※この記事は、私が2012年から運営し2020年に閉鎖したホームページから移転した記事です。体験談などには古い情報が含まれますのでご注意ください。詳細は→「美容の知識・技術」カテゴリーについてをご確認ください。
美しい髪を手に入れるためにできること
美しい髪を手に入れるには、極力髪へダメージを与えないこと(つまり、突き詰めるとカラーやパーマなどを一切やらないこと)はもちろん、大事なのは頭皮の健康です。
美しい・綺麗な髪はダメージの少ない健康な髪。健康な髪は健康な頭皮によってつくられる。
それなら、健康な頭皮を得るためには?…全体の健康が大事です。結局はそこにつながってきます。体が健康で体全体がきちんと機能していればいいわけです。まずは生活習慣ですね。
さて、極力髪にダメージを与えないようにするにはどうしたらいいかですが、先に書いた通り究極はカラーやパーマなど自然に反することは何もしないに限るのですが、髪の悩み(白髪やくせ毛など)を無くすためにはなかなかそうもいきませんよね。
そう考えると、カラーはリタッチ(伸びた分だけ染める)のみにするのが一番ダメージレスなカラーですね。しかも、明るさは退色して少し明るくなっても、髪が傷んで見えにくい暗めの色で染めておけば、リタッチの繰り返しでも見た目的な面で気になり難いでしょう。
パーマは薄毛で悩む方のボリューム出すためのパーマ以外なら、かけるとしてもそんな頻繁にはやる必要ないでしょうから、エアウェーブ・クリープパーマなどのダメージが比較的少ない形状記憶系のパーマをかけてかなりの期間持たせる。縮毛矯正も毎回伸びた分だけ。かけるサイクルもなるべく期間は長めにする。
…これ、実は髪にやさしいだけでなく結果的にお財布にもやさしいんですよね。
人って、結局はその人の素材を生かしたやり方にするのがベストなんですよね。そうするためには効果的な乾かし方やそのためのカットなどが必要になってきますが、家で習慣づけてやることは以下の通り特に難しいことはありません。
ちゃんと根元のクセをとる乾かし方で髪を乾かしてから寝る、自分に合ったシャンプー・トリートメントを使う、洗い流さないタイプのトリートメントをつける、ヘアアイロン・コテを出来るだけ使わないなど。美しい髪を保つには、毎日コツコツと!ですね。
おまけ 実は、髪の毛って汚いです
このサイトでは髪についていろいろ書いてますが、ここで言う汚いとは髪のダメージによるものとか見た目の綺麗さではなく、衛生的な面から見た髪自体のことです。
美容師国家試験についてでも少し触れましたが、美容師はお客さんの髪に触れて仕事をする以上、衛生面には気を付けなければいけません。人と接する仕事なので、(皮膚だけではないですが)感染症がうつる危険性が常にあるからです。
特に私は肌が弱く、常に手指が荒れているのでそのことを強く実感させられます。どういうことかというと、言い方は悪いですが分かりやすく言うと「頭皮・髪が汚いお客さん」のカットをするとき、触れると手が痒くなり手荒れが悪化します。
また、そんなに汚くは感じなかったお客さんの髪でも、切った細かい毛が傷口に入り込んだりすると、その傷口が化膿してしまいます。酷い時は、指が変形するほど化膿して腫れ上がってしまったことがありました。2~3週間治らなかったこともあります。
毎日洗っていても、人の頭皮・髪には多くの細菌がいますし(もちろんある程度の細菌も必要でしょうが)、汗や皮脂、埃などで汚れています。衛生面の配慮は、お互いの安全の為に必要なのです。
特に今の時代は、価格競争が激しいので低料金の美容院も増えていますし、お客さん自体がなるべく美容にお金をかけなくなってきていますので、シャンプーなしでカットをする方も多いです。一時期1000円カットでシャンプー設備が無いことが問題になりましたが、衛生面で考えるとやはりシャンプーは必要ですね。
今の時代、お客さんへの感染を防ぐことももちろん大切ですが、美容師自身も衛生面でまずは自分自身を守るように心掛けなければいけないようです。
美容院で髪を洗うならまだしも、汚い頭皮・髪の状態で来店して美容院で洗わないでカットしてというのは、担当する美容師に対して失礼だと思います。その状態でドライヤーかけると臭いが周りに充満して、周りのお客さんにも不快な思いをさせてしまう可能性もあります。
普通、歯医者には歯を磨いてからいきますよね?衛生面を考えると、それと同じ感覚でいてほしいです。髪は想像以上に汚いので、衛生面にはお互いに気を付けていきたいところです。