先月、約4年半ぶりに日本に帰国した。
一番の目的は娘を日本の家族に会わせることだったけれど、それ以外にも私にやりたいことが多すぎてとても忙しい帰省になった。頻繁に日本へ行っているのならまだしも、4年半ぶりの帰国だったので2週間じゃ全然足りない。次回の帰省がいつになるか分からないけれど、今度からは目的に合わせて必要な期間はよく考えて決めるようにしようと思った。
…と言っても、2歳の子連れで長時間フライトを夫無しで、一人で娘を連れて挑む気力も体力もなかったので仕方がない。しっかり準備した上でやろうと思えば、2歳の子供とワンオペ長時間フライトはできたとは思う。アラフォーの自分には体力的にキツイので、体力的にキツイとメンタルにも影響があるし大変だろうからやりたくなかっただけだ。あと10歳若かったらやってた。若さは尊い。
さて、私には運の良い事に娘の年齢に近い子供がいる友人がいて、姪っ子も娘とは3か月違いである。せっかくなので、その子供たちにも会ってきた。
そこで驚いたことは、当たり前のことなのだけれど一人一人、性格が全然違うということ。たった数か月の差でここまで違うこともあるのか、と。でもこれは発育云々ではなくて、その子がもって生まれた性格や特性でここまで違いが出ているのだろう。
私の娘は怖がりだし、たぶん両親に似て基本的には積極的ではなくて大人しいほうで、運動神経はよろしくないと予想していたが、姪っ子や友人の子供を見て予想が確信に変わった。動きを見ていると娘のどんくささとがよく分かるし、主張はしても激しさはあまりないので穏やかな気質なのだろう。活発な子はこんなに動き回るんだ、こんなに小さい子でも場合によってはこんなに攻撃的になるのかと、娘との違いに驚いたのだった。
日本に帰省するのに、チケット代も安いしロシアを迂回しなくて済むので中国経由で帰ったのだが、2歳の子供を連れてのフライトは予想通りにキツかった。それでも、比較的おとなしいタイプの娘だったから、そこまで苦労せずに長時間フライトを乗り切れたのだと実感する。活発な子供だったら、こうはいかなかっただろう。
好奇心旺盛な子どもを持つ友人は、この子を連れて長時間飛行機は想像がつかない、と言っていた。友人の子供とは短時間しか一緒に過ごしていないけれど、私から見ても彼のように活発な子供を連れての長時間フライトは大変だろうなと思った。そもそも活発な子供だったら、おそらく2歳というタイミングで日本へ連れていこうとは、私なら思わない。
娘は1歳になって直ぐにキプロス島へ約4時間半のフライト、2歳3カ月でローマへ約2時間半のフライトを経験している。大変だろうけれどたぶん日本に行くのも大丈夫だろうと思えたのは、その経験があったからだった。でもさすがに2歳の子連れで長時間フライトは不安だったので、色々と対策を練ろうと情報を集めてみたけれど、直行便にするとか夜便にするとかは予算の関係でできなかった。お金が無いと大変だよね 笑
それ以外のことはいくら色々準備しても、その子供に合ったものでないと対策にならない。
新しいおもちゃやおやつ等は予想通り持っていって良かったとは思うけれど、義姉からお下がりでもらった子供用のタブレット端末は大して使わなかった。席についているモニターで十分時間を潰していたし、機内のトイレでおむつ替えも小柄な娘は余裕でできた。機内食も楽しそうに食べていて助かりはしたけれど、楽しみすぎて毎回服を汚すので、念のために2セット用意しておいた服は全部汚れた。ソースのシミは落ちなかったので、汚れてもいい服を持っていって本当に良かったと思う。
機内では何度かうたた寝をするくらいであまり寝てくれなかったので、覚悟はしていたけれど私はほぼ眠れず、睡眠不足でさすがに辛かった。アラフォーになると、寝ないとダメなのよね…。
今回のフライトで一番大変だったのは、娘がシートベルトを嫌がることだった。
頻繁にシートベルトのサインが点灯し、それに従っていたら大人のトイレさえ下手するとタイミングを逃してしまう状態だったので、途中からシートベルトのサインに律儀に従うのは諦めざるおえなかった。飛行機に乗っている間はシートベルトをしなければいけない時間が長かったのだが、当然そんなこと娘には関係ないので嫌がる。
2歳の子供のシートベルト対策?…無い。
そんなものは無い。嫌なものは嫌なのだ。彼らはそうやって嫌なものは嫌と主張して生きている。ハッキリとした理由などはなく、嫌という時も少なくはない。それにいちいちイライラして振り回されていたら私が辛くなるので、嫌なものは嫌なのだとそのままに受け止めることにしている。
そして、私もダメなものはダメなのだと私の主張をして、ときには娘に強制せざるおえない。こういったシートベルトを嫌がるという問題などは、そういう類のものである。
周りを見ていると、シートベルトのサインが出ていようとトイレへ行く人、子連れで歩いている人と様々だったので、私ももういいやトイレ行って来よ~って感じだった。サイン点灯中はできる限り娘のシートベルトは付けるようにして、どうしてもグズグズの時は席に座らせずに抱っこしていたけれど、注意されることもなかった。もちろん揺れが激しい時や離着陸などの時は席についてシートベルトはしっかりしていたけれど。
基本的に今回のフライトアテンドさんたちは、子供に対しては色々と優しい対応をしてくれたと思う。また、上海乗り継ぎの時もIDチェックやバスの移動などでは子連れの場合は優先して対応してもらえたので、中国って意外と子連れに優しい国なのだなと驚いたのだった。
よく飛行機が遅延する中国東方航空なのに、2歳の子連れでしかも乗り継ぎ時間が2時間しかないという危険な賭けに出たのだけれど、行きも帰りも問題なかったのはラッキーだった。むしろ乗り継ぎがスムーズすぎて、中国東方航空、安くて万歳!でした。以前、中国東方航空の利用でスーツケースが数日遅れて到着というトラブルに遭ったので、今回もスーツケースが無事につくか心配ではあったけれど、それも問題なかったので、今回は本当にトラブルが無くてラッキーだった。
中国東方航空、数年前よりも座席やモニター、食事の内容などが明らかに快適になっている。安いからまた利用すると思う 笑
ということで、2歳の子連れフライトについて思うことは、大変さはその子供によって全然違うので対策などは一概には言えないということ。
夜便にして寝てくれれば、その時は楽だと思う。でもうちは夜便にできず、なかなか寝なかったおかげで、時差ボケに困るといった事があまり無かった。タブレットで普段よく見る番組よりも、席のモニターで初めて見る子供向けアニメの方が興味深々だったし、おもちゃよりも席に備え付けの機内商品カタログやイヤホンの方が時間を潰せた。
うちの娘は活発で自己主張がものすごい激しいタイプではなく、比較的おとなしくて穏やかなタイプなので、長時間フライトでもあまり苦労せずに過ごせたのだろう。活発なタイプの子供だったら、乗り継ぎありの長時間フライトはかなり厳しかったと思う。私ならたぶんやらない 笑