イギリスに住み始めて4年が過ぎ、来年は永住権申請の年になる。
早いなぁ。ビザの更新終わった〜って少し安心したら、直ぐに次の申請を考えないといけない感じで、どうも落ち着かない。
そして、今年10月にまたまたビザの申請料が上がった。最近のニュースによれば、配偶者ビザの申請で必要になる収入も数年かけて上がっていくらしく、これから配偶者ビザを申請するとしたらこの収入の条件てアウトになる人も出てくるだろう。
つくづく移民に厳しい。むしり取れるところからむしり取ろうって感じがヒシヒシと伝わってくる。永住権申請に必要な英語の試験は£150、life in the uk のテストは£50で、このビザビジネスからもむしり取ろうって思ってるだろ。きっと。
イギリスで夫と生きていくと決めた時から、最初のビザ申請が1番高額だと思っていたのに、結局更新する毎に値上がりしているので、毎回同じくらいの費用がかかっている。配偶者ビザ申請、その更新、永住権申請と私の場合は3度の申請が必要になり、合計金額は恐ろしいことに日本円で150万を超える。
必要なこととはいえ5年間で150万。そのお金があったら家の購入資金の足しにしたり、外食をする・旅行に行く機会などを増やしたり、2人目の子供ももう少し現実的に考えられるのに…と思ってしまう。私には何も思わずポンと出せる金額ではないから、夫と一緒にイギリスで生活するためには必要なことでも、申し訳ない気持ちになる。そんな経済状況なので、できるだけビザの更新にかかる費用は抑えたい。
何にせよ、来年になってから永住権の申請前にlife in the UKと英語の試験を両方受けるのは、落ち着かなくて嫌だと思ったので、今年中に一つは終わらせておこうと思った。
…ということで、先日、Life in the uk のテストを受けてきた。
これはイギリスの永住権・市民権を得るのに必要な、イギリスで暮らしたいんだったら知っていて当然だよね?ってことらしい、イギリスに関する4択クイズである。
生まれも育ちもイギリスの夫、義父、義母、義兄にネット上の模擬テストを受けてみてもらったが、誰一人合格ラインの75%正答率に届かなかった。「こんなの知るかよっ!」って問題も多いので、勉強すれば試験をパスするのは難しくないが、勉強しなかったらたぶんパス出来ないだろうな、といったレベルのテストだと思う。移民を制限するためにある程度の難易度は必要なのだろうけれど、こんなこと勉強するのに時間を使いたくないなとは思う…と言いつつ、何だかんだで歴史とか学ぶのは楽しかったけど 笑
試験料と勉強時間、試験に行く手間を考えると、何としても1度でパスしたい。
テキストは£13くらいで購入したが、ほとんど読んでいない。読み始めても寝落ちするので、ほんの数ページ読んだだけで早々に読破することは諦めた。
私の勉強方法は、多くの日本人受験者がネット上でお勧めしていた方法を周到した。2つのウェブサイト(life in the uk testのpractice tests1~39を解いて解説も確認、life in the uk test webのexamsを全問正解できるくらいまでやる)で模擬テストをひたすら解く方法で、よく出るものだけ覚える。細かいことや覚えられないことは諦めて、合格ラインの75%、24問中18問を解ければ良い。
もうテストをパスできれば良いから、テストに出るところだけ覚えてとっとと忘れよう!…と、日本での学生時代の定期テストのような感覚で望むことにしたので、2週間で頭に詰め込んで、テストをパスして直ぐに忘れることにした。
勉強期間を2週間と決めたのは、1週間だと勉強時間が確保できなかったらヤバいし、勉強期間が長すぎると勉強しつつも忘れていく気がしたからである。私には丁度良い勉強期間だった。幼い子供がいない、もしくは毎日ある程度の勉強時間がほぼ確実に取れるのであれば、1週間あれば十分だと思う。
想定外だったことは、意外と試験の会場・日程が限られていてあまり選べなかったということ。一番近くの会場は車で30分ほどなのだが2~3カ月先まで予約が取れない状況で、次に近い会場は車で約1時間だった。それも1か月先くらいまで日時は似たような時間帯しか空きが無かったので、仕方なく予約が取れる時間で取った、といった感じだった。
不安だったのは、その試験会場の口コミが最悪で、無事に会場に入れるか・試験が受けられるか分からない、ということだった。予約してから細かく会場について調べていく中で、その会場が人気が無くて避けられているらしい、だから予約に空きがあったのかと気が付いたのだった。
会場の入り口が閉まっているから中に入れず受験できなかったとか、電話もつながらないとか、セキュリティチェックがおかしいとか、試験官が試験中にレーザーあててくるから集中できないとか…笑
ヤバい会場選んじゃったな…とは思ったけれど、勉強期間が長引くのは嫌だし、どうしても今年中に片づけたかったので、せめて入り口は調べ上げて、早めに会場に行くことにした。結局渋滞にハマって、指定された時間に丁度良くついてしまったけれど、入り口の案内も分かりやすくされていて問題なく会場に入ることができた。
噂通りセキュリティチェックは厳重で、服の袖・裾をあげたり、靴下をずらしたり、耳の中までチェックされた。担当者が気さくな人で、顔の認証の時はその美しい眼鏡を外して…とかちょっとふざけて言ってくれて、緊張を和らげてくれる気遣いもしてくれたように思う。チェックがスムーズに終わったからか、終わるときはめっちゃニコニコしながらI like youと言ってきたりとかで、明るくて面白い人だった。
その他の会場スタッフも説明はきちんとしてくれたし感じのいい人ばかりだったので、イギリスでのサービスだから当たりはずれはあるよなあ…今回はたまたまいい人たちだったからラッキーだなと思ったのだった。
試験の内容は、私の場合は多くの人が言っていたように2つのウェブサイトでの問題がそのまま…といった感じではなかった。そのままではないけれど、そのウェブサイトで解いた問題に近い感じで出題されていたので、問題なく解くことはできた。24問中3問くらい、もっと細かく模擬試験の解説を読んでおかないと分からない、といったレベルの問題があったけれど、75%の正答率は確実にクリアできてると確信しつつ試験を終えた。
そして試験の結果は、これも事前の調べ通り、試験会場から出てすぐにメールで送られてきた。早っ!!
そんなこんなで、約2週間の勉強ののち、試験を受けてきて無事に試験をパスすることができたのだった。とにかく無事に終わって良かった。
試験を終えて思ったことは、「テキストいらない。マジで買わなければよかった。」ということである。これもイギリスのビザビジネスに貢献してしまった気がして、何か悔しい。