退が決まったため、職場を退職したのが1月末。退職を決意してすぐに、私は動き始めました。
短期で構わないから、語学留学がしたい!!
行くなら手ごろな価格でマンツーマンで授業が受けられるフィリピン留学。治安を考えても、綺麗な景色が見たいという希望をかなえるためにもセブ島かな…と。
正直に言うと、海外に関わる仕事がしたいと考えて入社した会社で、まさかの海外事業撤退が決まり、目標にしていたことが出来なくなったショックと、このままでは気が済まないという、意地(笑)の様な何かに突き動かされたのです。
仕事の幅も広げたい、海外に関われる仕事がしたいという希望が適えられるところと言ったら、私の職業だとかなり限られてきます。私の調べた限りですと、日本にはこの会社くらいしかこの環境はないかなと思っていたので、これからのことをまた考え直さなくてはいけない。
でもその前に、英語を話す壁も乗り越えないとなと考えていました。いくらインプットをしても、アウトプットもしなければ話せるようにはならない。気が付いてはいましたが、実感したのは前の職場で実際に英語で言葉が出ないショックを味わったからです。それに関して言えばラッキーでした。その経験が無かったら、語学留学に行く気はありませんでしたから。
退職する1月末に日系の語学学校に連絡しました。直近の日程で受け入れ可能か問い合わせ、2月に入ってすぐに日程を決定し、航空券を手配して2月の2週目には日本を飛び立ちました。
…準備不足?関係ない!!大丈夫でしょ、という勢いがなければ出来なかったでしょう 笑
選んだのはホテル滞在型でマンツーマンレッスン可能なFEAという日系の語学学校。→https://firstwellness.net/
日程からしてセブシティ校は都合がつかなかったこともあり、私はセブプレミアム校の方にしましたが、結果的にセブプレミアム校を選んでよかったと思います。
日本人が求めるホテルのレベルから考えると、物足りなさを感じる方もいるとは思いますが、周りのホテルと比べても綺麗な方だったとは思います。豪華なリゾートホテルと比べればもちろん、勝ち目はありませんが、語学留学でそれは求めていないので問題なしです。
虫が大嫌いなので暖かい地域だからと心配でしたが、私の嫌いなゴキブリとも遭遇しませんでした。シャワールームに小っちゃいコバエみたいなのは、ちらほら。蚊もたまに見かけましたが、気になるほどではないです。朝食が付いているのですが、私個人の意見では味は悪くないと思います。一度、何か間違えちゃったのかな~というほど、パッサパサのパンに出会いましたが 笑
利用者は社会人が多かったです。また、意外でしたが留学期間は1~2週間の人が多数でした。数か月の長期滞在者は定年退職後に来ている方や、転職活動中のかたで、ほとんどの人は1週間ほどの休みを取って来ていました。
留学期間中に感じたのは、当たり前かもしれませんがそこでどのように過ごすのかが大事だなという事です。目的は人それぞれだとは思いますが、本気で英語習得に励むのであれば、レッスン後の時間の使い方には注意した方が良さそうです。
社会人でしたが学生の感覚に近い方もいらっしゃいましたし、大型ショッピングモールに近いこともあり、利便性も高く誘惑が多いので、毎日飲み歩くことも出来ます 笑
ただ、普段の生活では出会えない、いろんな人に会うことが出来るというメリットもありますね。刺激になりましたし、楽しかったです。
私は休日は一人でアイランドホッピングに行ったり(一人で?!と何人にツッコまれたことか 笑)、他の生徒さんとカルボンマーケットに行ったり、ショッピングモールへ行ったりして過ごしていました。
もっといろんな観光地を巡ろうかと思っていたのですが、アイランドホッピングの行き帰りのタクシーやカルボンマーケットで、貧しい小さな子供が手を差し出してくる体験を初めてしたので、貧富について考えさせられました。あとは、教育について。日本人は生まれながらにして、リッチであると。もちろん、日本でもお金が無くて苦労している人もいるとは思いますが、日本で餓死の心配はないし、ある程度の教育も受けられる。
後は…遊んでいる時間があるのであれば、レッスンの復習や会話の実践に時間を使った方が良いと思ったから。ジンベエザメとか興味ないし、土日に混んでいる観光地行くのも苦痛だわ…と。
さて、肝心の英語に関してですが、英語を話す最初の壁は越えられたと思います。間違っていようがなんだろうが口にしてみる、分からなければ聞き返す、伝えたいことがあれば伝える努力をすることが出来るようになれば、あとは学習を続ければいいと思っていたので、それはクリアできたと思います。
あと、やっておいてよかったこと、それは…
「英語を聞き取れる」ようにしておいたことです。数百時間、海外ドラマやオーディオブック、英語学習用CD(すべて日本語なしの英語のみ)で耳を慣らしてからいったので、言っていることはほぼ理解できました。おそらく、これをやっていなかったら今回の留学の充実度はかなり低かったと思います。聞き取れるようにしていったことで、「英語を聞き取れるようになる」ことにレッスンの時間を割く必要が無くなりました。
他にも役に立ったのは…
スピーキングの練習をしておいたこと。これは「発音」ですね。日本語には無い音を(代表的なもので L・Rの違い、th・v・fの音)練習してから行ったので、発音が違くて全然伝わらない、私が何を伝えたいのか教師側が推測できないという事態はあまりなかったです。発音の改善点ももちろんありましたが、これは本当にやっておいてよかったと思います。
「あなたのリスニングは素晴らしいし、発音も良いのに、なぜ話せないの?」と何人かの先生から質問されました。なぜ話せないか…だからここに来たんです!私が知りたいわ(笑)と思いつつ、日本で独学していた内容を伝えておきました。ちなみに、文法は嫌いでやっていないので、難しいことは全く分かりません。このあたりも、他の生徒さんとは違うと感じたようです。社会人で留学しにくる日本人であれば、文法はある程度出来る人が多いでしょうから。
さて、フィリピン人の先生に関しては、また別で書く予定です。
オンライン英会話もありますし、留学しなくても英語は身に付けられるとは思いますが、オンライン英会話をやる勇気がない。…ということもあり、やっぱり行ってよかったと思います。言語はツールで、一生かけて付き合っていくもの。日本語も英語も道具であるというところは同じなので、これからじっくり使える幅を広げていきます。
また、日本と違う文化や価値観に触れることができたし、いろんなことに気が付けました。まだ知らないことがたくさんある。
もっと学びたいという気持ちが強くなりました。英語はもちろん、それ以外のことも。
これから先も、学び・考え続けます。