イギリス移住でアトピー対策5

イギリスへ移住して、もうすぐ8か月になる。

イギリスへ移住して3か月が過ぎたころから、アトピーの症状が少しずつ出てくるようになり、半年が経つ頃には一気に悪化してしまった。

日本で培ってきたアトピー対策をベースに出来る限りのことをしていたのだが、それでもこうやってアトピーに悩まされる。大きな環境の変化なので、アトピーや何らかのアレルギー症状が出るだろうとは思っていたが、症状が出た場所やその程度が想像と違っていたせいか、結構辛かった。痒くて。

さて、アトピーが出てきた原因は色々あるだろうが、悪化してしまった時に打てる最善の手は「石鹸を使わない、洗わない」ということだろう。

日本で暮らしていた時、私のアトピーの原因は化学物質であることが多かったので、イギリスへ移住してからもなるべく化学物質は使わない様に生活していた。しかし、日本であれば使っても問題なさそうな石鹸でもアトピーが出てきてしまったので驚きだった。

いくら合成界面活性剤ではなくても、基本的に石鹸は洗浄力が強いので、アトピー体質なのであればなるべく使わない方が良い。だから使う回数・使う部位には常に気を付けていた。

しかし、現地でのシャンプーやコンディショナー、ボディケア用品を使ううちに、流しきれない化学物質が皮膚に残らない様に、石鹸を使う回数や部位がどんどん増えていってしまった。石鹸の洗浄力と皮膚に刺激になる化学物質、どちらも避けたいが避けられずにとった方法がよくなかったらしい。

こうなれば、アトピーの炎症を止めて皮膚を回復させるために「洗わない」しかない。引きこもり生活で極端に汚れる機会はないし、基本的にお湯で洗えば十分に汚れば落とせる。

また、これと同時に考えられる刺激は私が住む地域は「硬水」であるということだ。

硬水は石鹸の泡立ちが悪いし、髪もキシキシになる上に、硬水が含むミネラルは肌への刺激となり肌荒れを招くこともあると言われている。ヨーロッパの硬水地域で暮らしていた友人も、現地での生活で乾燥や硬水が原因だろうと思われる肌への影響に悩まされていた。こう考えると、硬水も私のアトピーの原因になっている可能性がある。

硬水である上に、私はシャワーを浴びるときに高い温度でシャワーを使用していたことも、皮膚への刺激になっていたかもしれない。シャワーの温度調節が難しく、使用中の温度変化も気になって熱めのシャワーを浴びていた。これに慣れてしまったせいもあっただろうと考えている。

以上の考えから、アトピーの炎症がかなり悪化し、お腹周り、背中、太ももとどんどん広がっていく中で、シャワーの温度に気を付け、シャンプーを含む石鹸の使用を止めた。

今までの経験から、アトピーが少し悪化しても大丈夫だろう、何とかできるだろうと深刻に考えていなかったが、痒くて眠れなくなったので流石にヤバいと思った。ステロイドは使いたくないし、病院へ行く気もなかったので他に選択肢はない。

完全に「石鹸などを使って髪・体を洗う」ということを止めて1週間くらいで痒みや炎症が少し軽くなり、この対応が正解だったと分かった。これ以降は回数を制限しつつシャンプーバーを使用し、お湯で流すだけは辛かったので髪を洗うのはOKとした。

それから1か月ほどが経ち、アトピーの症状がもう少しで無くなりそうなところまで来ている。

もう少しこの生活を続ければ、アトピー症状は無くなるだろう。

ステロイドは使いたくない、コロナウイルス感染に気を付ける必要もある今の状況を考えても病院には行けない、ということで自力で何とかしたが、だからと言ってアトピー炎症が出ている部位に「何も塗らない」ということはできなかった。

私が塗り薬として使用したのは、亜鉛華軟膏である。保湿はいつも通りにワセリンを使った。

亜鉛華軟膏には軽い消炎効果があり、アトピー治療にステロイドが使われるようになる前まではよく使われていたらしく、今でもアトピー患者へ処方されている。

ステロイドのように劇的に症状が改善されるものではないが、軽い消炎効果があればやり方次第で自分の自然治癒力によってアトピーを直すことは可能だ。念のために日本から持ってきていた亜鉛華軟膏が役に立った。

日本から持参した亜鉛華軟膏50gは、炎症が広範囲だったこともあり速攻で無くなってしまったので、イギリスで手に入る軟膏で亜鉛華軟膏と同じ成分が使われているこちら↓を使用した。

Sudocremという軟膏だ。赤ちゃんのオムツかぶれによく使われているようだが、これの消炎作用は私のアトピーにも効果があった。アトピーが完全に治るまで時間はかかるが、自分の生活を見直しつつステロイドなしで治すには良かったと思う。

とりあえず言えることは、少しずつではあるがイギリスでもアトピー症状が出ないように生活する方法が分かってきた、ということだろうか。

合成界面活性剤は使用しない、硬水で刺激が強いので石鹸でも洗いすぎない、シャワーの温度はぬるめにする、乾燥もするので日本で生活していた時以上に保湿はしっかりする、これを習慣づければ、ある程度はアトピー症状が出ない生活が送れると思う。

アトピー症状が無くなるまで、あと少しだ。

この「あと少し」が長かったりするから、あまり期待はせずに気長に見ていこう。