2023.7 ブログ名を変更しました
私も子供のお手伝いさんになろう

私も子供のお手伝いさんになろう

先日、親は子供のお手伝いさん、という社民党の福島瑞穂さんと東大教授の安冨歩さんの対談をYou Tubeで見て、そうか!私がやりたいのは子供のお手伝いだったんだ!と思った。

私は今、もうすぐ1歳になる子供を育てている。

私は自分の親の子育てにはかなり傷つけられたので、娘には私のような思いはさせたくない。どう娘と向き合っていくかは、日頃から意識しながら過ごしているけれど、時々、私も母のようになってしまうのではないかと不安になる。

子供を育てる・子供を守るとなると、親である私が主体だから、何だか気合が入りすぎている感じがして、子供からしてみれば重いかも…と思っていた。今は明らかに娘中心の生活で、私は娘のサポートに徹しているし、育てると言っても娘に何かと気付かされることが多く、楽しませてもらっている。
親でも子でも相手を一人の人として尊重し、助け合える関係にしたいから、たとえ子供であっても私が育てるとか守るっていうのは、何か違和感がある。もちろん幼い娘を危険からは守るし、娘が生きていくのに必要なことは教えていくのだけれど、あくまで中心は娘で「私が」育てるとか教えるとかいう感じにはしたくない。

そういった感覚を言語化すると、親は子供のお手伝いさん、になる。

まだ一人ではうまく出来ないから、できるように手伝う。何かやりたいことがあるのであれば、それが出来るように手伝う。成長すれば、手伝うことも変わっていく。ゆくゆくは私が老いて、娘の手伝いが必要になるかもしれない。そうやって助け合って生きていく。

高齢出産で大変だったし、これからも体力的にキツいけれど、自分の親との関係を見直したり、自分は何が好きで何が嫌なのか、何をしていきたいかをよく考えたあとに子供を産んでよかったと思う。長時間働いて、独身でやりたいことはほぼやった後で子供を産んだから、いまのところは子供のお手伝い以上にやりたいと思うことがない。だから少しは精神的な余裕を持って子供のお手伝いをすることができるのだと思う。もっと若い時だったら自分に余裕がなくて、娘と過ごす日々をこんなに楽しめなかっただろう。

これからも娘のお手伝いをしつつ、日々の小さな成長と発見を楽しんでいきたい。

さて、上記の動画は福島瑞穂さんが参院選に出馬しているから、その応援も兼ねて撮られたものなのだろう。福島瑞穂さんが無事に当選できてよかったと思う。

でも、この2022年参院選の結果は予想通りに与党の圧勝。これで今後の3年間は選挙がないので、自民党のやりたい放題になる。
予想通りの与党圧勝だから別に驚かないし、絶望したのはず〜っと前なので今更絶望はしないけれど、やっぱりもうだめか…といった虚しさは感じる。

前回2019年の参院選が、私にとってイギリスに移住する前の日本での最後の選挙だった。東大教授の安冨歩さんの選挙活動や演説にはいろいろと感じる事があったし、こういった動きをする人が増えればもっと生きやすくなるかも…といった期待はあった。それでも、やっぱり日本には希望は持てないなと思うような結果だった。
残念だけれど、そのおかげもあって何の未練もなくイギリスへ移住できた、とも言える。イギリス移住後はもう投票しないで傍観するかもな…と思いつつ移住した。オンライン投票ができるなら投票するが、在外投票は手間も時間もお金もかかる。海外在住の日本人には投票してほしくないんじゃないか、と思うほど面倒くさい。
今回は特に0歳の赤ちゃんの子育てと家事に追われる日々で、そんな余裕はなかった。こんな政治でもどうせ約半数は投票に行かないのだろうから、結果はもうわかっているようなものだし…と自分を納得させたけれど、結果はどうあれできれば投票したかったなとは思う。

日本の政治には絶望してるけど、かと言って私が住んでいるイギリスの政治が素晴らしいと思っているわけでもない。こっちはこっちで残念だな~と思って傍観している。私は選挙権ないし。
ただ、コロナの感染対策ルールを守らなかったために批判され、生活コストの上昇が問題になっているのに効果的な対策を打たずにいるボリス・ジョンソンは辞めさせられた。こういった動きができる議員が多くいるのだから、日本よりまともだと思う。確か2日で70人以上辞任したから、ボリスが続けたくても続けられない状況に追いやられた。自分が任命した大臣たちからもNOと言われたら、仕事できない 笑
もちろん、これは選挙対策っていう面もあるのだろう。そうしなきゃ選挙で勝てないから動く。

日本の自民党は隠蔽・改竄しても、嘘ついても、どんな悪いことをしても政権与党として揺るがない。今回みたいに選挙でも問題なく勝てる。
議員さんもよっぽどのことをやらかしても説明しなくていいし、よっぽどのことをしても辞めない場合もあるのだから、日本ってすごいなぁと思う。それが許されちゃうのかぁって。だから政治にも投票率にも期待なんかできない。
投票はしつつ、あ~今そんなふうになってるんだ〜って確認するくらいで、自分自身と自分の大切な人だけでも快適に生きられるように、自分の目の前のことに集中したほうがいい。

政治が良くなって、公的な補助が受けられれば安心感はあるかもしれない。でも生活を豊かにするには、子供でも大人でも手伝う・助け合う関係性をどれだけ作れるか、にかかってる気がする。

あ~、また話が脱線した。
とにかく、親は子供のお手伝いさんという表現は、私がやりたいことの表現としてしっくりきた。言語化されたことで、すとんと腑に落ちる気持ちいい感じは久しぶりだった。

私も娘からいつか、いつも手伝ってくれてありがとう、私も手伝いたいと言ってもらえるような関わり方ができるといいな。