さて、7月の上旬から続いていた歯痛との戦いの続きである。
9月の上旬に治療中の歯にwhite fillingを入れ、一か月ほど痛みが続くようであれば連絡してと言われていたのだが、恐らく痛みがあるのは治療した歯の隣の歯で、一か月も待てなかったので1週間後に電話した。予約が取れたのはその一週間後だったのだが、今までのことを考えると思ったよりも早く予約とれたなと、期待がない分すんなり受け入れるようになっていた。
そして待ちに待った診察日、たぶんここの歯だと思うんだけど…と悲しそうに伝えたところ、担当医は撮影したレントゲンを確認し、たぶんそれで合ってるから治療が必要で、これも先日治療が終わった歯と同じく再根管治療をするか抜歯になると言われ、迷わず再根管治療を選択した。
治療した歯と痛みが出ているこの歯は、子供の頃に神経を抜く治療をしているので、生涯使える歯ではなくいつかは抜歯になるだろうと覚悟はしているものの、いざそれが目前に来ると悲しくなる。子どもの頃にもっと歯のことを知っていたら、どれだけ快適に生きていけただろうか。
さて、2か月以上続く痛みの原因が分かり再根管治療をすることは決まったが、再根管治療ができる時間を確保した予約が取れず、約1週間後に「とりあえず」の治療をしてもらえた。
「とりあえず」の治療は、ラバーダムや根管の長さを測る機械などは使用せず、とりあえず詰め物を取って簡単に根管を清掃・消毒といった感じで、日本にいるときの根管治療と同じような感じだった。消毒に使われた薬剤が効いていたのか、治療後は数時間めっちゃ痛かったが次の日からはスッキリ。久しぶりの痛みがない生活で幸せだった。
更にその約3週間後、念入りに再根管治療を施してもらい、問題がなければこの歯にもwhite fillingを詰めて治療は終わりになる予定だ。
この歯の再根管治療は£510。一度で終えれば£475だったのだが、長期の痛みに耐えられず「とりあえずの」治療をしてもらったから少し高くなったらしい。前の根管治療(£555)より少し安いのは、歯によって根管の本数が異なりかかる時間や手間が違うからなのだろう。
因みに、今回の治療でも顎が外れて大変だった。
根管治療は長時間口を開けたままになるので、顎が疲れるだけでなく、私の場合は顎が外れてしまう。変に痛いしなかなか戻らなくて大変だったが、この歯の治療を急遽担当してくれた歯科医が陽気で、まあ面白い治療だった。
陽気で感じはいいけれど前の担当医よりも若干荒っぽく、陽気だからか何となく適当そうに見えたので心配(失礼)だったが、想像以上に丁寧に施術してくれた。前回「とりあえずの治療」で詰めたfillingが隣の歯とくっついておりフロスが通らないのが気になるが、とりあえず歯間ブラシ使えば掃除はできるし、次の治療で整えて直してくれるよね、と信じている。…直してくれない可能性も少なからずありそうで怖い。
まだ治療中ではあるが、約3か月かかってあの痛みとはサヨナラできた。
歯痛との戦いは終了と言いたいところだが、最近親知らずの具合が悪く、体調が良くない時や歯磨きが甘かった時に痛むし、時々疼くので、次はこいつを何とかしないといけないかもしれない。
生えてきて一部が歯茎から見え始めている親知らずと、日本にいた時にお世話になった歯医者さんから「一応、綺麗に生えているからとっておき、部分矯正して失った歯の補填に使おう」といわれていた親知らず。綺麗に生えていると言っても磨きにくいし、歯列から少しずれている上に、ここの歯科医からはその部分矯正は勧められなかったので、もう使える機会はないだろう。
いつまで続くかな、歯医者通い…。
イギリスはコロナの感染者数が今月に入ってから急激に増えているのだが、私のいる地域は今のころそこまで酷くはない。またロックダウンで歯医者通いができなくなったら辛いが、前とは違い歯科治療への制限はないので良かった。
できる限り感染対策はしているが完全に防ぐのは無理で、もう運だよねって思っているけれど、今日の担当医が少し咳してたので、もし私が感染したら彼からだろうな。