国際結婚で取ったリスクが大きいことに、今更気が付いた

国際結婚で取ったリスクが大きいことに、今更気が付いた

国際結婚はリスクが高いと言われるが、そりゃそうだと思いつつも状況は人によって違うし、やりたいことをやって生きていく為にはリスクを取らないといけない場面もあるだろうと考えていた。

その選択がどの程度のリスクなのかは、人によって違う。

結局はものの見方の問題だと思ったのは、イギリスビザ申請の困難さを思い知らされた時だった。

具体的にはビザ申請に追加書類を要求された時、提出先アドレスのリンクが張られていないという相手側のミスにより、大ピンチに陥った時だった。

イギリス人の彼と結婚し、一緒に住むためにイギリスの配偶者ビザを取ってイギリスへ移住しようと考えた時、イギリスのビザを取るのがいかに大変なのかは知っていた。

彼との結婚に向けてお互いの国を行き来するには、お金ももちろん必要だが時間が必要だ。その為には働き方を変える必要があった。

正社員やアルバイト・パートで働くのでは、自分たちの都合の良いタイミングで休みを取ることは難しい。彼は問題なく休みをとれても、日本で働く私には相当難しい。日本で働く人なら理解していただけるのではないだろうか。

だから私は、働き方を業務委託に変えた。

その結果、出勤は自由だから休みの問題はなくなったが、経済的には圧倒的に不安定になった。

貯金を切り崩して生活するのも精神衛生上良くないし、ビザの申請書類作成にも都合がいいとの判断で、不本意ながら実家にお世話になることにしたが、親と仲が悪いわけではないが違った意味で精神的に負担となった。

そういった選択をしてでも、彼と一緒に生きていく為の選択であるから構わないと思い、辛くはなかった。私には取る必要のあるリスクであると。

しかし、ビザが下りないかもしれない状況を与えられた時、取ってきたリスクがまるで無意味になる可能性を考えると、どれだけ大きなリスクを負ってきたか実感させられることになった。

ここまでやってビザが取れなかったら、日本でまた生活を立て直すのも大変である。

結果に対しての不服申し立てをしたとしても、ある程度は時間がとられるだろうし、それでビザが下りるかも分からない。また、イギリス配偶者ビザを再申請するのも時間と手間とお金がかかる。

何よりも、またこのストレスにさらされると思うと、どうしてもやりたくない。

こう考えた時に、「夫と一緒に生活するという目的の為に取った大きなリスク」なら受け入れられるけれど、「大きなリスクを取ったのにも関わらず、欲しいものが得られなかった」という視点で見ると、私が取ったリスクは大きすぎて耐え難いものになると気が付いた。

国際結婚はいろんな意味でリスクが高いとは言っても、国際結婚して海外移住したけれど上手くいかず、離婚して日本へ戻ってきたという場合などは、新しい友人や語学力など得られることはあると思うし、 その国の文化など学べたことも多いだろう。

しかし、このビザ申請に関しては、ビザが得られなかった場合は私にとって得られるものが殆どない。その後に希望なんて当分は見出せそうにないから、絶望しかない。

そうして考えると、今まで自分が取ってきたリスクがいかに大きなものであったかを思い知らされる。

こんなリスクを取って申請しているのに、イギリスのビザ審査は時間がかかるし、相手のミスがあっても連絡さえスムーズに取れない。しかも問い合わせに電話もメールもお金がかかる。

出来る限りの準備をして臨んだ申請が却下されたら、もう立ち直れる気がしないし、二度とやりたくないと思うのは私だけだろうか。

このような状態で、イギリスに移住するつもりで準備していたのにビザが取れなかった場合は、国際結婚をするリスクはとても高いと言い切れる 笑

せめて、そこまでしてでも一緒にいたいと思える相手と結婚しよう。

取るのが大変なイギリスの配偶者ビザを、お互いに支えあい協力し合って取ることができれば、その後、ある程度の困難は乗り切れるように思う。