イギリス コロナウイルス感染拡大の中で生きる

イギリス コロナウイルス感染拡大の中で生きる

私はイギリスの東部に住んでいる。ロンドンからは電車で1時間~1時間半くらい離れた、大きくもなく小さくもない町に住んでいる。

コロナウイルスの感染が広がる中、今日は日用品探しの旅へ行ってきた。

残念ながらマスクもなく、体温計もないが、感染の疑いがある場合は14日間家で外の世界から隔離して過ごせるように、トイレットペーパーなどの日用品や食料が必要だからだ。でも正直に言うと、生きていけるだけの食べ物があればいいかと思っているので、欲しいものが全部手に入ったらラッキーぐらいに考えている。紙は新聞紙もあるし大丈夫。

日本に一人で暮らしていたとき、マスクや体温計、最低限の市販薬は常に用意していた。イギリスへ移住して直ぐ、それらの購入を夫に勧めたが必要ないよと軽く流されてしまったのは記憶に新しい。今更何を言っても何ともならないが私は正しかった、とだけは夫に言っておきたい。

さて、私の住む町はこんな感じだった。こちらは町のメインストリートと、そこからスーパーマーケットへ行く為の脇道に入ったところである。

見ていただくと分かるが、人は少ない。平日ではあるけれど、それにしても人が少なかった。

人が少ないことは予想していたが、驚いたことは殆どの人がマスクをしていないことである。

自覚症状が無かったり、ウイルスの潜伏期間であったりと確認できないだけで、コロナウイルスに感染している人は数日前のジョンソン首相の会見の時点で5000人~10000人はいるだろうと言われていた。今では更に感染している人は増えているだろう。

それにもかかわらず、私が見かけたのは男性のネイリストが店内でマスクをしている様子だけである。自宅から町のメインストリートを通り、3か所のスーパーマーケットを回ったが、彼以外でマスクを付けている人はいなかった。

こちらではマスクをつける習慣がないし、私のようにマスクが手に入らないという人も多いとは思うが、こちらの人たちはこの状態になってもマスクをしないのかと、日本との違いを実感した。ウイルスを、うつしますし、うつされます…諦めましょう、という姿勢だろうか。

スーパーマーケットやドラッグストアに売っている生活用品や市販薬、食料などは棚がスカスカもしくは空になってるものも多く、とにかく感染するのは前提で家族が14日間家で過ごせるように大量購入しているのだ。…まあ、そうするしかないとは思うが、いつになったらペーパー補充されるかだけ誰か教えてくれ。なるべく新聞紙は使いたくない。

スポンサーリンク

ご近所さんとの助け合い

こういった状況の中、ポストに一枚の紙が入っていた。

私が住む通りのコミュニティ(ご近所さんのコミュニティ。日本の○○丁目のような感じで、こちらでは住所が「〇〇通り」となっているのだが、この道沿いに住む人たちのコミュニティである)からの通知であった。

内容は、もし自主的に隔離しており何か助けが必要な場合、このコミュニティのFacebookのグループへメッセージが送れるので、何か必要なものがあれば知らせてくれとのことだった。

また、もしオンラインでの通知が難しいようであれば、この紙に付属しているメモ欄に何が必要かを記入し一階の窓へ貼っておくように、とのことであった。その際、感染を防ぐために対面では会わないようにする、ドアではなく窓に貼り、そこでやり取りをするようにといった事も付け加えられていた。お気軽に頼んでくださいね、といった添え書きつきである。

引っ越して間もないのでこの町のことはよく分からないし、すぐ近くに夫の家族や知り合いは住んでいないので、頼れる地域のコミュニティがあることは素直にありがたいと思った。

私の想像力が無さ過ぎて、こういった発想は出てこなかった。たとえ住み慣れた日本にいたとしても、こういった行動はできなかっただろう。とても勉強になる。

私がご近所さんの為にやっていることといえば、ご近所さんが不在の時に宅配便を預かるか、毎週のごみ収集で散らかっているゴミ箱を元の位置に戻すことぐらいだ。自宅警備員という特性をを最大限に生かした行いであるが、もう少し何かしたいとは思う。

引きこもりの私に感染の可能性は低いので、せめて健康管理と日用品・食料の確保くらいはできるようにしておきたいが、いざとなったらお言葉に甘えて彼らに助けてもらおう。困ったときはお互い様。助け合わないと。

おまけ コロナウイルス感染拡大の中、本日町で目撃したビックリ行動

1、知り合いに遭遇し、普通に握手するメンズ

2、スーパーマーケット内にあるパン屋にて

・パンを取るときにトングを使わず、素手でとる。他のパンも触る。
・パンを入れる袋を商品(大量のパン)が入っている籠の中に置く
・パンが入っている籠の中に、購入予定のサーモンのパックを置く

…握手は無意識なのだろうか。習慣を変えるのは大変だが、感染予防に対する意識は少ないのだろうな。どちらも気にした様子はなかった。

パン屋の件に関しては、ウイルス関係なしに衛生的に嫌だった。しかもこれは1人ではなく、2人がやっていた。誰も注意しないっていうところも凄い。

日本では滅多に見かけないが、もしこんな感じの人が多いのなら感染拡大はしやすいだろう。

何より、これのせいで狙っていたチーズのツイストパンが買えなかった。あの野郎、許せん。スーパーマーケット内のベーカリーで買える安くて美味しい手作りパンは、引きこもりの数少ない楽しみなのに。