ここ2年ほどだろうか、地味に困っていることがある。
「娘の服へのこだわり」に困らされている。たかが服、されど服。私も若いころはファッション is 我慢の精神で頑張っていたっけ。懐かしい。
娘は現在4歳である。2歳のころから服に対する「こだわり」が出てきていた。好みでない肌ざわり、色、デザインのものは着ないし履かないので、私から見れば可愛いものでも、殆ど着られることなくサイズアウトした服もある。
娘のファッションにおいて基本中の基本となるのは、「ワンピースしか着ない」である。ここ一年半ほどだろうか、Tシャツは着てくれずワンピースしか着なくなった。公園に行くときも、子供が遊べる施設に行くときも、どんな時でもワンピースである。どうしてもダメな時以外はもういいやと諦めたのだった。
肌触りに関しては服の素材だけでなく、デザインによっても肌への触れ方が気になるものがあるらしく、くすぐったい・痒いと言って着られなかった服も少なくない。
最悪なのが学校指定のカーディガンで、綿とポリエステルの混紡素材なのだが、チクチクするといってなかなか着てくれない。毎朝文句を言われながらも、寒いから朝だけ着てくれと懇願しなければならない。これが地味にストレスになっている。
着せずに済むのであれば、私だってそうしたい。何だかんだと言いつつ、着ていて問題が起こったこともなく、着てしばらく経てば平気になっている。だから大丈夫なのだろう。
迎えに行ったとき、寒いのに半袖で過ごしているのを見たときは、本気で勘弁してくれと思った。それなら長袖のポロシャツにすればいいのだと思い購入したが、手を洗う時に袖を捲るのが面倒で嫌らしく、一度も着られることなくもう冬が終わろうとしている。
そして、一番こだわりが強いのが、色である。
基本的にピンクでないと着てくれない。しかも淡くて明るいピンクでないと、「これは『グレーピンク』だ」と言い出す。なんだその色は。まったく灰色を含んでいないのに、濃いめや暗めの気に入らないピンクはすべて「グレーピンク」だと言われて拒否されるのである。
最近はついに、薄っすら青みがかった薄ピンクをパープルだと言い出した。これはどう見てもピンクであり、ピンク色だとして売られていると伝えたが、娘には関係ない。他に替えがないので着てくれているが、いまだに「パープルのコート」と呼ばれている。
コートも明るいピンクなので、とても汚れが目立つ。学校でどうやってこんなに汚したんだと思うほど汚して帰ってくるので、頻繁に洗わなければならない。他の子たちのようにもう少し暗めの色を着てもらいたいが、着てくれないのだから仕方がない。毎日でも洗うしかないのだ。
このくらいの年齢の子はこんなものなのだろうと思い、頑張って娘好みのピンクを用意していたが、ナーサリーに通い始めたときは驚いた。「他の女の子たち、いろんな色着てるじゃん…」と。全身ピンクは娘だけであった。
全身を明るいピンクでコーディネートしている娘を見るたびに、私は林家ぺー・パー子夫妻を想像するのだが、ここにそれを共有できる人はいない。心の中で一人突っ込むしかないのが少し寂しい。
さらに言えば、キャラクターへのこだわりも例外ではなく、好きなキャラクターでも色・デザインが好みではないとすぐに着なくなってしまう。キャラ物は高いのに…と恨めしく思いつつ、極力ピンクで揃えるしかない状態である。基本的にハローキティを選んでおけば間違いない。ディズニープリンセスは色との兼ね合いがあるので要注意である。
そして最近、上記のような状態に困りごとが一つ追加された。
「気に入らない服には、ピンクのペンで柄を描き足す」という素晴らしい工夫である。学校用のワンピースも例外ではなかった。急いで洗い、描かれたものを何とか落としたが、マジで勘弁してほしいと思ったのだった。夏用のワンピースに描かれたらおそらく落ちないので、これには描かないようにと何度もお願いしている。
ここまでいろいろ書いてきたが、去年の9月から学校に通い始めて一番娘の服で困ったことは、娘のこだわりではなく「サイズがない」ことである。
小柄な娘では、一番小さいサイズでもブカブカになってしまうので、学校用のスカートやレギンス・タイツには苦労した。同い年の子と並んだ時の身長差は10~15cmはあり、時には1~2歳下の子たちより小さい娘を見て、こっちの子供たちはマジでデカすぎだと驚いている。
これも勘弁してほしいと思いつつ、明日からまた娘に「お願い」してカーディガンを羽織ってもらう日々が続くのだろう。これも懐かしいと思える日が来ると思えば、もう少し頑張れそうである。
