イギリスで妊娠 妊婦だけどファイザーのワクチン接種してきた 

イギリスで妊娠 妊婦だけどファイザーのワクチン接種してきた 

今、イギリスではコロナウイルスのワクチンの接種対象が30歳以上となった。

周りでは続々と、2度目の接種まで終えている。ファイザーにしろアストラゼネカにしろ、私の周りでは強い副反応が出たという人はいなかった。

以前ここで、自分の年齢にもコロナウイルスのワクチン接種の順番が回ってきたということを書いた。妊娠中の為、予約の取り方や接種場所も制限があるが、希望すれば早めに受けられるように対応してもらえる。参照→イギリス 自分の年齢にもコロナワクチンの接種順番が回ってきたけど…

GPに電話をして直近で予約を取り付け、先日、私も無事に一度目のワクチンを接種してきた。接種したのはファイザーのワクチンだ。接種してから1週間以上経つが、今のところ何ともない。

ワクチン接種の流れ

私が予約したワクチンの接種場所は、自宅から車で15分ほどの距離にあるGPだった。

接種会場についてたら案内された場所へ並び、その際に手指のアルコール消毒をして順番が来るのを待つ。予約は5分おきに取られていることもあって常に10人ほど並んでいる状態で、受付の前には接種するワクチンの種類が告知されていた。

受付に着いたら予約した自分の名前を名乗り、接種する時に担当者へ渡すQRコードが印刷された紙とワクチンについての説明が記された冊子を受け取った。そしてまた接種の順番が来るのを並んで待つ。

順番が来たら個室に通され、座ることなく立ったままのワクチン接種だった。

中には接種担当の人とPCに情報を入力する人の二人がおり、QRコードの紙を接種担当に人に渡し、左腕出して~と言われつつ、今までのワクチン接種でアレルギーが出たことはないかの確認をされた。私の場合は妊娠していたので妊娠何週なのかということも聞かれ、その情報は必ず残す必要があるらしかった。

アッサリした問診の後、そのまま直ぐに接種。筋肉注射だからどうこう…といった情報はよく目にしていたが、お喋りしている間に接種は終わり、特に痛みは感じなかった。

接種後にワクチンの接種を記録するカードが渡され(氏名、2回分のワクチンの種類・接種した日にち・バッチナンバーが記入されている)、すぐに移動し、アナフィラキシー症状が出ないかなどの体調変化を見るために所定の待機場所で15分座って待つ。

15分後に体調不良などはないかを確認され、問題がなければこれで終了だった。

駐車場や接種会場内の案内、接種後に15分待機して体調の変化を見るのは多くのボランティアが参加しており、接種が終わった人たちに冗談を言いながら楽しそうに案内するおじさんもいて、何だかほっこりした。

自宅のすぐそばにあるGPでも、ワクチン接種が行われているときは常に数人のボランティアが案内していた。こういった多くのボランティアの助けもあって、イギリスのワクチン接種が早く進んでいたのだなと思う。

副反応はどうだった?

副反応は接種後数時間経ってから、接種した左腕の痛みだけだった。

一応、次の日は予定を入れていなかったので、家でゆっくりしながら様子を見ていた。痛みで腕を上げることや、寝るときに左を下にして寝ることができなかったし、接種した翌日も痛みが続いたが、それ以外は特に問題は起きなかった。

ファイザーの場合、2度目の接種後の方が強い副反応が出るらしいので、2度目の接種も次の日は予定を空けておこうと思う。

妊婦だけれどワクチン接種をする、と自分で決めた

妊婦ができたばかりで治験も十分ではない、長期的に見ても安全性が確認できていないワクチンを接種するのは勇気が要ることだ。イギリスでインドの変異株が広がり始めておらず、第二波が収束した状態が続きそうであれば、私も接種はしなかったかもしれない。

ある程度の安全性が確認されていなければ、私でも接種は躊躇しただろう。私よりもずっと前にワクチンを接種し、治験に参加してくれた人たちはすごいと思う。

まだまだ長期的な視点での安全は分かっていないのだから、私も立派な実験台だろう。子供のころから今まで、特に深くは考えずに当たり前のように受けてきたワクチン接種も、長期にわたる先人たちの治験があって、リスクの把握をして、安全に受けられるようになってきた。

できれば安全が確認されるまで待ちたいという気持ちは誰にでもあることだとは思うが、未知のものや新しいものに対しては試してみないと分からないのは当然で、そのリスクを受け入れないと進化も発展もないし、試してみなければ安全性の確認もできない。

midwifeにメールで送ってもらった妊婦用の資料を参考にし、接種しなかったときに起こりうるリスクと、接種して起こりうるリスクも考慮して自分で判断してワクチンを接種した。それで良かったと思っている。

「大丈夫か?」なんて分からない 接種するかどうかは自分で決めるしかない

妊婦がコロナウイルスのワクチンを接種することに対して、批判的で厳しい言い方をする人は少なくない気がするので、私がワクチンを接種したことは日本の家族や友人には言っていない。少なくとも「えっ、大丈夫なの?」みたいな反応が返ってくることは目に見えているからだ 笑

1人の友人にポロっと言ってしまったが、普段は相手が決めたことを尊重できる彼女でさえそういった反応が返ってきた。「大丈夫なのか」は分かってないよ。そんなの、みんな知ってるじゃないか。馬鹿な質問はしないでくれ。

先日、いい天気だったので夫の家族とバーベキューをしたのだが、妊婦だからといって否定的なことは言われなかったし、2回の接種は終えたかとか、どの種類を接種したのかをチラッと話したくらいだった。

義姉に関しては、30代だけれど接種したのはアストラゼネカだと笑って話していた。血栓のリスクがあるとしても確率は低いし、1度目の接種で問題なければ2度目の接種も同じ種類で大丈夫とのことで、40代以下はアストラゼネカ以外と決まった後の2回目接種だったが、同じアストラゼネカを接種してきたようだ。

良かったか悪かったかは後にならないと分からないし、「絶対に安全」なものはない。体質だからとか、運としか言いようがない面もある。

結局、ワクチンを接種するかしないかは、今ある情報の中で、自分の置かれた状況も考慮して自分で決めるしかない。…で、後は何事もないことを祈るのみ 笑