アトピー治療中の女性には、働くならメイクは必須というハンデがある

11/08/2015

アトピーを治そうと考えたとき、女性の場合は毎日のメイクをどうしようかと、悩むところではないだろうか。実際に、私は大いに悩んだ。

アトピーについての情報を得ようと、本を読んだりネットでいろんなサイトをチェックして参考にしているが、アトピー完治に関する情報は男性からの発信の方が多いように感じる。

男性の方が問題解決の本質に迫る、根本的なところから治そうという発想をしやすいのかは分からないが、女性からのアトピー完治に関する情報発信は少ない。特に、働く女性からの発信が少なく、発信は子供がいる主婦の人の方が多い傾向があるように思う。

働いている場合は特に、仕事の時はメイクは必須で、普段もノーメイクで過ごすことの方が少なかったり、ある程度は美容にかけるお金があったりするので、アトピー治療に必要な「余計なものを減らし、肌に負担はかけない(ステロイドは使わない、合成界面活性剤は避ける等)」発想にいきにくいのだろうか。

また、仕事でメイク必須の場合(ほとんどの方がそうであろうが)、男性や子供、ノーメイクでも大丈夫な環境にいる女性の方に比べて、肌にかける負担はどうしても大きくなる。メイクすることと、メイクを落とすことの肌への負担は避けられない。

こう考えていくと女性の場合、アトピーを治す為には障害になる社会的なハンデがある。そういった面もあって、働く女性はアトピー完治に至ることが少ないから、情報の発信も少ないのかもしれないと思った。

アトピーで悩む女性が何より辛いのは、手を抜いているわけではないのに、メイクをしていなければ相手に対して失礼だと思われてしまうことである。これだけで、常識・マナーが無いと思われてしまう。または、ただでさえアトピーで肌が汚い(と自分で思っている)のに、メイクなしで外に出るのは、周りの目が気になってできない。

…ということではないだろうか。少なくとも、私はそうであった。

良いか・悪いかは別として、人は見た目で判断される事が多い。特に仕事の場合は、メイクしてない女性と、メイクしている女性ならどちらがしっかり仕事をしてくれそうかと言われれば、多くの人はメイクしている女性の方を選ぶであろう。

アトピーを治すにはメイクしないことがメリットになっても、仕事の面ではデメリットになる可能性が高い。メイクしていないから「ちゃんとしていない」印象を持たれてしまうリスクは避けられないように思う。

「女性だからって、肌に負担がかかるのにメイクして綺麗にしていろなんて差別だ!」…なんて主張はしないが、アトピーに悩む女性にとっては女性である事(仕事ではメイク必須、メイクをしていた方が良い印象を与える、女性は綺麗でなければ!という価値観)が、アトピー治療に関して言えばハンデになる。

そんな中で、ノーメイクで過ごすのはかなり勇気がいるし、リスクもある事であった。それまで私は見た目のコンプレックスから、メイクなしでは外に出られなかったが、アトピーを治す為なら何でもすると決めた。

私の場合は美容の仕事についているため、ナチュラルメイクは必須である。会社の身だしなみでも、しっかり規定されている。その為、さすがにノーメイクは無理だろうと思い、せめてファンデーションは止めようと決めて、実行した。

メイクOKにしたのは眉毛、アイメイクのみである。ここだけでもちゃんとしていれば、いくらか「やった感」は出るし、目元が濃くなれば肌のアラは気になりにくいかなと思ったのである。この程度であればお湯で落ちるので、クレンジングも石けんでの洗顔もなしで過ごせた。

ただ、どうしても肌の状態が気になった時と、紫外線が気になるときはパウダータイプのミネラルファンデーションを使用している。

成分はマイカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、オキシ塩化ビスマスなどのシンプルで余計なものが入っていないものを使っているので、肌への負担は少ないだろう。ファンデーションなしでは仕事ができない方は、肌に負担の少ないパウダータイプのミネラルファンデーションがおすすめである。

また、この場合はパフではなく、ブラシでのせた方が綺麗に仕上がる。ちなみにブラシは質のいいものの方が皮膚への刺激も少ないだろうと思い、熊野筆を使用している。おかげで快適である。

メイクはポイントメイクのみにしてから、ついでにやったことは、肌どうしたの?と指摘される前に、職場ではメイクしろと注意されないように「アトピー悪化の為、治療中である」と宣言することであった。アトピー治療中の人を傷つけるようなことを言う人はほぼいないし、言ってしまたほうが気が楽になるので精神衛生上良いと思い、そのように行動していた。

かなり自己中な考え方で取った行動であったが、この行動によっていい事もあった。

いろんな人が、「アトピーに良い事」の情報をくれるのである。また、「良くなってきた」とか、毎日見ている自分の顔では気が付かない変化を教えてくれたりする。

「ステロイドを使ってアトピー湿疹を抑えながらずっと過ごしていた」と言ったら、「ちょっとカサカサしてるなとは思ったけど、そこまでアトピーが酷いとは思っていなかった」と言われて、人によって見え方がだいぶ違うんだなと新たな発見もあった。その相手は私のジクジクした指と、湿疹で赤くはれ上がった私の眉間を見て驚いていた。

与えられた環境で、どうすればやりたいことが実行できるか、自分の望むものをどうやって手に入れるか、諦めずに考えればいい方法は見つかるはずである。

アトピーを治すなら、女性の場合は「メイクをどうするか」悩むところであるが、正しい知識を身に付け、諦めずに出来る事からやっていけば、必ずいい結果は出る。そう信じて、絶対にアトピー治してやろう。