2023.7 ブログ名を変更しました
国際結婚は大変で辛い?

国際結婚は大変で辛い?

国際結婚は大変だとか、辛いとかの検索キーワードで、このブログに訪れてくれる人がチラホラいる。イギリスのビザ申請で痛い目を見た時に書いた、国際結婚のリスクに関してのものだ。

国際結婚をしていて今辛い人なのか、国際結婚に興味がある人なのかは分からないが、気になるから検索しているのだろう。感じ方は人それぞれなので大変か辛いかは一概には言えないが、私からすると、日本で日本人と結婚し、一般的に言われる「普通」に生きていくことも、同じように大変だろうなと感じる。

私を含め国際結婚をすることになった人の多くは、少なからず海外に興味があったり、日本の何かに生きづらさを感じていたのではないだろうか。

だからその生き方よりも、国際結婚をしてビザの手続きや現地の言語に苦戦したり、違う文化の中で生活することを選んだ。人によっては私の選択の方が大変だと思うだろうが、私にとってこの選択は辛いことではなかった。国際結婚であろうと日本人同士の結婚であろうと、結婚にリスクはつきものだと思う。

国際結婚に限らず、結婚にリスクはつきもの

何をリスクと考えるか、逆に結婚によって何を得られるか、何に幸せを感じるかは人それぞれだ。同じ状況であったとしても、幸せを感じられる人もいれば、幸せを感じない人もいるのだから。

ただ思うのは「この結婚にリスクはあるか?」とばかり考えていたら、そのリスクに関連して起こりうる最悪の事態なんていくらでも想像できるのだから、結婚なんてできないのではないか、ということだ。

確かに、自分が取るリスクを認識する必要はあるかもしれない。

「夢見心地で結婚をして、現実を理解していませんでした」といった場合は、現実に向き合ったらリスクだらけだったとか、こんなはずじゃなかったとか、大変だと感じるだろう。

自分と結婚相手が取るであろうリスクは何なのか、考えておいた方がお互いの為だとは思う。

結局は、「そのリスクを取ってでも結婚したいと思えるか」であり、「リスクの確認が済んだら、そのリスクにどう向き合っていくか」にかかっているのではないだろうか。

国際結婚のリスク対策

国際結婚をした私が取ったリスクの主なものは、

  • 日本で生活していたように何でも自分で対処することはできなくなるので、しばらくは夫に頼らないと生きていけない
  • 母国ではないので、日本で生活していた時のような整った保障は受けられない
  • 現地語を習得しない限り、あらゆる面で不利
  • 言葉の問題もあり、直ぐには働けない
  • 親や家族に何かあっても、直ぐには会いに行けない(親の死に目には会えないだろう)
  • 離婚した場合、現地に留まるにしても日本に帰るにしても、生活基盤を立て直すのが大変になる

こんな感じだろうか。

夫に関しては、結婚しようと考えた時に、性格も考え方に関しても特に引っかかるところはなかった。

ただ、こう見てみると、ほぼ生きていく為に必要なことをリスクにさらしている 笑

普通に考えたら恐ろしいほどのリスクだが、このリスクは私が現地で成長すれば無くせるものが多い。

現地語である英語の能力を上げ、自分の仕事を持ち、必要な分のお金を稼げるようになれば、ある程度のことは何とかなる。

母国ではないので日本での整った保証は受けられないが、日本を離れるのだからこれは仕方がない。

仕方がないので、健康面・老後のことは自分でできる限りの準備をしていけばいい。そして、これに関しては日本に住んでいても社会保障の充実度が今後どうなるか、これから少子高齢化がさらに進むことを考えると、日本にいても危機感はあまり変わらなかったと思う。

親の死に目に会えないかもしれないのは、日本にいてもありうる。ただ、この距離では会えるまでの時間はかなり長くなるから、相当もどかしい思いはするだろう。

せめて何かあったら直ぐに日本へ行けるように、ある程度まとまったお金を用意しておいたり、定期的に日本へ会いに行けばいい。

こう考えると、こういったリスクは「時間やお金」といった資源があればなんとかなるものが多いと分かる。

これは日本で日本人と結婚したとしても、自分で確保しておきたい資源であり、自分の自由が制限されることやお金に関することは、「結婚のリスク」として考えられることの一つではないだろうか。

そういったことのリスク対策は、「自分が望む自由度で生きていく力を新しい環境で作る」ということになる。

国際結婚で相手の国へ移住し、0から自分の生活基盤を作る場合は大変だとは思うが、将来を考えて自分の仕事や健康・お金の問題などに対処していくのは日本にいても同じだから、リスクはそんなに大きくは変わらないと思う。

