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イギリス妊婦検診 16週?のmidwife検診

イギリス妊婦検診 16週?のmidwife検診

先日、midwife検診(妊婦検診)に行ってきた。

今回も私が登録している近所のGPではなく車で5分ほどの距離にあるGPにて、私の担当となっているmidwifeによる検診だった。毎回対応してくれるmidwifeが違うというネット情報をよく見かけていたので、いい人だといいなあ…と思いつつ行ったのだが感じのいい人でマジで良かった。

一応は16週の検診ということになるが実際は17週の終わりでの検診となったので、検診の時期がアバウトすぎる…と思いつつ、この検診では血圧・尿検査と問診くらいであっさり終わるらしいというネット上と購入した本に書いてあった情報を信じ、怠いけれど行ってきたのだった。

運よく検診を受けたGPが広い施設だったので夫も参加でき、時間に余裕があったのか即席で通訳者を用意してくれた上に30分以上かけて話したりと、充実した時間を過ごせた。

通訳なしでも理解できるしやり取りはできるのだが、医療の単語は知らないものも多く、自分が既に持っている知識と予測で判断しているときがある為、自分がどれだけ理解できているかの確認と、通訳してくれる人達はどんな感じなのだろうという興味、どんな風に即席で通訳者の用意をするのかが気になり、せっかくなので利用した。

どうやら即席で通訳者と繋ぐためのNHS独自の連絡先があり、複数の会社と契約しているようだ。連絡先にどこのGPからの要請なのか、担当のmidwifeの名前、通訳する言語を伝え、スムーズなやり取りで直ぐに通訳者が手配された。この電話一本で、通訳者の要請と手配できるかの確認、通訳者との通信までを完了しており、NHSのサービスって噂で聞くよりも優れているじゃないかと感心してしまった。マイナー言語で直ぐに対応できる通訳者がいない場合は利用できないが、優れたサービスだと思う。

「次回もよろしくねー、名前と番号教えて!手続きしておくから~。」みたいな軽いノリでmidwifeが伝えており、通訳者の登録番号が確認できれば通訳者の指定もできるようで、いい仕事をすれば次回も頼まれるらしい。

通訳者も交えた雑談をしながら、現状の確認と今後起こりうる体の変化の説明、希望があれば赤ちゃんの心音の確認、次回の検診についての説明があり楽しい時間を過ごした。

1月に受けた血液検査の結果は、midwifeが本日確認した中で一番酸素の含有量が多く、健康的な血液だったらしい。16週に入ったときから既に胎動も感じるようになっており(midwifeが言うにはこれもいい傾向のようだった)、今のところは順調に育っているようで安心した。

赤ちゃんの心音と私の心音の違い、へその緒に流れる血液の音、赤ちゃんが動いて生じる音等を聞かせてもらえた。…エコーなしじゃ楽しめないと思っていてすみません、検診怠いなーとか思っていてごめんなさい、と思いつつお礼を言って終えた。

気になったのは、どの情報でもこの16週の検診では血圧と尿検査があると言っていたのだが、どちらもやらずに終えたことだ。忘れられたのかと気にはなるが、忘れるくらいなら大したことは無いだろうと思うことにする。

因みに今回の検診も、コロナ対策は徹底されていた。

GPに入る前にインターホンで知らせ、中の人が来るのを待ち、入って直ぐに消毒。待合の椅子は使用後すぐに消毒。他のGP利用者と同時に中に入ることが無い様にと、すぐ後に来た人たちは私の対応が終わるまで外で待機していた。もちろん予約時間の指定もあり、他者との接触を避けるための対策が徹底されている。

妊婦の検診では感染対策が徹底されているので、安心して検診に来るようにとNHSが提供するどの情報でもアナウンスされているだけはあるなと思った。

NHSの対応…というかイギリスでのコロナ対策で最近すごいと思ったことは、他にもある。

アフリカやブラジル発の変異種の対応に追われてはいるものの、イギリスではやっとコロナウイルスの感染拡大が収まったきた感じがする。ありがたい事にワクチンの接種も進んでおり、一回目の接種を終えた人は既に2000万人を越え、7月末にはすべての年代の人たちに行き渡ると見られている。

義理の兄は私と同じ30代なのだが、肥満なので重症化する可能性が高いと判断されたらしく、先月には一度目の接種を済ませており、年齢や基礎疾患の有無だけでなく肥満という理由でも優先して接種が受けられることに驚いた。私からすると肥満は自己責任だと思ってしまうので、優先される対象になる可能性すら考えられなかったが、考えてみれば確かに肥満の人でも重症化の可能性が高いのだから平等に守られるべきなのだろう。

ワクチン接種が順調に進んでいることと、ロックダウン解除の道筋が示されたせいか、夏のホリデー予約が活発になったというニュースには少々呆れている。明るいニュースではあるが、人気のギリシャやスペインに旅行に行けるほど安全が確保されたとは思えない。

EU圏に旅行と言えば、気になるのはワクチンの接種証明が今後の生活にどういった影響を及ぼすのか、ということだろうか。イギリスでもあらゆることに接種証明が必要になるとしたら、妊娠して今後は出産・授乳の予定がある私はかなり接種が遅れる予定なので、色々不便な思いをするだろう。

一度ワクチンを接種してもどれだけ効果が持続するか、今後の変異株に対してはどうなのかということを考えると、そもそもワクチンの接種証明にそこまでの感染抑制効果があるかも微妙だろう。インフルみたいに毎年ワクチンを接種しなければならなくなるとしたら、結構苦痛だ。ワクチンの効果がもし数か月なら、数か月おきに接種しなければならなくなる。

注射が好きではないから、私には辛い世界になるなあ…。コロナがもっと弱毒化してくれることを祈るしかないか。とりあえずコロナ対策は徹底しつつ、無事に出産まで終えたい。