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イギリスの歯科治療 歯痛との戦いは、終戦を迎えました

イギリスの歯科治療 歯痛との戦いは、終戦を迎えました

イギリス2回目のロックダウン中だが、歯医者通いは続いている。

また予約が数週間・数か月後になったり、また歯痛に襲われて毎日痛みとの戦いになったら嫌だなと思っていたので、2回目のロックダウンが決まったときには真っ先に歯医者通いが続けられるかをチェックした。とりあえず予約の変更もなく、先日行ってきたが歯科医院内のコロナ対策にも大きな変更はなかったので安心した。

先日の治療は、1か月前に再根管治療をした歯にWhite fillingを詰めるものだった。再根管治療後2週間ほど違和感はあったが今のところ問題はなさそうだし、治療後のレントゲンにも問題は見当たらなかったようなので、このwhite fillingを詰めればこの歯の治療は終了になる。

…が、ここで問題が。

この歯は長期間痛みがあったため時間がない中で予約を入れてもらい、痛みを無くすために根管をザっとお掃除する1回目、通常の再根管治療のように滅菌状態でしっかりお掃除の2回目と、2度に分けて再根管治療を行ってもらったのだが、1回目の治療で仮の詰め物を入れる際に、詰め物を隣の歯にくっつけられてしまった。そのせいで、治療中の歯とくっつけられた歯の間にデンタルフロスが通らず困っていた。

今回の治療が終わってもそのままだったら困るので、フロスが通るようにしてほしいとお願いしたところ、担当医はhaha!OK!…と言いつつ歯を確認し、驚きの一言。

「くっついている隣の歯にもwhite fillingの治療が必要になるね。2本の歯にwhite fillingだから2倍の料金がかかるけど、いい?」…と。

いや、あなたがミスしてくっ付けたんでしょうが!と言いたいところだけれど、その一回目の緊急治療のおかげで痛みから解放されたことも事実なので、おとなしく治してもらうことにした。1本ずつ治すから別の日にもう一度来てと言いかけたところで、今日両方やりたい?と聞かれたのでyes。そのまま2本の歯にWhite fillingを詰めてもらい、予定の2倍以上の料金を払って治療は終了となった。

治療後に確認してビックリ。すごくきれいにwhite fillingが詰められており、デンタルフロスが通らなかったところも綺麗に直っている。それどころか彼がミスしてくっ付ける前の時より綺麗になっていた。…ワザとくっ付けたのか?と思ってしまったくらいだ。

実は、彼がミスしてくっ付ける前はここの隙間に食べ物が挟まりやすく、嫌だったのだが諦めていた。今はそれが無くなって快適に過ごせている。

彼の治療は下手ではないし、ちゃんと私の話も聞いてくれる。私が困っている問題をちゃっちゃと解決してくれるので嫌いではないが、めっちゃお金がかかる。説明される料金はアバウトだし、いつも言われた料金よりも若干高い金額を請求される。

前の担当医は穏やかで、治療内容やリスク、料金などが記載された契約書も用意され、その記入も徹底だった。治療までの流れやルールもきっちり守っている感じだ。治療は丁寧だし料金の不安もないので好きだったが、キッチリしすぎて何度も通う羽目になり治療がなかなか進まないので、痛みがあるときは辛かった。

どちらが良いかは状況にもよるけれど、イギリス移住後は働いていない私にとって金銭面での負担はストレスになるので、次の治療や定期検診からは前の担当医に戻そうかと考えていたが、前の担当医は近々この歯科医院を辞めるらしく、もう選んだりできなくなった。

haha!の歯科医に内心ツッコミを入れながら、長時間の治療には顎が外れて笑われながらでも通うしかない。彼の鼻歌に参戦するつもりで通うしかない。

しかし、ありがたい事に今回の治療で、直ぐに治療が必要な歯は無くなった。

相談した虫歯っぽい歯に関してはまだ大丈夫と言われ、自然治癒しないか様子見することになり、毎月生理前に痛む親知らずは抜きたくなったらいつでも抜けるから言ってね、といった感じだった。

親知らずは抜きたい気もするけれど、6番の歯を失っているので、これを抜歯してしまうと7番だけに負担がかかるような気がして決心がつかない。抜いたら抜いたで新たな問題を起こしても嫌だし、パンデミック中に余計なことはしないでおこうかな、と思っている。

後は定期検診を受けながら観察し、また問題があれば治療になるが、しばらくは高額な歯科治療費を払わずに済みそうである。

子どもの頃に治療した歯の再治療に追われるようになってから、歯磨きとデンタルフロスはきっちりやっているけれど、他にも歯や歯茎の状態の悪化を防ぐために何かした方が良いのかもしれない。イギリスは歯科治療費が高額だから!!泣きそうだわ。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…歯痛との戦いは終戦を迎えましたが、私にとっては経済的な打撃が大きく、貧困問題に発展しないか心配ですよ。