専業主婦ってどうなのよ?

専業主婦ってどうなのよ?

去年、国際結婚をして海外移住し、生活環境がガラッと変わった。

夫とのつながり以外は何もない状態で移住し、現地語である英語もまだ流暢には使えない。自分の能力不足のせいでまだ働けないので、今は日本でいう専業主婦ということになる。

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専業主婦という言葉に、いいイメージが持てない

子供のいない専業主婦というと特にではあるが、どうもいいイメージは持たれないことが多いし、私自身も専業主婦であることに、何となく後ろめたさを感じるのはなぜだろうか。

母国から離れて生活するわけだから、直ぐには母国で生活していたように自力で何でもやるということはできなくなる。それが分かっているから、夫だって私を責めないし、せっかくの機会だから好きなことやりなよ、と言ってくれる。

数年前の私なら、今の状態をとても羨ましいと思っただろう。

専業主婦でも仕方がない状況で、夫の収入で暮らせるのだから、自分の好きにできるなんて幸せじゃないかと考えたはずだ。

しかし、何となく後ろめたさを感じるのだ。

働かなくても生活できるのであれば、働けないもしくは働きたくないのであれば働かなくてもいいはずなのだが、そうは思えない自分がいるのはなぜだろう。

日本の友人や親との会話でも「専業主婦だから」といった言い回しで、私の生活のことを話されることが多い。

「楽をしてはいけない」「お金を稼がなければいけない」といった感じの前提があるように感じるのだ。

「子供がいないなら働かなければならない」「苦労しなければならない」「成長しなければならない」といった考え方が根底にある、ということに最近気が付いた。

何でわざわざ、私はこんな生きにくい考え方をしてるんだろう。

なぜ専業主婦に否定的なイメージを持ったのか

こんな風に感じるのは、女性も働く、女性でも自立して生きていくといった価値観が良いとされているからなのだろう。

私もそれが良いものだと、そう生きるべきだと考えていた。

しかし、これは西洋から発展してきた考え方で、それが良いとされているから日本でもそういった考え方が浸透していったけれど、日本は西洋の国ほど男女平等の社会にはなっていないので、女性に負担がかかってしまう。

日本ではまだ男女差別があるので女性に不利な面が多い。

また、お金を稼ぐ方が偉いといった考えがあったから、外でお金を稼いでこない女性が必然的に弱い立場になっていた。資本主義社会なのだから、お金がないと生活しにくい。

専業主婦が良いとされた時代があり、それから時間が経って、男性の収入だけでは生活が苦しくなったので、女性も働く方が良いとなっただけだ。

日本の経済的な成長も望めない中で働くのは、男女関係なく大変な面もあるので、もちろん男性でも辛い面はあるとは思うが、それでも女性に不利な社会であることは確かだ。

そんな中で仕事も頑張って、家事をこなして、子育てして…といった生き方は、私にはとてもできないと思っていた。

こういった負担の大きい生活だからこそ、専業主婦といった生き方が楽に思えるので、攻撃する対象になるのだろう。

他の人が楽な生活をするのが許せない、自分たちはこんな大変な思いをしているのに、と。みんな一緒に苦しまないと気が済まない。

そういった攻撃の対象になるのも嫌だから、働いていたいと考えるようになった人も多いのではないだろうか。

私の場合は、我慢してそういった生活をしていた母を見てきて、経済力がないせいで離婚も出来ず、我慢して子供に八つ当たりする人生なんて送りたくないと思った。

絶対に一人で生きていくのに困らないくらいの収入は確保しよう、経済的な自立は必要だと考えるようになった。

母のキレっぷりを思い出す。姉弟が怒られた後は流れ弾が飛んでくるので、よく避難していたっけ。

男性社会に虐げられ、自由もなく奴隷のように働く。それが専業主婦を止めざるおえなかった母が歩んだ道である。

専業主婦であったなら、こんな辛い思いしなくていいのにといった反面、経済力がないとあらゆる我慢を強いられることがよく分かる。

経済力の無い専業主婦は、私にとってリスクとしか捉えられなかった。

私の中で、専業主婦に否定的なイメージは、こうして作られていったようだ。

専業主婦でも何でもいいじゃないか

何となく後ろめたさを感じて生きるのは嫌だなあと思いつつ、いろいろ考えてみたが、結局は本人とその周りの人が幸せに暮らせていればいいのだ。

外に出て働かなくても、本人とその周りの人たちが幸せに生活できるのであれば、別に無理して働くことはないだろう。

本人が専業主婦が良い、家族もそれでいいと思っているのであれば、周りが何と言おうとそれでいいのだ。

専業主婦に否定的になるのは、働くことが辛いと思っていたり、生産性がないことは良くないと考えているからだろう。

では、もっと技術が進歩し社会福祉も整って、みんな働く必要がなくなったらどうなるか。専業主婦への否定的なイメージなんてなくなるだろう。

今の時代に、女性も働くべきといった価値観が主流になっているだけなのだ。

自分が生まれたのがそういった時代の社会だったというだけで、どんな生き方が良いかは自分で決めていい。

最終的には運が良いかどうかだとは思っているが、ありがたいことに、ある程度は自分で決められる世界に生きている。

では、どう生きていきたいか。

問題は私が専業主婦だと全く外に出ず、引きこもってしまって毎日がつまらないという、たったそれだけの事だ。

だからこういった余計なことばかり考えてしまう。

…なんかしようぜ。どうするよ。