まつげエクステ施術で稼ぎたいのであれば、スピードアップは必須です。
理由は、まつげエクステの施術は一人の施術者が、一人のお客さんを最初から最後まで担当することになるからです。
また、今の予約環境からすると、ネット経由の予約が多いです。ネット経由の予約だと、そのシステム上スタッフ一人につきお客さん一人で予約の受付をすることになります。
やろうと思えば、リムーブ(エクステのオフ)だけ他のスタッフにやっておいてもらうとか、時間をずらした上で2人のお客さんを担当することも出来ます。しかし、適切な時間に時間をかぶせて、ネットから予約を受けることが出来ない為、ほとんどが一対一での施術になるでしょう。
そんな中で売上を上げよう、稼ごうと思ったら単価を上げるか、入客数を増やすかになります。
今の価格設定から上げるのは難しいことも多いかと思いますし、そもそも雇われている場合は自分で価格設定は出来ないでしょう。単価を上げるにはオプションメニューを勧めたり、より価格の高いメニューに変更してもらう必要があります。
価格の高いメニューに変更してもらうということは、付ける本数を増やしてもらうということになりますよね。予約されたメニューの設定時間内に、予約以上の本数をつけるには、スピードが必要です。
また、入客数を増やすのにも施術スピードが速ければ、余分な時間なしに予約をつめてとることも可能です。
以上のことを考えても、売上アップにつながる、単価を上げる・入客数を増やすのにもスピードアップは必須でしょう。
では、どうすれば速い施術が出来るのか。
グルーリングなどの手を速める為のツールを利用する、施着剤を速乾性のものに変える、というのが手軽にできるところですね。
基本的にまつげエクステの技術は、いかに隣に生えているまつ毛やエクステ同士とくっつけずに装着していくか、にかかっていると考えています。
くっつきや引っ掛かりが少なければ、スムーズに装着していくことが可能ですし、最後の巻き込みやくっつきのチェックにも時間がかかりません。これは本人の技術力によりますね。
あとは意識の面で、速く正確な仕事をすると常に意識すること。どうすれば速く付けられるか、どうすればもっと施術が上手くなるかを常に考えて実践していく行動力も大切でしょう。
いつもと同じようにとか、このくらいでいいや、という気持ちで仕事をしている人と、常に考え・実践している人では差が出ます。
もっと施術時間に余裕が欲しい、という施術者も多いのですが、その代り給料が減ってもいいってことですか?って思ってしまいます。
施術に時間をかけても単価を上げれば…と考えているのかもしれませんが、そう簡単に施術料金を上げられないでしょうし、それに見合った(それ以上の)技術・サービスをそういった施術者が提供できるとも思えません。同レベルの施術をもっと安く・早くやってくれるまつげエクステサロン・施術者にお客さんが流れていくでしょう。
売上を上げたい、稼ぎたいと思うならスピードアップは必須ですので、まつげエクステの仕事でしっかりと価値を出して稼ごうと思うのであれば、常にその意識・行動をしていく必要があるでしょう。
ちなみにですが、現在は美容師の場合も同じことが言えるかなと思います。
ネット予約のシステム上、基本的には一対一での施術になりますから、アシスタントなしで一人の施術者が最初から最後まで担当する美容院が増えているのではないでしょうか。その場合、施術者のスピードアップと共に、アシスタントの早期デビューも必須になってくるでしょう。
電話予約・次回予約が主流の美容院であれば、1人のスタイリストが数人お客さんを掛け持ちで担当するように予約を取ることが可能なので、掛け持ちのお客さんの施術をアシスタントがサポートする形が取れます。
しかし、ネット予約が主流の場合は、予約をタイミングよくかぶせてとることが出来ない為、アシスタントと連携して施術していく必要がないので、アシスタントがいても人件費がかさむだけになるかもしれません。
その為ネット予約の場合は、お客さんを担当できるスタッフでないと、利益を出すのが難しくなるので、アシスタントがいち早くお客さんを担当できるようにしていく必要が出てくるでしょう。
美容業界で十数年働いていますが、稼ぐ施術者で仕事の遅い人って見たことない気がします。すごく速い施術をするわけではなくても、常に目安の時間内に施術を終わらせていて、技術・スピードが安定していたり、いざとなれば早く施術をすることが出来たり、という施術者は売り上げもいい傾向がありますね。
ということで、まつげエクステ・美容師の技術で稼ごうと思ったら、スピードアップは必須です。頑張りましょう。
まつげエクステで稼ぎやすかった時期は、とっくに過ぎている
「まつげエクステで稼ぎたいならスピードアップは必須」だと書いてきましたが、そういった自分の力だけではどうにもならない状況でもあるので、それについてここで少しふれておこうと思います。
数年前のように「新しい技術で提供が少なく価格が高くても予約が入る」状態ではなく、アイデザイナーもまつげエクステサロンも増えて価格競争も激しくなり、稼ぎやすい時期は過ぎてしまっている、ということです。
まつげエクステでボリュームラッシュなどの新技術が出てきたあたりから、まつげエクステ業界も価格が落ち着いてきて、美容師の頃を思い出すような状態になってきました。
美容師のころにデジタルパーマ・エアウェーブ・クリープパーマなど、いろんな技術を取り入れて提案し単価アップと共に、変化をつけて飽きられない様にしていましたが、まつげエクステもそれと同じような方向に行き始めていると感じていました。
新しくボリュームラッシュやフラットラッシュという技術・商材が出てきたりしていますが、まつげエクステで稼ぎやすかった時期はとっくに過ぎています。
まつげエクステが出始めたころに美容師から転職したので、ある程度いい思いは出来たとは思いますが、これからもまつげエクステだけで稼ごうと思ったら、一工夫かそれ以上は必要になってくるでしょう。
業界自体が上り坂の時にやれば、良い結果は当然出しやすくなります。
もしまつげエクステの仕事を続けるのであれば、これからどうしていくかが重要になってくるでしょう。
美容師の時のように、アイデザイナーの労働条件がどんどん悪くなっていかなければいいのですが、給与は以前より下がっているお店も多いように感じます。
まつげエクステ業界の「普通」を変えるようなシステムが出てきたら、面白いのにな…。
月の定額制とかやってみたら面白そうだよな…なんて思いつつ、自分自身の仕事に何か変化が欲しいです。
今の自分にできることは何だろう、何がしたいだろうと考えることは止めずに、アイラッシュデザイナーとして働くのはあと少しになるでしょうけれど、やれることはやっていきたいです。