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1歳の娘と2週間のキプロス島旅行

1歳の娘と2週間のキプロス島旅行

先月、義両親、義姉家族と3世帯でキプロス島へ旅行に行った。
この旅行はコロナ前に予約しており、コロナのパンデミックが無ければ2019年の夏に行くはずだったが、結局2年後の今年9月に行くことになったのだった。

滞在するのはvilla(日本語で言うと”別荘”のような感じ)で、期間は2週間。
日本で生まれ育った私にとって、2週間という長期間、villaを借りてリゾート地に他の家族と滞在というのは普通ではない。家族そろって同じ時期に2週間も休みを取って一緒にバカンスに行くなんて、日本にいた時は旅行の選択肢にすら挙がらなかった。
こんなことができるのも、生まれ育った国から離れ孤独で不便な生活、そしてリスクたっぷりの国際結婚をしたからなのだろう。このくらいの楽しい思いはしてもいいのではないかと思う。

さて、借りたvillaは3世帯が滞在するのでベッドルームは4つ、バス(シャワー)ルームは3つ、2部屋に隣接する広くて大きいバルコニー、広い庭にはバーベキュー台と調理場、ビリヤード台、そしてプール付きだった。

洗濯機は1台でバルコニーと物干し場が大中小と3か所、キッチンは1階に1つと2階には給湯ができる場所が1つ、食洗器1台、大型冷蔵庫1台、オーブン、電子レンジ、サンドイッチメーカー、給湯器、調理器具も一通りそろっており、各部屋には冷房完備。
赤ちゃん・子供用のベッドと食事用のベビーチェアも用意してあり、不便なところは特になく快適に滞在できた。

2週間という長い滞在期間ではあったが、このようなvillaに滞在したおかげで、時々自分で料理もしつつ娘の離乳食を作ることも出来た。ホテル滞在であったら、娘の離乳食は市販のベビーフードを買っていただろう。
市販のベビーフードでは、お菓子以外は手づかみで食べられるものがないので、自分で作れる環境でよかったなと思う。

他に心配だったことと言えば、滞在するvillaの床がタイルだったので、歩き始めたばかりの娘の安全の為、娘にはヘッドガードを用意した。転んで頭でも打ったら大変だし、海外で病院にかかるのも負担になるのでできれば避けたい。
そしてこのヘッドガード、最低でも3度は娘の頭を守ってくれた。大活躍だった。

現地での移動は、車を借りたので行きたい場所へは行きたいときに行けて便利だった。
イギリスの免許でキプロス島でも運転できるらしく、夫や夫の家族は何の事前準備もなく車を借りていた。日本の運転免許しか持っていない私ではそうはいかないので、EU出身者がEU圏で過ごすのはこういうところが便利でいいなあ…とつくづく思ったのだった。イギリスはEU離脱しちゃったけれど。

今回の1歳の娘との海外旅行、villaに滞在して車はレンタルしたので、かなり自由に行動できたこともあって負担が少なかった。ホテル滞在だったらもっと大変だったと思う。

滞在して数日は娘が眠れなかったり、2週間の滞在期間中に体調を崩すかもしれないなと覚悟していったのだが、この2週間体調を崩すことは無く、夜の睡眠も初日は上手く寝付けなかったくらいで、予想より楽に過ごせた。時々夜泣きをするのはイギリスで生活していてもあることだし、意外とちゃんと寝てくれてビックリした。娘は私より環境の変化にうまく適応していたかもしれない。時差がイギリスとは2時間しかなく、時差ボケするほどでもなかったから負担が少なかったのだろう。

今回の旅行で思ったのは、子どもの生活必需品だったおむつやおしりふき、離乳食は現地調達で十分だったということ。最初からそのつもりで必要以上におむつや離乳食は持っていっていなかったけれど、正直に言って不安ではあった。
でも、現地のお手頃価格のおむつは、テープがちょっと違ってて面白かったし(ちょっと外れやすかったけど 笑)、現地の離乳食は味や香りが現地っぽくて娘も変化を楽しめたのではないかと思う。離乳食でも現地ならではの香りや味を体験できると思うと、過保護にいつもの食事を用意するなど、こだわらないほうが良いのかもしれない。

そして、1歳の娘との旅行で心配だったことの一つに、飛行機での移動があった。
移動時間は、行き帰りで多少差はあるが間を取って、約5時間。歩きはじめた娘が約5時間、私の膝の上でジッとしてはいられないのではないかと不安だった。

対策として、娘の好きなお菓子と初めて与えるお菓子を多めに持参し、初めて与えるおもちゃ2つを用意した。また、小さい子供は耳抜きが上手くできないと聞いていたので、離陸して約20~30分・着陸前の約20~30分は時々水を飲ませたり授乳をして対応したが、特にぐずることなく上手くできたと思う。

お菓子を与える機会は思ったほどなかったけれど、用意しておいたおもちゃは大活躍だった。あとは紙コップやペットボトルなど、その辺にあるもので一緒に遊んで気を紛らせたので、旅行前の心配は杞憂だったなと思ってしまうほどアッサリと飛行機での移動は終わったのだった。
でも、もし旅行があと一か月後のタイミングだったら、娘はもっと歩きたい、動きたいとなっていたので、きっと大変だったと思う。歩き回る前、歩き始めた頃だったからこの程度で済んだのだろう。

じつは、飛行機での移動で大変だったのは1歳の娘ではなく、一緒に行った3歳の姪っ子だった。行きは問題なかったが、帰りの飛行機でシートベルトを付けたくない、ママの膝の上が良いと号泣した 笑
少なくとも20分は泣いていただろうか。全く泣き止む気配は無く、しんとした機内で姪っ子のギャン泣きだけが響き渡る。私たちは隣の列に座っていたのだが、対応する義姉の心情を想うと胸が痛んだ。子供だから泣き止まないこともある、仕方がないと思う大人は多いと思うが、あれだけギャン泣きしていたらずっと聞いているのも嫌になる気持ちも分かる。その親は相当気まずいだろう。

結局、客室乗務員の計らいで、義姉の膝に座りベビー用のシートベルトを付けることになったのだが、それでも泣き止まない。泣き疲れて大人しくなるまで、落ち着いたかな…またギャン泣き!というのを繰り返していた。
あー、こうなったらキツイなあ…やっぱり小さい子供を連れて飛行機で移動するのは大変だ、できれば避けたいと思ったのだった。

まあ、とりあえず…villa滞在の旅行は最高だった。やっぱり旅行は楽しい。また行きたい。

まだ小さい子供との旅行は色々と制約はあるが、子供がいるからこそ楽しい思い出もできた。自分一人では行く気にならなかった場所でも、家族とならまた違った楽しみ方ができる。しばらくはそれを楽しみに旅行に行こう。

子供が大きくなったら、また行きたいなぁ…一人旅 笑