自宅のカビ問題…仕方なくコートを自分で洗う

自宅のカビ問題…仕方なくコートを自分で洗う

私の住む家は、ある大きな問題を抱えている。

上の階に引っ越してきた若いカップルが少しウザいけれど、ロケーション、バスルームやキッチンのサイズ・使い勝手、室内の雰囲気など、基本的には気に入っている。しかし、日ごろから気を付けなければいけない事がある。

それは…湿気によるカビである。

最初に気が付いたのは、バスルームの窓周り、ベッドルームの暖まりにくい壁の一部に発生したカビだった。拭き取って落としつつ様子を見ていたがもう無理、ということでカビを防ぐタイプのペンキを塗り直し、今のところは事なきを得ている。

次に被害が出てしまったのが、クローゼットにしまっていた服やベッド下の収納ケースにしまっておいた靴・鞄である。拭き取ったり、洗ったり、干したり、ものによってはミンクオイルを塗ったりして回復を図ったが、どうにもならなかったのは仕方なく処分した。今は何度も使える除湿剤を使い、なるべく換気ををするようにして様子を見ている。

そして最近、新たな被害が出た。

そろそろ出番かな…と開いた廊下のクローゼット、その中にかけてあったコート類である。カビが生えてしまった程度は様々だが、手持ちのコート3着は全てカビの餌食となってしまった。

ここもか!とショックだったが、少し考えれば想像はついたはずなのに、寒い時期が終わってもクリーニングに出さなかったことや、定期的に換気したりコートの状態をチェックしなかった私が悪い。コロナで外出できなかったからとも言えるが、何とかせねばなるまい。

イギリス移住の際に、持ってこれたのはコート3着が限界だった。

コート類は価格も高いし、思い入れもあるし、まだまだ着られるし…ということでイギリスで購入する気はなく、数年はこれで凌ぐつもりだったので、カビに侵されたコートを復活せねば!ということで、自分で洗うことにした。

…なぜクリーニングに出さないのか。

まずコロナでクリーニング店が営業しているか分からない、頼んでも時間がかかりそう(既に寒い)、金額・仕上がりが想像つかない、長い事着ているし何度もクリーニングに出しているコートなので多少失敗しても構わない、着物を自分で洗えたのだからコートだってイケるはず!という根拠のない自信、これによって自力で洗うことにした。

洗うのは、8年着ているダウンコート、5年着ているカシミヤ100%・裏地キュプラ100%のコート、約20年活躍中のフォックスファー付きラビット65%/毛35%・裏地ポリエステルのコート、以上3点。

どれも普通であればクリーニングに出すものだろう。…でも自分で洗っちゃう。

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自分でコートを手洗い

洗い方は絹の着物とほぼ同じで、バスタブに水を張り手洗い→洗濯機で脱水という流れ。注意したことと言えば、

  1. 使う水の温度 温くはないけれど冷たすぎないくらい
  2. 擦らずに軽く押し洗い、流しは2~3回
  3. 使用する洗剤、カシミヤ・ラビット/毛のコートにはシルク・ウール用の中性洗剤Ecover Delicate Laundry Liquid、ダウンコートには何となくsoapflakes
  4. 硬水を軟水に変えるwatersoftnerを使う
  5. 脱水は一番弱い設定
  6. カシミヤ・ラビットのコートは干したら何度かブラシで梳かす
  7. ダウンコートは乾かしている途中で、何度か中を膨らませるようにほぐす、空気を入れる

…このくらいだろうか。

Ecover Delicate Laundry Liquidの優秀さに感動

ダウンコートは予想通りに問題なく洗えたし、ダウンのフワフワ感は若干減ってはいるが許容範囲だった。以前クリーニングに出した時もフワフワ感は減っていて、着ているうちに少し回復、といった感じだったので、今回の手洗いでもそうなることを願う。

他のコート2点は…満足だった。

まずラビット/毛でできたコート。母が使い、その後私が譲り受けて約20年お世話になっている、思い入れのあるコートなのだが、前回クリーニングに出した際に明らかに生地が硬く変化してしまっており、今回の手洗いで生地がフェルトのようになってしまうかもしれないと覚悟をしていた。

しかし仕上がりは、前より生地が柔らかくなっている!

サイズの面でも、洗う前と大きな変化はない。また、水に通して洗剤を含ませた時点で、結構汚れていたのだと感じたこともあり、洗ってスッキリした。洗う前より状態は良くなったと言える。

最後に、カシミヤコート。

いくら何でもカシミヤコートは自分で洗っちゃダメだろ、と葛藤があったが、上記のラビットコートの状態をみてイケると判断。同じように洗ってみた。

仕上がりはこちらも柔らかく、手触りも大きな変化はないように感じる。サイズも問題はなく、表地カシミヤと裏地キュプラとの縮み具合が心配だったが、変に攣れたり緩んだりすることもなく、この仕上がりならクリーニングより自分で洗った方が絶対にいいと思える仕上がりだった。

ウール用の洗剤でカシミヤが洗えるかは知らないが、使用したシルク・ウール用の中性洗剤は正解だったと思う。…すごいよ、Ecover Delicate Laundry Liquid!!と感動。

普段使いのsoapflakesはコレ↓今回はダウンコートの洗濯に使用してみた

絹の着物の洗濯よりも、コートの洗濯の方が感動は大きかった。

上記のようなコートは基本的に水洗い不可となっており、クリーニングに出すのが一般的だが、やろうと思えばコートは自分で洗える。自力でできる事を増やしていくのも、コロナ禍の中では特に効果的なのかもしれない。

こうやって洗えるのであれば、カビの問題に対するストレスも減る。湿気でカビの問題が出る家は良くないというけれど、それでも私はこの家が気に入っているから、上手く付き合っていくつもりだ。