まずは深呼吸。
さて、イギリスの配偶者ビザ申請で相手の2度にわたるミスにより、結果待ちが長期化したことはこちらの記事(イギリス配偶者ビザ申請 追加書類の提出要請でトラブル)に書いた。
このページを見ているということは、あなたも何かしらのトラブルに巻き込まれたのではないだろうか。
…ご愁傷さまです。あなたの気持ちを想像するだけで、私も胸が痛いです。
さて、以下は私の独断と偏見であるが、トラブルに見舞われた時の対処法と心構えをまとめておく。
ホームオフィスへ連絡
基本的には、トラブルへの対処法はこれしかない。
有料でホームオフィスとコンタクトをとるしかないのである。
申請中に送られてくるメールの多くは、返信不可のアドレスからである。そちらに返信しても基本的には読まれないので、対応してもらえる可能性はかなり低い。
ホームオフィスとのコンタクト方法は電話(1分毎に£1.37)とメール(1つの問い合わせに対し£5.48)になるが、トラブルがあった場合は緊急度が高いであろうから電話での問い合わせをお勧めする。
電話して問い合わせ内容を伝えた後、15営業日以内に問い合わせへの返信メールがくる。
つまり、その場で解決されることはないので、数日は待つ必要がある。
トラブルがあった際、電話で4回ほど問い合わせたが、私の場合はどれも4~5日で返信が来た。このくらいの日数であれば、対処可能であろう。
一方、メールの場合は非効率で面倒なことこの上ない。
問い合わせフォームに必要事項と問い合わせ内容を入力して送信し、その後2日以内にメールが来る。
問い合わせ内容について了解しました・調べます的な内容のメールである。
そして、その問い合わせ確認メールから15営業日以内に、問い合わせへの返信メールがくる、といった流れである。
メールの場合は、問い合わせ要件が解決されるまでに要する日数が、 申請者の条件やホームオフィスの状況よって異なるようである。
場合によっては、最初の返信メールで問い合わせフォームに入力したことと全く同じ内容の情報提供を求められる場合があり、その場合は再度自分の申請情報を提供後、上記の確認メールが送られてくる。それから最終的な返信となるため、時間がかかる。
私の場合、相手のミスというイレギュラーなものに対する問い合わせだったので、夫の電話の時も何度も説明しないと通じなかったし、私のメール問い合わせもスムーズに理解してもらえず、やり取りに時間がかかった。
私の英語力にも問題があったのかもしれない。トラブルがあった場合、英語力のあるイギリス人パートナーに対応してもらった方が確実である。
ただ、私が申請した配偶者ビザでは、上記の流れで問い合わせが処理され、最終的な答えが来るまでに平均して1~2週間ほどであった。
電話にしろメールにしろ、一つの問い合わせで何度も質問はできない仕組みになっている。
最終のメールが送られて来たら、返信できないメールアドレスから送られてくるため、疑問点が残り問題が解決していなくとも、一方的に終了にされるのである。
そこでちゃんとトラブルが解決されることを祈るのみだ。
…解決されなかったら、もう一度トライだ。
健闘を祈る。
心構えとして、理解しておいた方がいいこと
トラブルに対するフォローはない
こちらではなく、相手側のミスであったとしてもフォローはない。
何かミスがあったとしても、臨機応変には対応してくれない可能性が高いので、根気よく自分から、しつこくコンタクトをとるしかない。
お気づきだとは思うが、日本の優れたサービスのように事細かに進展状況の連絡などはない。
Amazonのように注文の確認後、出荷連絡・到着日時連絡、本日到着予定の連絡などはしてくれないのである。すげぇよ、Amazon。
トラブルがなければ、ただ仕事が遅いだけだと待つしかないのかもしれない。
しかし、一度トラブルが発生したのであれば、2次災害を防ぐために、少しでもおかしなことがあればお金をかけてでもすぐにコンタクトを取った方がいい。
彼らの対処能力は高くないと思われるので、イレギュラーが発生した時点で、更なるトラブルや待ち時間の長期化が予測される。
しばらくは経過に目を光らせておいた方がいいだろう。
また、早めに動くことも大切だが、数を打って仕込んでおくのもお勧めである。
実際に私は、電話での問い合わせだけでなく、メールでも問い合わせておいたことで結果的に時間差で連絡がくる状況ができた。
後から来たメールの返信内容が自分の状況と違っていれば、何かトラブルが起こっていると予測ができる。
トラブルへのアフターフォローは自力でやるしかない。
ご存知の通り、仕事は超スロー
これに関しては、デメリットとしてとらえられることが多いが、トラブルの質によっては仕事が超スローゆえに何とかなる面もある。
実際に私は、相手のミスが原因とはいえ追加書類の提出期限がとうに過ぎていたにもかかわらず、早急に申請が却下されることはなかった。
何かトラブルがあったとしても、こちらが直ぐに・しつこく動けば相手の仕事が遅いゆえに何とかなる可能性が高いといえる。
