もう二度と妊婦にはなりたくない。
これは、最近よく思うことだ。妊娠初期のつわりも辛かったが、後期に入ってからはさらに疲れやすく体が重い。もう、めっちゃ辛い~妊婦止めたい。誰か代わって。
妊娠糖尿病になったせいで食事にも気を遣うから食べたいものが食べられないし、何を着てもどんな体勢をとっても不快感を感じるし、いろんな行動が制限される。妊娠中はあらゆる体調不良が襲ってくるのに、これが約10カ月も続く。長い。もう我慢できない。
子どもが産まれるまでの辛抱だ、あと少しだと言い聞かせながら過ごしているが、胎動を感じられることは楽しくて、胎動を感じるということを経験できたことに関しては、妊娠して良かったなと思う。産後にどんな生活になるかやどんな出産になるかによって、妊娠に対する考えや感じ方はきっと変わるのだろうけど、今のところはもう二度と妊婦になりたくないので子供は一人で十分だと思っている。
また、私は国際結婚をしてイギリスに来たので自分の家族や友人は日本におり、どうしても人の助けを借りにくい。そのことも子供は一人で十分だと考える要因の一つだ。
子供のことだけではなく、自分がどう生きたいかということも考えた時、自分の生活に妊娠・出産・子育てが加わると先のことをイメージしにくい。「こんな生活がしたい」とリアルに考えようとすると、結局は子供や夫など自分の家族に合わせて動かざるおえないことに気が付くからだ。
子育てで想像以上に自分が無力だったり、子供が難しい性格だったり育てにくい個性を持っているかもしれないし、必要最低限の家事育児以外は何もできないかもしれない。働きたいけれど、自分の思うようには働けないかもしれない。
自分の人生に妊娠・出産・子育てが加わると、思うようにいかないことが増える。
男性と違って女性は妊娠・出産があるから体の変化と負担が大きく、子育てだけというわけにはいかないから、妊娠・出産・子育てが自分の人生に加わると相当な時間と労力をそちらに割かねばならない。子どもを持つことは自分が望んだことでも、やはり男性は妊娠・出産しなくていいのだからいいよなと思ってしまうことがある。
今まではこれがしたい、あれがしたい、こういう生活がしたいとイメージし、それに向けて何が必要か調べてたり、簡単な計画を立てて行動に移したりしていたが、今はそれができない。自分なりの目標を立てて行動してきて、自分にできる事が増えたり、自分の考えや生活が変わっていくことを楽しんでいたので、それができないことがストレスになりそうだ。
小さい子供がいると、自分の好き勝手にはもう動けない。今までのように何か計画したりしても、今までのようには動けないので現実とのギャップに苦しくなりそうだし、これからはどうしようかと考えることが増えた。
子どもと過ごす時間は私にとって大切なものになるだろうし、きっと子供の成長も嬉しいだろう。子供に手がかかるうちは子供のことに集中するのは悪くない。暫くは自分のことに時間は使えないであろうことは分かっている。
でも、自分の人生も大切だから、今まで楽しんできた自分の変化や成長を感じる機会というのが欲しい。
何でも子供優先、子どもの為にと我慢する母にはなりたくない。我慢する母からは、子供に対するネガティブな精神的コントロールが付いてくることが多いからだ。子供には子供の、母には母の、それぞれの人生がある。
子どもが産まれたら今までのようにはいかなくなるけれど、自分が好きでそれをやらずにはいられないことを細々と続けていくしかないのかもしれないなあと思う。10年先・20年先とかで子供に手がかからなくなったら、また自分に使える時間が増えるから、その時に好きに動けるようにする為の準備だと思えばいいのかもしれない。
…等と考えつつ、今は出産準備を進めている。
先日会った義母からは、出産予定の次の月に休みを取ってあるから助けが必要なら言ってね、と言ってもらえた。私から助けを求めない限り余計なことはしないから、ということで、その気遣いと距離感がありがたいと思う。
初めての妊娠で出産にビビッている私と、産後の子育ての大変さにフォーカスした会話が多い義母と義姉。
どんな出産になるかも分からない、自分の子供がどんな子で、どんな子育てになるかも分からないのだから、今度のことをあれこれ考えても無意味な気がする。もう今までのようにはいかないのだから、なるようになると気楽に考えて、産後の為に出来る準備はしっかりしておくしかないのかもしれない。
先のことを考えて、目標決めたり計画を立てたりワクワクすることはできなくなるけれど、子どもがいる中でも何か自分が楽しめる新しい方法が見つかるかもしれないし、自分なりに何か編み出せるかもしれない。
自分だけのことじゃないから尚更「~かもしれない」ということが多い 笑
先が見えないけれど、流れに身を任せることも時には必要。今はできないことも多いけれど、いつかまた好きに動ける日は来るのだから、その日が来るまでコツコツと細々とやっていこう。
たぶん何とかなる。