イギリス コロナウイルス感染拡大の中で生きる6

今日もここイギリスで外出禁止が続く中、家から一番近くにあり使う頻度が一番多いスーパーマーケットへ買い物に行ってきた。

数日前までは外の様子が知りたい気持ちもあり、少し歩いて町の中心部まで行ったり2~3か所のスーパーを見て回ったりしていたが、それも控えている。もうスーパーマーケットの補充も進んでいて購入に困る商品がなくなってきたのと、私の家から比較的近い病院でコロナウイルス感染の死者が出ているので、この辺りにもウイルスは蔓延しているのを実感したからだ。

3日ぶりに行ってきたスーパーマーケットの変化としては、レジに並ぶのにも距離を空けるよう、約2メートル置きくらいで床にテープで印が付けられていた。お金を触れて感染するのを避けるためか、支払いはカードのみである。

また、普段であれば店員と会話することも多く、数日前まではお客さんと店員が会計中に話す様子をよく見かけていたが、今日は全く見かけずに必要最低限の会話のみであり、淡々としていた。

店員の数がいつもより多く感じたので、もしかしたら臨時の雇用で増えたのかもしれない。商品がかなり補充もされていたし、そのおかげか今日やっとトイレットペーパーを購入できた。

直ぐに買えるようになるし大丈夫、必要なサポートは受けられるから大丈夫だと思っていても、感染してから困るのも嫌だなという気持ちがあり、やはりある程度の備蓄はしておきたい。食料や生活必需品がそろってきたし、今日の買い物で買いに行けばちゃんと必要なものは手に入るということを確認できたので、よかった。

上の階の住人が爆音で音楽を聴いているし人の出入りも多いので、何か気になる。外出禁止にもこういったストレスはあるが、まだしばらくはこの生活が続くだろう。引きこもりの家での過ごし方に磨きがかけられるので、レベルアップに励むつもりだ。

さて、コロナウイルスに対するイギリスの政策で最近気になっていたことといえば、自営業者に対する補償である。

先日、雇用されている人に対しては給料の80%(上限は月2500ポンド)を補償という発表があったが、自営業者に対する同レベルの補償がないと問題視されていた。昨日の議会の中継では多くの議員が自営業者への補償が必要だと首相に訴えていて、日本ではお目にかかれないようなやり取りが見れて楽しかったが、こういう議員が多くいるイギリスが羨ましいとも感じてしまった。

そして先ほど、自営業者に対する補償が発表された。

2019年の自己申告納税者のみが対象となるが、自営業者に対しても月収の80%を補償することになったようだ。上限も雇用されている人と同じ月2500ポンドである。年間50,000ポンド未満の収入の自営業者のみという制限があるが、自営業者約500万人のうち約380万人が対象になるようだ。

高額な収入を得ている人はこの補償の対象外だが、それだけ稼いでいれば現時点では補償は要らないだろうからと、必要な人たちに対して補償をしたようだ。

それぞれ様々な状況の違いがあるだろうし、全ての人に、というわけにはどうしてもいかないかもしれないが、ここまでできるイギリスは凄いと思う。

自営業者への補償の発表が遅れたのは、給与所得者と違いどう補償金額を設定するかが難しかったからだろう。自営業者は給与所得者と違い、毎月一定の収入があるわけではないので、金額を算出するのが複雑だ。単純に決められなかったのだろう。

この給与所得者と自営業者に対する補償に関しては、日本政府が学校の閉鎖をしたときに子供がいる人たちに対して行ったことを思い出す。

イギリスも日本と同じように自営業者に対する補償を打ち出すのに時間はかかったが、給与所得者と自営業者の差はほぼ感じられない。どちらも月給の80%、月の上限は2500ポンドである。

それに対して日本では給与所得者と自営業者には、補償額に倍以上の差がある。補償額の算出が難しいとしても、ここまで待遇に差があるのはいかがなものかと思っていたが、イギリスのこの発表を見てその考えがより強くなった。

日本のニュースコメントでは自営業者は自己責任といった意見も見かけたが、パンデミックが起きて自分の力ではどうにもならないことまで、自己責任で済ますのは冷たすぎると思う。自営業者だってちゃんと税金は払っているし、同じ日本国民なのに待遇に差があるのはおかしい。

私も、ほんの数が月前までは日本で細々と自営業をしていたので、自営業者の辛さはよくよく分かる。今、何とかしようと必死で生きている人も多いだろう。

イギリスの自営業者がこの補償の申請は遅くとも6月までに開始できるようにする、ということなのでそれまでの生活は大変かもしれないが、ここまでの補償がされる事になって本当に良かったと思う。