戦前の着物を着る2

戦前の着物を着る2

今日着たのは、この戦前の着物だ。

これに長尺の華やかな半幅帯を合わせ、文庫系で結んでみた。

この着物には銀糸が織り込まれており、帯は金糸が使われている。

洋服を着るときにアクセサリーなどを身に付けるときは、金属はゴールド系ならゴールド系、シルバー系ならシルバー系を合わせることが多い。その方がバランスよく、馴染んで見えるからだ。

着物だとどうだろうと気になったので試してみたが、着物の銀糸が細かいせいもあって全く気にならなかった。これからは気にせずにどんどん合わせてみよう。

さて、半幅帯の結びに少し慣れてきたおかげで、帯のてやたれが長かったり短かったりしても、最近はさほど問題なく仕上げられるようになってきた。仕上がりのバランスは、気に入らないことがまだまだあるが 笑

美容師の時に着付けを教えてくれた先生が、帯結びは折り紙のようなものだと言っていたが、今ならそれがよく分かる。

着物を毎日着ていた時代、お洒落が好きだった人たちは、どんな結び方や合わせ方を楽しんでいたのだろうか。その時代の本や写真がもっと残っていたらいいのにと思わずにはいられない。

この着物は戦前のものにも関わらず、その割には状態が良くきれいなものだった。

八掛と袖から除く袖裏の部分と裾には、明るい黄色の布が使われているので、ちらりと見える場所に使われているだけあって、お洒落だと思う。

どんな人がどんな場面で着るために仕立てたのだろうと想像するのも、中古の着物の楽しいところだ。