そんなことよりも、結婚相手とその場所で生きていきたいと思えるか、といったことの方が重要な気がする。

そう思えれば、その環境で快適に生きていく為の行動も苦にはならない。

結婚のリスクを取ることよりも、結婚して得られるものに視点がいくから、結婚のリスクを大きくは感じないのかもしれない。

結婚相手と協力して生きていけるか

結局、大切なのは結婚相手と協力して生きていけるかどうか、ということではないだろうか。

結婚のリスクと言っても、その多くは恐らく時間やお金といった資源があれば何とかなることが多いだろう。

離婚ということになっても、その影響として考えるのはその後の生活であり、精神面は辛いかもしれないが、それ以外でいえば金銭面の問題が大きいのではないだろうか。

結婚相手ではなく相手の親や家族と上手くいかなければ、極力関わらなければいい。考え方ややり方によっては、ストレスにならないようお金で解決できることもある。

嫌いな相手と無理に付き合う必要は無いし、結局は結婚相手と話し合って理解し合えるか、協力していけるかにかかっている。

これに関してはお互いの人間性であるから、時間やお金などの資源より複雑で、それこそ自分だけではどうにもならない事だろう。

結婚相手の人間性の中に、自分にとっての「結婚のリスク」が垣間見えるのであれば、私なら結婚という選択はできない。

それこそが、最たる結婚のリスクだろう。私ならそのリスクは取れない。

結婚のリスクとして一番大きいのは、自分に相手を見る目がなかった場合と、自分もしくは相手の変化によっていつか関係が上手くいかなくなる可能性がある、ということではないだろうか。

時間が経てば環境も変わっていくし、人も変化していく。その中でお互いの関係性にも変化があるだろう。

その変化の中で、お互いに違う道を歩んだ方が良いこともあるかもしれないが、その後どうなるかなんてわからない。

だから今、その相手と一緒に生きていきたいか、「結婚のリスク」を取ってでも相手と一緒に生きる人生が良いと思うのか、それしかない気がする。

国際結婚も日本人同士の結婚もリスクは大して変わらない

国際結婚のリスクを考えて、そのリスクが大きすぎると感じたとしても、自分でリスクを減らせるものはないかと考えてみると、意外と大したことではなかったりする。

日本で日本人と結婚したとしても、結婚相手と協力していけるか、仕事や子育て、人間関係、お金の問題には向き合う必要があるだろう。大した違いはない。

結局はその結婚相手とやっていけるか、にかかっている。

母国の日本であったとしても結婚相手と上手くいかず、更に生活も厳しいとなれば辛いだろうし、国際結婚で現地の文化に合わせて現地の言葉で生活する大変さがあったとしても、結婚相手の理解と協力があればやっていける。

国際結婚で結婚相手と上手くいかず、更に生活も厳しいとなれば相当辛いだろうが、結婚相手と上手くいかず生活も厳しい場合は、日本でも国際結婚でもどちらも辛いことに変わりはない。

生活の面は海外でも日本でも結局は自分次第で、自分が困らない程度の語学力や経済力を付ければいい。

だから、国際結婚だろうと日本人同士の結婚だろうと、結局は「結婚相手による」のだ。

リスクの感じ方、リスクの取り方は人それぞれだが、結婚相手は重要だ。結婚なのだから。

それ以外のリスクは大したことはない。

ただ、自分が考える「結婚のリスク」の何かを増大させるような要因を、結婚相手が持っているのであれば、考え直した方が良いかもしれない。

例えば、金銭面での不安があるのに相手が散財するとか、働かないとか。「自由がなくなる」のが嫌なのに、相手からの過干渉やコントロールされすぎて「自由がない」ことに拍車をかけられる、とか。

自分中心で基本的に謝らない・譲らないから、あらゆる面で我慢が必須、とか。…それが続くとなると大変だ 笑

私が思うに、一番手に負えないのは「結婚相手に学習能力がない」場合だろう。

とりあえず重要なのは、結婚なのだから結婚相手とやっていけるか、だと思っている。私は夫とならたぶんやっていけると思ったから、母国ではない国で生きるリスクをとってでも結婚した。

結婚のリスクというのが漠然とした不安なのであれば、それをハッキリさせると「それでもやりたいのか、やりたくないのか」が見えてくる。

そのリスクを取ってでも、その相手と生きていきたいか?…生きていけるか?だ。

考え方や感じ方は自分次第で、国際結婚だから大変なわけではない。