イギリスの歯医者に行ってきた

イギリスの歯医者に行ってきた

私は今まで、アレルギーやアトピーの症状には悩まされてきたが、それ以外に大きな病気はしたことがない。

イギリスにはNHSという日本でいう国民健康保険みたいなものがあるので、病気になっても無料で診察してもらえる。

大抵のことは、まあ何とかなるだろうと思っているし、事故にあったらもう運が悪かったと思うしかないだろう。

しかし、何とかならないのが「歯」の健康である。

子供の頃に行った歯の治療が不完全なものが多く、大人になってから「歯の再治療」に追われている。

イギリスに来る際に健康面で心配だったのは、この歯の治療に関してである。

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NHSかプライベート診療、どっちにする?

イギリスでは、歯の治療はNHSかプライベート診療のどちらかになる。

NHSの場合、処置や治療が3つの段階(イギリスではBandと表現されている)のどれかに分けられていて、受けた処置がどのBandに属するかで支払う料金が決まる。→詳しくはNHSのサイトで確認できる。

また、NHSでは予約が取りにくく長期間待つことになるそうで、診察を受けるまでに時間がかかってしまう。

何よりも問題なのが、NHSの治療では歯科医の利益にはあまりならない為、プライベート診療よりも対応が悪くなってしまう傾向があるようだ。…これに関しては、日本でも同じような問題があるように思うが。

一方でプライベート診療であればNHSよりも予約が取りやすく、治療もしっかりしてもらえる可能性が高い。

しかし、プライベート診療は治療費が高額になる。

さて、どちらにするか…。もちろん、できれば高額な治療費は避けたいところだが、残念ながら私の歯の状態は良いとは言えず、歯医者選びは重要だ。

子供の頃に受けた治療が悪かったせいで、今こうなってしまったことを考えると、NHSの診療を受けることはリスクが高い気がする。

NHSで長期間待つのも、NHSの治療で結果的に何度も余計に通院することになるのも避けたかったので、プライベート診療を受けることにした。

どこの歯科医院へ行く?

日本人の歯科医はロンドンへ行かないといないだろうから、悲しいが私の選択肢には入らず、通うことを考えると家から近い方が良い。

夫は歯の矯正以外に治療は受けたことがないそうで( 歯が健康で羨ましい! )、 10年以上歯医者には通っていないし、夫も引っ越してから1年足らずなのでこの地域に知り合いなどおらず、どの歯科医が良いのかも分からない。

…ということで、ネットで口コミを見るしか情報を手に入れる方法はない。

通える範囲で、よさそうな歯医者を予約した。こればっかりは行ってみないと自分に合うかは分からないので、気にしない。

イギリスでは歯の治療が高額

初めての受診なので、まずは歯の状態を診てもらい、これからどういった処置ができるかを説明してもらった。

今回の内容はRoutine Examination(定期検診)£39とPanoral (レントゲン)£30だった。合計で£69(今の時点で約9700円)。

日本で受ける初診と同じような感じでこの金額だった。

日本だと4000円くらいだった気がするが、日本は3割負担であることを考えると、妥当な金額なのかな?と思うが、これで1万かあ…。恐ろしいな。

一番の問題は右下6番の歯で、子供の頃に抜髄し銀歯になってしまったのだが、大人になってから2度目の根幹治療を受けて再治療した。それから10年ほど経っている。

再々治療になるが、いつまでこの歯が使えるか不安だ。

この歯に対しての選択肢として与えられたのは、抜歯してインプラントやブリッジにするか、また根幹治療をするか。金額は以下。

  • Standard Extraction(抜歯) £75
  • Root Canal Filling (根幹治療の充填) £480、Re-Root Treatment(再根幹治療) £75で合計£555

抜歯後のインプラントやブリッジの金額はまだ説明されなかった。

出来るだけ歯を残したいので、今回はまた根幹治療を受けることになるため、この歯にかかる費用は、£555(約78,000円)だ。

日本への往復航空券買えちゃうよね 笑

因みに、歯を綺麗にお掃除したいのであればHygienist Appointment Fee £54を提示されたが、何か追加したら更に料金がかかりそうだ。

定期健診と歯のクリーニングで通うのであれば、レントゲンなしで£93(£39+£54)を支払うことになる。約13,000円。

レントゲンが必要な時は、£123で約17,300円だ。

…恐ろしや、イギリスの歯科治療。

当然だが、プライベート診療の場合は歯科医院によって料金に差があるので、もっと高額なのも、低額なのもあり得るだろう。

私が行った歯科医院は一応、この辺では良心的な料金設定ではあるそうだ。

他にも問題があるので更に治療費がかかるし、定期的にチェックもしたいので歯の治療費はこれから悩みの種になりそうだ。

イギリスで初めて歯科検診を受けた感想

イギリスの歯科治療は高額な上に、歯科医の治療は日本に比べると良くないとネットで見かけていたので、検診で料金含め何か腑に落ちないことがあれば、他の歯科医院へも行ってみようと考えていた。

担当医はイギリス出身ではないようで、英語が聞き取りやすい上に説明はしっかりしてもらえるし、ちゃんと質問もできるので印象は良かった。

担当医の説明は的確で、今の状態を私が英語で説明する必要はほとんどなかったし、他の根幹治療を受けた歯も治療が失敗しているとハッキリと伝えてくれた。

根幹治療の詰め物が、ちゃんと根の先まで入っていなかったのだ。

私もレントゲンを見て納得したが、その歯は3年ほど前に日本で白の被せ物にするため、保険外の自費治療で13万以上支払ったものだったので、ショックだった。

この歯は以前日本で、若い歯科医に説明なしに余計に歯を削られてクラウンにせざるおえなり、他の歯科医で保険外治療したのだ。それが失敗していた。

今まで日本での治療で、こういった不完全な治療で既に1本の歯を失ったのだが、その歯には根幹治療で歯の根に詰める充填剤が入っていなかった。

プロならレントゲンを見れば分かるはずなのに、その歯が悪くなって受診するまで、私が掛かった日本の歯科医は誰一人としてその失敗を指摘せず、再治療しなかった。

たぶん日本では、その歯に問題が起こるまで他の歯科医の失敗をハッキリ指摘しない傾向があるのだろう。私はそれは問題だと思う。

失敗は失敗だし、悪いものは悪い。失敗しているところを、今のところは問題が出ていないから説明もせずに放置とか、長期的な視点に欠けている。

今回の検査で、少なくともちゃんと現状を伝えてくれて、説明してもらえるだけいいかもしれないと思った。

この点だけ見ても日本の歯科医が良くて、イギリスの歯科医がヤバいとは言い切れない。

人気の歯科医らしく、次の予約は2週間以上あとになるが、あとは治療の腕がいいことを祈るのみ。