トラブルがあった場合、更に時間がかかるというストレスは増えるかもしれないが、こちらが行動する時間はあるので、まずは何をすべきか考えた方がいい。
逆に、「急いでいるから早くしてほしい」といった問題は、場合によっては頑張ってもらえるかもしれないが、残念ながら解決できない可能性が高い。
ちなみに私は、可愛い姪っ子の洗礼式と夫のいとこの結婚式への出席ができなかった。
いとこの結婚式に間に合うようにとlocal MPへの協力要請と、メールでのホームオフィスへの問い合わせをしたのだが、結婚式の2日前にやっとパスポートが届いた。…2日前じゃ間に合わないんですけど。
彼らはこちらの状況は基本的にはお構いなしである。優先サービスを使ったとしてもそれは変わらないであろう。
「早くしてほしい」ということに関しては、こちらの申請書類をノーミスで提供し、時間に余裕をもって申請するしかない。
悔しいが、こちらの書類不備はどんな理由があれ準備不足であり、基本的に非はこちらにあると言われざるおえない。
正確な情報などない中で、完璧な書類を用意するしかないのである。…わかっているが、それは不可能である。
最終的には何もトラブルが起こらぬよう、神頼みするしかない。
単純にミスが多い
ホームオフィスとのやり取りで「ちゃんと仕事してくれ」と思ったことは何度もあった。仕事の能力が低いスタッフばかりなのだろうと予測する。
まず、スペルミスが多い。
私のトラブルが重症化したのも、相手のスペルミスで連絡されたメールアドレスが間違っていたことが原因である。
問い合わせのやり取りも、メール文内でスペルミスが目立った。
あれだけのスペルミスがあっても送信してくるということは、作成したメールを送信前にチェックしていないということであろう。
日本で働いていた私からするとあり得ないと思うのだが、イギリスでは普通なのであろうか。
少なくともホームオフィスでは、送信前にメール内容をチェックすることは行われていないようである。
そして彼らはスペルミスが多いだけでなく、コピー・ペースト・貼り付けさえ、まともにできないのかと呆れた。
私がされた1つ目のミスはメールアドレスのリンクが張られていなかったことであり、2つ目のミスはメールアドレスのスペルが間違っていたことである。
どちらもコピー・ペースト・貼り付けができれば、問題なくこなせる仕事である。
メールアドレスのコピー・ペースト・貼り付けが禁止されているのであろうか?そんな便利機能を使わずに、仕事をしているのであろうか?
気になるところではあるが、とにかく送信前にミスがないかくらい確認してほしい。
また、こちらの状況を話しても話が通じないことや、ホームオフィスへの電話・メール問い合わせでビザ申請の流れさえ把握していないスタッフがいたことを考えても、問い合わせ対応のスタッフ間で情報が共有されていないか、単に彼らの理解力がないかであろう。
申請者の私にはどうでもいいことであるが、問い合わせ対応などは、外部に委託しているのかもしれない。
しかし、ビザ申請に関してはホームオフィスの管轄である。何とかしてほしい。
もちろん、全員が質の低いスタッフというわけではない。
中には話の理解が早く、スムーズに対応してくれたスタッフもいた。だが、そんなに多くはいないだろうと私は推測する。
高額な申請料を支払ったうえに、こんな対応をされる問い合わせが有料なのである。
イギリスでは生みだされる価値に対して、対価が生じるのではないようだと思わざるおえない。EU圏外の移民はただの搾取の対象であり、これぞれが大切な人生を生きている人間だとも思われてないのかもしれない。
関わりたくないが、トラブルがあったら彼らに問い合わせるしかないあたり、移民は歓迎しないと表現しているのであろうか。
そうだとしたら効果は抜群である。
とにかく、単純なミスが多いので、まさかと思うようなことでミスをしてくることは頭に入れておいた方がいい。
なにかおかしなこと、気になることがあったら、彼らのミスを疑っていいと思う。
最終的には待つしかない
やれるだけのことをやったら、あとは待つしかない。
待つしかないのだが、やれることといえば上記のホームオフィスへの問い合わせと、結果待ちが長期化した場合はlocal MPに協力してもらうことくらいであろうか。(これについてはこちらを参照することをお勧めする→If your visa application is delayed)
local MPに協力をお願できるが、協力してくれるかはそのMPによる。
夫の地域のMPは協力はしてくれたが、ホームオフィスと同じようにとっても仕事が遅かった。因みに夫の両親に頼んで彼らのMPに協力をお願いしたが、こちらは管轄外で断られてしまった。
基本的にトラブルへの対処は、ホームオフィスへ連絡(有料の問い合わせか、無料でクレーム)。結果待ちが長期化したらlocal MPに協力要請。
その後は待つしかないのである。