今後、旅行には行けますか?

ヨーロッパの主要国は、どうやらコロナウイルス感染のピークを越えたらしい。BBCのニュース記事をチェックしていたら、旅行についての記事が出ていた。

コロナウイルスの影響で旅行が制限されることは、毎年のホリデーをどこで過ごすかがとても重要なイギリス人にとって大問題らしい。こんな状態でも、気になるものは気になるのだ。

空港での検疫を強化、空港内での徹底的な消毒、人との接触を避けた手続き、人との距離を保った状態での移動、席の間隔を空けて座席の確保、人との接触を避けるために客室乗務員は防護服着用(恐らく搭乗客の多くもマスクは着用するだろう)等、今まで以上に飛行機の利用は面倒な手順を踏むことになる。

搭乗人数が制限されることや、検疫や消毒に時間も手間もお金もかかることを考えても、航空券の価格は高騰し、今までのようには利用できなくなるだろうと見られている。

残念ながら今までのように、気軽に、格安で旅行はできなくなる。

私が読んだ記事では「ワクチンができるまで」はこうなる、という紹介の仕方だったが、ワクチンがいつになってもできない可能性だってあるわけなので、もしワクチンができなければ上記の状態が通常となってしまう。母国の日本に里帰り、といった事は滅多にできなくなるかもしれない。

まだまだ行きたい場所はたくさんあり、コロナウイルスのパンデミックが起こる前までは、いつか必ず行ってみたい地域に行くんだと当然のように考えていたが、今は実現できるか分からなくなってしまった。

「やろうと思えばいつでもできる、いつか叶えられる」と思っていたことが、「やろうと思っても簡単にはできない」ことに変わってしまったことを受け入れなければならない。

…旅行好きとしては辛い。

子供のころから興味があった異国の文化を、自分の足で現地に行き、感じるということがしたかったからこそ、貧乏旅行でも自由に行動できるよう英語を身に付けたのに。悲しいわ。

今はコロナウイルスの影響で、オンラインの繋がりが更に進化している。アクセスできるコンテンツが増え、それに伴い選択肢も増え、ますます便利になっていくだろう。自分が素敵だ、もっと知りたいと思う文化についても、コンテンツが増えてもっと身近になるかもしれない。

しかし、やはり現地に行って何かを感じたい。

こういったことは、私の好きな旅行だけに言えることではないのだろうと思う。誰かと触れ合う、一緒に無駄な時間を過ごす、実際に誰かと会う、現場に行く等ということがなくなっていくと、人にはどんな影響があるのだろうか。

人と空間を共有することで培ってきた感覚は、今のところはオンラインでは補えない。

そういった、人が共通した空間にいることで感じてきたことなどを、どこまでオンラインで実現させていくか、といった方向も考える必要があるのかもしれない。

…これに関しては言語化するのは難しいな。私の中でもまだモヤモヤしていて、考えもまだまとまらないし。

オンラインでできる事が増え、引きこもりの私のような人間には更に快適になっていくだろうが、コロナウイルスによる大きな変化の影響で何かが足りない、といった感覚には襲われそうだ。

また、これからの教育について考えられる際には特に、今の時点ではオンラインでは提供できない「何か」についての議論は増えていくだろう。仕事の仕方も変われば、必要とされるものも変わる、提供するものも変わっていく。

しかし、オンラインで~といった話が増えていく中でも、現実の生活では自分の感覚を刺激するものに触れた生活がしたい。普段の何気ない散歩、心地よく着られるもの、健康にいい食べ物、たまには旅行など、些細なことでもこういった感覚を刺激するものは、オンラインでは何ともできないのだから。

イギリスはまだロックダウン中だが、外出禁止を一緒に過ごせる家族がいて本当に良かったと思う。いくらオンラインで友人や家族と気軽にコンタクトが取れようと、誰かに触れて不安を癒したりする感覚の部分は、オンラインでは得られない。

今後、今までオンラインでできなかったことをどのようにしてできるようにするのか、といった事は当然考えられていくと思うが、もしかしたらオンラインではできないままの世界で、それが当然の中で育った人たちの感覚が普通になっていく、といった事もありうるかもしれない。自分たちとは全く別の価値観を持った人たちとなるだろう。

世界はどう変わっていくのだろうか。先は見えないな。

貧乏でも旅行には行ける世界を維持してほしいが、もう難しいだろうから、それ相応にお金を稼ぐしかないのかもしれない。それか、イギリス国内でもそれなりに楽しめる気はするので、車での移動をメインに旅行に行くのもいい。国内でさえあまり移動しなければ、感染の可能性も低くなるだろうしお金もかからないし。

一番いいのは、地元を楽しむ方向に考えることかもしれないな。