2023.7 ブログ名を変更しました
ネットがつまらない

ネットがつまらない

最近…というよりもしばらく前から感じていたことだが、ネットがつまらなくなってきた。

興味深い内容のYouTubeや、書かれている内容から個性が出ていて面白いブログも少なくなった気がする。YouTubeでは、過去の私が見た動画に似たようなものをお勧めされるので、数多くの動画から自分の予想を裏切るような興味深い内容の動画を見出すのは難しくなっているのではないだろうか。

基本的に万人受けするものが目に留まりやすくなっているのだろし、YouTubeは再生回数やフォロワー数を狙って見る人に媚びた内容、どれも似たような編集がされていることが多く、何だかテレビに近いような感じになっているものも少なくない。

個人のブログに関しても、Googleの検索結果で目にするブログの多くは似たようなテンプレートで構成され、内容は当たり障りがないものが多い。

Google検索でも一般受けし、検索したことに対する単純な答えが早く見つかり、単純に分かりやすく構成されたものが上位に表示される。ちょっと突っ込んだ内容、個性のある見解のある個人ブログはニッチなキーワードにしたり、検索上位から離れたところにあったりするので滅多に見つからない。

ブログは文字で書く情報がメインになると思うが、その文章も最初に目次が付けられ短く分かりやすくまとめられており、情報量が少ないことが多く、一般的な内容が当たり障りのない内容でまとめられ、広告が付いている。情報量が多い長文のブログを見かけるのは今では珍しいが、おそらく知りたいことがあっても長文なんて読んでいられない、簡単で分かりやすい答えが早く欲しいという人が多いからだろうか。興味のあること、どうしても知りたいことであれば本を数冊読むくらいどうってことはない私からすれば理解できないが、つまりどういうこと?とすぐに「正解」を求める人が多いのは、日本の学校教育の弊害だろうと思っている。

YouTubeと同じでブログでも、広告費を稼ぎたい・読んでくれた人に何かを売りたいのであれば、Googleに気にいられるような内容・構成で検索の上位表示を狙うし、読み手に媚びた内容になるのは当然かもしれない。副業でブログやYouTubeで稼ごうとする人が増えていけば、そういう動画やブログが増えていく。そうやってつまらなくなっていく。

数年前は面白いブログも目に入りやすかったが、今では大量のお金儲けのためのつまらないブログに埋もれてしまっているのか、そんなブログは本当に稀だ。また、動画の方が身近になったから、ブログを趣味で続けている人自体が少ないのかもしれない。ネットで消費するばかりでは面白くないし、コロナの影響もあって副業でお金を稼ぐ方向に使い方を変えている人も増えているのだろうが、同じようなテーマで同じような内容ばかり目に入るような最適化されたネット環境は本当につまらない。

初めは面白くてもだんだん慣れてきて飽きてきてしまったり、かといって変化をつけていってもその方向性は万人受けに行ったてしまうことが多いので、途端につまらなくなる。投稿数が多い方が良いからと言って、毎回似たような内容を毎日投稿するのも、話題になったニュースについて論じるのも、結局他と同じような内容の繰り返しなのでつまらなくなる。もしかしたら、自分が自分好みの同じような情報に触れすぎているせいなのかもしれないが、毎日の薄っぺらい情報配信は長く楽しめるものではない。

それなりに面白い内容は、発信者の経験や知識、知恵があるからこそ面白い。私はそれに価値があると思うし、それから生じたコミュニケーションは実りのあるものになるだろう。

SNSで多くの人がネットにコミュニケーションを求めているのは、ネットで簡単に情報が手に入るようになったことで、だた情報を得るだけでは物足りなくなったからではないだろうか。

しかし、そのコミュニケーションの取り方の多くは衝突を恐れて万人受けするいい子ちゃんを演じたり、他人からどう映るのかを意識して疲れたり、単なる憂さ晴らしに使われたり、負の方向にいくと匿名での誹謗中傷などになっている。こうなると、現実が辛くて昔はネットで癒されていた人でも、ネットでも息苦しさを感じることは増えていく。

他人を傷つけないような単なる憂さ晴らしは悪くないかもしれないが、現実逃避の為に憂さ晴らしをしているのであれば、時間がもったいないと思う。これは、私も少なからずやってしまっている。

コミュニケーションは難しい。身近にいる人でさえ理解が及ばずにすれ違うことがあるのに、相手の情報量が少なく、相手のことをよく知らない中でネットだけでつながるのは、お互いにネットでも相手を尊重する姿勢がないと無理だ。しかし、顔の見えない相手にこれができない人は少なくないので、運が悪いと不快な思いをすることになる。SNSで手軽に、匿名で気軽にコミュニケーションが取れるのは便利で楽しい面もあるが、普段の現実世界でははっきり見えない差別や暴力も見えてきてしまう。

ネットでのコミュニケーションは楽しいが、不特定多数のネットの世界ではなく、コミュニケーションをとるなら家族や友人がいい。それが理想なのだろうが、SNSやYouTubeのコメントやチャットを見ていると、その家族や友人とのつながりが希薄で話し相手がいない、本音を言えない、孤独で寂しい人達が多いのかもしれないなと思う。私も本音を言える相手は限られているが、いるだけマシなのかもしれない。

話がそれてしまったが、ネットが面白くなくなってきてしまったのは、きっと私のネットの使い方が悪いからなのだろう。私は世間受けするような薄っぺらくてつまらない情報は求めていないし、SNSなどを使った気休めのコミュニケーションを求めているわけでもないから、違った使い方をすれば楽しめるのではないかと思う。

このブログもは自分が好きでやっていることで、自分の思いつくまま、興味の向くままに書いている。Googleからスマホユーザーが見やすい様にとサイトの修正を勧められても無視、副業でサイトを作っていた時と違って検索のキーワードなどもよく考えて設定していない。Google含め誰にも媚びずに自分の好きなようにやると、こうも清々しい事とは、副業を頑張っていた時には気が付かなかった。

別にたくさんの人の目に留まらなくてもいいから、偶然にも同じような興味・関心・経験・思いがある人の目に留まって、その人に何らかのメリットがあるか、ちょっとした気晴らしになってくれればそれで十分だと思う。

ネットの使い方を変えよう。