先日、イギリスの配偶者ビザ申請に必要になる英語力を証明するため、IELTS life skills A1のテストを受けてきた。
イギリスであれば他の証明方法(他の種類のテスト)も選択できるが、日本では実施していない試験も多く、日本でビザ申請の為の英語力を証明するテストを受ける場合、多くの方がこのIELTSの試験を受けることになる。
A1レベルのテストは簡単だから大丈夫といった感じの情報が多いが、試験料もかかりますし(¥23,000)何度も試験を受けるのは嫌なので、どんな試験なのかは調べてから臨んだ。試験内容と対策については、公式のページで確認。
難しい英語は使われていないが、分からなければGoogleが翻訳してくれるので、英語が苦手でも内容は確認できる。よかった。
サンプルテストも2つ用意されているので、試験対策にこちらのチェックをして試験内容とポイントを掴んでおけば、もともと試験にパスできる英語力のある人であれば問題ないだろうと思う。
YouTubeでも、公式ではないがサンプルテストの動画が多くアップされているので、試験の進め方やどういった内容なのかを確認するのに役立てた。
さて、ここからは私がこの試験に関して感じた事を書いていく。
まず、この試験は試験官が一人、そして自分ともう一人の受験者の計3人で行われる。
試験官からの質問に答える、音声を聞いてそれに関する試験官の問いに答える、というところは個人の力で何とかできる。しかし、もう一人の受験者と会話する場面では、自分の力だけではどうにもならないな…と思った。
まず、相手が会話のキャッチボールをしてくれない(話すばかりで質問してくれない)となると厄介である。あるテーマを与えられて二人で会話する必要があるのだが、相手が質問してくれずに話してばかりだと、そもそも会話にならない。
そして相手の英語力が高い場合、相手からの質問が難しいと感じることもあるかもしれない。
こうなると、試験官が話を振ってくれたり、それなりの対応をしてくれるとは思うが、こちらとしてはやりにくい。
また、あるテーマについて話し、更にあることを質問して聞き出すように指示されるが、これもペアになった相手が出された課題の意図をとらえていない場合、やりにくいのでかなり不利になるなと感じた。
ある程度話せる人は、試験対策せずに自信満々で試験に臨むこともあるかもしれないが、試験について全く調べていない場合、英語が聞ける・話せるの前に「試験で何を問われているか」を理解していない可能性がある。
簡単な英語を使ってでもコミュニケーションが取れること、つまり会話のキャッチボールをすることが重要である。時間も限られているので、シンプルに答えてシンプルに質問すればOKなのだ。それによって情報を聞き出し、自分の考えも伝えることができる。
ただ自分のことを長時間ぺらぺらと話して聞かせればOK、話せて相手の言っていることが理解できればOK、という試験ではない。だから、ペアになる受験者と協力した方がやりやすく、お互いにとってメリットがあると思う。
その為、試験前に待ち時間があり受験者と少し話す時間がとれるので、そこで話して距離を縮めておくことをお勧めする。
私は試験が終わってから受験者とビザ申請に関する情報交換をして、励ましあってお別れした。せっかくの機会なので、仲間づくりにも利用できるのかもしれない。
とりあえず言えることは、自分の為にも相手の為にも、試験の概要と何を求められているのかという試験の目的くらいはチェックしておこう!ということである。
…因みに試験は無事にパスした。
しかし、一つ気になったことがある。それは、日本語を話すときには使わないけれど、英語を話すときに使う口の周りの筋肉が衰えている、ということ。
試験前に自分の名前や生年月日、「今日この試験を受験します」的なことを英語で言い、それを録音されるのだが、口が全然回らなかったのである。緊張もあったかもしれないが、そういえば最近は声に出して英語を読むことを怠っていたなと気が付いたのだった。
英語を真剣に学び始めた時は、発音矯正の練習も兼ねて毎日2~3時間英語を声に出し、口の周りが筋肉痛になったことを思い出す。そりゃあ口がうまく動かないわけだ…と。
今後更なる英語力が求められるし、また声に出して練習した方がよさそうだなと思った。
イギリスに移住してから数年後、ビザの更新にB1レベルの英語力が求められるが、その際の英語力証明はIELTS life skills B1ではなく、別の試験を受けるつもりだ。
ペアになる受験者によって状況が左右されるのは好きじゃないので、 他の受験者の影響を受けない方式の試験を探し、きっとそれを受験するだろうと思う。
まぁ、試験好きじゃないので、しばらくは考えたくないな 笑
とりあえず無事に終わって良かった!!