以前、このブログで日本で生きていくのが辛いということが、海外で生活してみたいと思ったり、英語を本気で学ぶきっかけになったと書いた。
しかし、海外の異文化に憧れ旅がしたいと思ったきっかけは、ドラクエ3である。
社会人になるまでは現実逃避しないと生きていけなかったので、漫画やゲームを楽しんでばかりいたのだが、小学生にして初めて病的にハマったゲームが、このSFC版のドラクエ3である。
また、小学生のころ夏休みに楽しみにしていたのは、平日の午前中に放送されていた「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を見ることであった。
その後もFFやテイルズ、スターオーシャンなどと共に生きていたが、社会人になってからは現実に向き合う必要があったので、無理やりゲームや漫画から離れた。辛かった。
ドラクエ3の世界と現実世界
ドラクエ3の世界は実際に私たちが暮らすこの地球に似ている。
ドラクエ3の世界地図や、ゲーム内の文化が現実の世界にそっくりなのだ。
例えば、日本の古代を舞台にしたような卑弥呼やヤマタノオロチが出てくる、日本の形をした島がジパングという名前で登場している。
砂漠の国イシスが一番好きであったのは、エジプトの古代神話やピラミッド・神殿などの美しい建築物に興味があったからである。よくそんなテーマの本を読んで妄想していた。
かなりの時間をドラクエ3に費やしていたのだが、その中でいつかはいろんな国に行ってみたい!私も旅に出たい!と思うようになった。
小学生の私は、ドラクエ3で世界を旅していたのである。
小学生であった私には、ゲームクリア後の隠しダンジョンは敵が強すぎたので攻略は諦めたが、何度も旅をした。世界を旅することが私の目的だったからだろうとは思うが、次にプレイするとしたらきっと神竜にも会いに行くだろう。
そして今でも海外旅行に行くときに聞いている曲は、いつもドラクエ3で流れていた曲だ。
数年前、作者のすぎやまこういちさんの指揮によるオーケストラで演奏されているのを発見し、嬉しすぎて発狂しそうであった。
作曲者のすぎやまこういちさんは凄い
ドラクエシリーズは、ゲーム内で流れている曲も素晴らしい。
ドラクエ1から全てすぎやまこういちさんが作曲しているが、何より凄いと思うのが、ドラクエ初期は正確には分からないが3和音くらいでその世界を表現していた、ということだと思う。
今のように技術が進歩していなかったこともあり、いろんな制限がある中で、機械的なサウンドで3和音であれだけの表現するとか、もう頭おかしい(褒めています)。
ドラクエのすべてをプレイはしていないが、私がプレイした中でもドラクエ3は名曲が多い。
エジプトへの旅行はまだ叶えていないので、いつかドラクエ3のピラミッドで流れていた曲を聴きながらピラミッドに行きたい。今のところ一緒に旅する仲間は見つかっていないが 笑
遊び人がレベル20になれば賢者に転職できるという、本質を突いたような設定
大人になってからドラクエ3の凄さに気が付いたことに、転職というシステムがある。
レベルが20を超えたら、ダーマ神殿で職業を変えることができるのだが、賢者に転職するには「さとりのしょ」が必要になる。
賢者とは、装備可能アイテムが多く物理攻撃もそこそこでき、魔法使いで覚えることができる攻撃魔法と、僧侶で覚える回復やサポート系の魔法を全て覚えていく職業である。
プレイヤーとしては、ぜひパーティーに加えておきたいそんな職業に、遊び人であれは「さとりのしょ」なしで賢者への転職が可能である。
遊び人とは、戦闘中に遊んでばかりでほぼ戦力外の職業だ。
そんな彼らが、レベル20を超えれば貴重なアイテムがなくとも賢者になれてしまうのである。
大人になってから、普段は役に立たない趣味などでも極めると大きな力になったり、影響を引き起こしたりすることがあることに気が付く。
無駄だと思っていたことが、決して無駄でなかったということを経験したりする。
一見役に立たないことで遊んでいた人が、とんでもない価値を生みだすことがある。
そういったことが、「レベル20を超えた遊び人であれば、「さとりのしょ」なしで賢者への転職が可能」というシステムで表現されているように思う。
こういったことに思い至ったとき、改めてドラクエの凄さを思い知るのだ。
エジンベアで遊び人としてのレベル上げに励む
私はこれから夫が待つイギリスに移住する予定であるが、残念ながらしばらくは現地で働けないであろう。
こうなったらエジンベア(ドラクエ3でここがイギリスに対応していると思われる。恐らくエディンバラからきている)で遊び人としてのレベルを上げるしかない。
何が起こるかはお楽しみ、である。
ゲームも楽しいが、やはり自分で旅がしたい。
まだまだ行きたい国もたくさんあるので、これからもドラクエ3の曲を聴きながら旅を楽しみたいと思う。
そして伝説へ・・