色々あって抜かなかった親知らずを遂に抜いてきた

色々あって抜かなかった親知らずを遂に抜いてきた

先日、近所の病院で親知らずを抜いてきた。

左上の奥から2番目の歯を抜歯せざるおえなかった時、矯正で一番奥の歯と親知らずを手前に持ってこれるように、と大事にとっておいたこの親知らず。真っすぐ生えていたけれど、歯列の少し外側に生えていたせいで磨きにくく、どんなに頑張って歯を磨いても虫歯になってしまう、この親知らず。

イギリスに来てから、その矯正をやってもらおうと思っていた。しかし、通うことにした歯科医院でできないと言われ、他の歯科医院で診てもらおうかと悩んでいるうちにコロナのパンデミックでそれどころではなくなり、矯正で抜歯後の穴を埋めるのは諦めざるおえなかった。

それでも何となく諦めきれずに気がつけば5年が経ち、この親知らずのせいで頭痛が起こるようになって長い年月が経った。やっと決心がついた。もう諦めよう、抜こう。

8月から通うことにした新しい歯科医院で、この親知らずを抜いてもらおうと思っていたのだが、上顎洞の近くまで親知らずの根があるらしく、下手をすると上顎洞に穴が開いてしまい鼻腔にまでつながってしまう恐れがあるということで、ここでは抜歯ができないからと病院の専門医へ委託してもらった。

8月中旬に紹介してもらって委託先から連絡がきたのが9月の上旬、抜歯の予約が取れたのが11月中旬だった。やはり時間がかかるな…とは思っていたけれど、調べてみると3カ月とかは普通にかかるらしく、場合によっては半年後とかになることもあるらしい。これはイギリスにしては早いのかもしれないし、文句は言わないでおこう。NHSだから無料だし。

さて、この左上の親知らずは真っすぐに生えていたので、アッサリ抜けた。血も直ぐに止まったし、痛みも強くないから良かった。やっと定期的に起こる頭痛から解放される。

だた、上顎洞に穴が開いたら困るから、3週間は鼻をかまないでね!とのこと。アレルギー性鼻炎の私は、朝起きると鼻水がダラダラと出てくる日があり、その時は何度も鼻をかむ。寒い時期は特にそんな朝を迎えることが多いので、3週間はキツいけれど頑張るしかない。絶対に風邪は引きたくないから気を付けよう。

鼻をかめない辛さはあるにしろ、これでしばらくは歯の心配はせずに済む~!となればいいのだけれど、残念ながらそうはいかなかった。

抜歯後は左で噛めないので右で噛んでいるのだが、今度は右の親知らずに違和感が…。右には上に生えかけの親知らず、下に完全に歯茎に埋まった親知らずがあるのだが、最近は右側でこんなに噛み続けていなかったせいか、何となく右下の親知らずが痛い気がする。

あ~、これは抜くとしたら大変なやつ。歯茎の中で、水平に横たわっているのをレントゲンで見た記憶があるし、何ならそのレントゲン。手元にある~。一番奥の歯に重なっているというか、食い込んでいるというか…このレントゲンを見た時から、こいつ抜かなくて大丈夫なの?って思ってた~。

前に左下の親知らずを抜いたとき、歯茎を切開して神経に触れるギリギリの位置にあった親知らずを慎重に抜いてもらった。たぶんそんな感じになるのだろう。抜いた後かなり痛かったし、顔が腫れた記憶がある。その時は20代でまだまだ若かったし、同じように次抜いたらヤバい気がする。

抜きたくないけれど、一度違和感を感じたら、一時的に良くなってもまた痛み出したりするだろう。今はまだ違和感で済んでいるけれど、痛くなったら大変だ。ここはイギリス。抜いてもらうまでにまた長時間待たなければならない。

痛くなる前に、違和感で済んでいるうちに抜いてもらったほうが良い気がする。

親知らずは若いうちに抜いたほうが良いというけれど、若いうちは問題なかったから、通っていた歯医者もこのままでいいでしょうって感じだった。まあ、仕方ないよね。

近所の歯科医院で抜いてもらえるらなら、高額だけれどさほど待たずにできる。また専門医に委託されるなら、無料だけれどめっちゃ待つ。近所の歯科医院で早く抜いてもらいたいけれど、完全に歯茎に埋まっているし、またできないって言われそう。

正直に言うと一度、日本に帰りたい。歯の治療だけして、サクッと帰ってきたい。でも今は永住権の申請中で、結果が出るまでイギリスから出られない。

イギリスに来て5年、歯の心配ばかりしている私。

歳を取ると体のメンテナンスが大変というけれど、歯に加えて体のどこかが悪くなったらストレスで病むわ。イギリスの医療体制や制度、もう少し便利になってくれないかなあ。